へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

アンケートはできなかったがファンレター(?)をもらった・抗体会社雑感②

うちの大学はアンケート好きで、授業の評価アンケートなんてのをやり忘れるとかなり文句を言われる。

下手をすると授業の評価が悪い、ということよりも叩かれる

これが結構めんどくさくて、悪いことを隠している、というのも心外

それなりに言われていることには対応しようかなとも思うので、毎年うるさいくらい、何言ってもいいから、アンケートは協力しろとしつこく言っていた。

ことしもその体でやってたら、本年はあまりにも授業ごとに対応が変わっているせいか、アンケートはやめていたらしい。

まぁ個人的には、今年こそやらなくてどうするんやとは思った、来年もとの生活が戻ってくると思ってんのかなぁ。

ということで、O大、アンケートやめるってよ・・・と催促してすまんかったメールを出したら、二人くらいわざわざ授業楽しかった、科目好きになったとファンレター?をくれたりした。

まぁ先生の授業ひどかったです、と記名付きアンチメールを送ってくる命知らずもいないだろうから、そこは割り引かなければならないが、嬉しかったなぁ。

印刷して額に飾らなければ、これ教授選で使えるわ(ニヤリ)

さすがにノーベル賞学者を排出しよう!とかめちゃな夢はもってないが、良い授業をすることで誰かの未来を少し明るくできるなら、やっぱり頑張る価値はあるよね。

単純だとは思うが、まぁ単純は結構強い。

とはいってもあまり調子に乗らないように、自制せねば、ピーキーにしている分、たぶん僕の授業嫌いな人もいるだろうしなぁ。

 

抗体会社、まぁ①で終わっても良いんだけど、需要あるのかな。

Santa Cruz 

昔はデパートみたいな抗体会社であった。どんなタンパク質に対する抗体もあります!って感じ。

まぁカタログにはあるんですけど、使えるとは言ってない!的な、なんだろう、ソシャゲのガチャみたいな要素はあった、口が悪いときはサンタクルズくじと言っていた。

ところが悪いことは書かないと言ったのでお察し、ということにするが、ある事件をきっかけに今までカタログに載っていた抗体がほとんど使えなくなった。

そのため実際にワークするマウスモノクロ抗体を情報の精度を高めて売り込む、というスタンスに変わっているように思える。

この変化は僕は結構好意を持っていて、他の抗体会社よりサポートが強い印象

例を上げると、

  • 他社の抗体がワークしない場合、自社のサンプルを無料提供している(1ラボごとの数量の限界はあるようだ。)
  • 自社の抗体の質問等に誠実に答える、ワークしない場合はきちんとデータを示せば代替を考えてくれる

じっさいHP上に載っているデータについては概ねそのとおり出る印象。

かなり種類も多いし、チェックするべき会社ではある。

よく使う抗体名は、言えんな、企業秘密ですわ。

ちなみに抗体以外の試薬も結構出していて、モノによってはかなり安い。

Tricineをよく買っている。

 

Abnova

昔のサンタクルズ的な位置付かな、僕の中では。

台北に本社があるらしく台湾系バイオ(だとおもった、たしか)

良いところは、大体のタンパク質に対する抗体は見つけられること。

やはりドマイナーな抗体は作っても売れないから、探すのに苦労する

まぁここにはなんかあるだろうという当てがあるのは悪くない。

ハマれば使い倒せるって感じ、ハズレはちょっと覚悟したほうが良い。

これは必ずしも抗体会社が悪いというわけではない

ELISAにつかえるか、ICHにつかえるか、IPにつかえるか、というのは実は全然別で、会社が全部テストできるわけではないのだ。

価格設定は、使える抗体のほうが強気、あまりバリデートしてない抗体は弱気

まぁわかるが、最近マイナータンパク質をやってないから、使用頻度が落ちてきた。

 

Sigma aldrich(Millipore)

いまはメルクか、もうくっつきすぎて何が何やら。

もともとMilliporeの交代は精度が高く、そこにSigmaのたくさんある抗体がのっかって、非常に広い範囲の抗体が検索できる。

SigmaといえばFLAG抗体、M2、バイオロジー的にはめちゃくちゃお世話になる抗体ではある。

あとはAPP抗体の22c11がとても良い(高いのであまり使わなくなったが)

特徴的なのは

Human protein atlas

というデータベースサイトを運営しており、細胞、組織でのタンパク質、mRNAレベルの発現、局在などの情報を得ることができ、このデータベースに使われている抗体を購入できるところ。

実際にはIHC、IFCのデータが主要で、WBを主戦場にする僕には厳しいところもあるが(抗体が思ったとおりに使えるか、というところで)、データベース的には非常に面白いサイトで、素晴らしい試みだとは思ってる。

ここも結構抗体多い。

 

Novus

うーんあんまり印象はないわりによく使う会社

結構キャンペーン売ってくるから買いやすいのと、ツボを付いたラインナップってところかなぁ。

買った抗体は概ねHP通りの反応性で満足。

 

ThermoFisher

V5抗体GFP抗体、終わり

だってこのブランド高いんだもん、上だってできるだけ使わないようにしてるくらい。

ただリンクを張ったGFP抗体3E6はWBに使えないという弱点はあるが、免疫染色、IPに使用するとピカイチで、大変良く使う抗体ではある。

褒めたんで安くしてくれないかなぁ、基本使える抗体ほど高くなる。

 

やすさと言うと、日本企業を使っても見たいということで、次回は日本にある企業を中心にしみるか。