へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

とったどー・矛盾だらけ・ハンチントン舞踏症の発症にはアストロサイト機能異常が関与?

喜ばしいことに、科研費が通りました、ヨドレイヒ♪
結構面白いデータ持っているので、三年研究ができるのは本当に嬉しい。
責任も出て来るわけです、最初に捏造、不正についての説明を読みました。
前からそうかもしれませんが、決定後の入力が結構多いです。
一人ではキツイですが、少し大きな研究費がもらえるような研究についても考えながら進めようと思います。

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ネバーエンディングストーリー完結編(無いけど)とかかしら。
懐かしくてWikipwdiaみたら、ミヒャエルエンデ、かなりの親日
へー自分の本を翻訳した日本人と再婚してますな
まぁでもこんな要望とおらんわな。

原作者との確執
原作者ミヒャエル・エンデとの裁判騒動の発端は、契約書の見落としが原因だったと言われている。エンデの当初の要望は、監督は黒澤明に任せ、撮影はヨーロッパ、役者は皆ドイツ人で揃える、異世界の姫君である「幼ごころの君」役の女優だけは日本の白装束を着た少女であるべきという内容だったと言われている。重要な役回りの強大な竜「ファルコン」については、可愛らしいドラゴンではなく、中国の伝説の龍のような神秘的な存在にすべきと考えていたらしい。しかし結果的に契約の失敗のせいで、エンデは原作者でありながらスタジオ見学も許されない不遇を受ける事となった。

ミヒャエル・エンデはドイツ童話界の巨匠。
モモやはてしない物語が有名ですが、僕はジムボタンシリーズがお気楽で大好きです。
はてしない物語は、長い、長すぎるですよ・・・
しかし岩波書房からエンデ全集が出てはる。
19巻・・・ちょっと読んでみたいけどなぁ。

最近自分がいちばんヒットした、童話からヤングアダルト小説ってなんだろうってかんがえましたが、やっぱりスター・ガールかなぁ。割と古いけど。
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スピネッリはイイです。

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Boketeみてると、よくこんなこと思いつくなぁって思う事も多いです。
あったあったこんなこと。

前から見つけていたのですが、Alzforumで話題にもなったので、ハンチントン舞踏症の論文をチラチラ読みました。
ハンチントン舞踏病は、Huntingtinというタンパク質に変異が入ると、神経細胞内に異常凝集し、神経細胞死を引き起こすと考えられています。
多くの神経変性疾患ではこういったタンパク質の異常凝集が病態として観察されることが多く、いままでこういったたまりものの、神経細胞に与える影響が検討されてきました。
一方で、最近グリア細胞神経細胞に与える機能がFucusされ始め、神経変性疾患の発症にもグリア細胞が関与していることが報告され始めています。
今回の論文はその流れの一環で、モデル動物を用いた解析から、アストロサイトにおいても核内にHuntingtinの凝集が観察され、発症に関連してカリウムチャネルの発現が減少していることを見出しています。
アストロサイトは脳内環境の番人で、脳内に異常(例えば上記のたまりものができるとか)が起こると、活性化されその形態・機能を変えることが知られています。
普通に考えると、アストロサイト活性化されて発現変わったんじゃないの?ってことになるんですが、今回の変化は活性化以前に起こっているようです。
アストロサイトは上記の番人機能の他に、神経細胞の機能を維持・修飾する機能を持っており、HTT変異は細胞外カリウム濃度を上げることにより神経細胞死の異常な活性化を引き起こして、細胞死を誘導するというモデル。
ウイルスでカリウムチャネルを補充すると、HTTモデルの表現型が改善して、寿命が伸びるというところまで示されていて、しっかり研究されてる気がします。
まぁしょうがないけど、ドラスティックな改善ではないです。マウスが若くなって踊りだすようなこともなく、寿命が10日程度伸びるだけ。
マウスの10日は人では一年弱位だし、もちろん寿命が伸びるのは嬉しいことなんですが、原因だったらもっとドラスティックに治らんかなぁ、ってこの手の論文を読むと思ってしまいます。
もう一点、なんでカリウムチャネルの減少が起こるか?について踏み込んでると面白かったんですが、ざっとみなし。
核内封入体ができて発現を変動してるのかなぁって思ったけど、293にカリウムチャネルと変異ハンチントンを発現してもなんか変なことになるらしいしなぁ。
すごく好意的にもっと解釈すると、ハンチントンは最近小胞輸送のキー分子である事が報告されているので、そちらの方に関わっていて、カリウムチャネルの細胞表面での発現を制御しているのかもしれないなとか思いました。
もう一つ、実際のハンチントン病患者脳でアストロサイトに凝集があるのかなぁって思いましたが、それは先行研究があるからいいのか、カリウムチャネルの発現はチェックしたいところかもしれないけど。
自分が論文出したら、同じ事言われるんだろうな・・・