休みに学校に行く癖が抜けないけど、あんまり良くない気もしてきた。
気分転換って必要だからなぁ。
旅行行きたい。
さて2Qが始まる。
オープニングは抗てんかん薬だが、まぁ自分でもここはわかりにくい。
教える戦略としてはとにかく全般発作と部分発作はなんなのかと、バルプロ酸ナトリウムとカルバマゼピンの作用点を叩き込めるかがポイント。
とかくてんかん薬は新薬も多く、複雑なエリア
てんかんとして全部まとめてしまっているのがいかん気はする。
似ていてちょっと違う病気、こんなアプローチのほうが良いのかもしれない
てんかんの原因となる遺伝子をきれいな図でまとめている総説を見つけた。
https://www.thelancet.com/journals/laneur/article/PIIS1474-4422(19)30269-8/fulltext
大体イオンのながれ、その上流を掴む事ができれば、わかりやすいはずなんだ。
まぁ学生に何を期待しているんだ、と言われそうな気はする。
先生が分野に興味がなかったら、授業は面白くならないしなぁ。
自分の評価につながらない気はするけど、面白い授業をしてみたい気持ちはある。
新薬を確認すると
2016年
○ベランパネル AMPA受容体拮抗薬 これは抗てんかん薬のなかでは特異ではあるので注目するべきだろう。今まで効かなかった患者に使える可能性、小児や強直間代発作の併用薬としての適応拡大も進む
○ラコサミド 部分発作に効果をもつナトリウムチャネル遮断薬、小児や強直間代発作の併用薬としての適応拡大も進む
かなり作用点としては面白く、だいたいナトリウム遮断機能をもつ薬物は多いものの、多くは活性化型のチャネルに結合し、ぱっと抑制をかける。
不活性化されるとすぐ外れるイメージで、つまり阻害薬の外れたナトリウムチャネルはReady to useで再度活性化をかけることが可能。
一方で、ラコサミドはナトリウムチャネルが本来持っているゆっくりとした不活化を延長させるような作用(イメージ的には不活性化したナトリウムチャネルにも長くくっついているイメージでいると対比でわかりやすいかもしれない)
つまり、もぐらたたきで言えば、今までのナトリウムチャネル遮断薬は、出てくるモグラをぶっ叩く薬物で、ラコサミドは、モグラだ出てくるのをゆ~っくりにしてしまうチート薬物なのである、という説明はわかりやすいだろうか・・・
2018年
類薬にはミダゾラム(小児)・ジアゼパム(成人)となり、ロラゼパムは小児・成人両方に使えるのが特徴
2020
○ミダゾラム(口腔用液)ベンゾジアゼピン系薬物は静注が必要だが、経口可能な新薬として承認
てんかん薬の新薬が多いのは、とにかく旧薬に欠点が多い(薬物相互作用・催奇形性・強い鎮静などなど)ためであり、新しく出てきた薬物にはこの欠点が少なく、適応もどんどん拡大している。
もう教科書に書いてあるような使い分けもだいぶ古くなってしまっている分野ではある。
弟子と書いている論文も割と佳境には来ているけど、悪い癖でどうも書いてるところからもう少しデータを出したくなってしまう。
ぽっと欲しいデータのイメージが湧くのだけど、まぁイメージ通り取れたことはあまりない
データが多くても、質の問題では動物等使うほうが有利だし、コストパフォーマンスは悪いんだろうなと思う。
その系での真実感を出したいと思ってシマウマ。
クローニング、そんな話してもしょうがないかって気はしてきた
GatewayはThermoFisherのホームページでも見ればいいと思うが、ある配列とある配列を入れ替えることができる酵素が存在し、うまく遺伝子をその配列の中にクローニングさえしてしまえば、どんどんDestination vectorsと呼ばれるベクターに移し替えることが可能。
特に大きい遺伝子を、PCRで起こるような遺伝子変異のリスク無しに移し替え、GFPやFLAGなどのタグの移し替えをかんたんに行える。
ただしストップコドンがあるか、ないかはタグを付けるときに重要なので注意する。
多くの遺伝子がGatewayの配列を持ったクローニングベクターに組み込まれたライブラリーの中に存在し、
などから購入可能である。
Rikenは8000円+ライセンス料、Horizonは20000円くらい?、だなフォームはもうちょっと高かったかも。
昔はかなり使ってたけど、組み換え酵素がとにかく失活しやすく、高いのが玉に瑕。
頭がいい方法だとは思うが、Gibson assemblyがかなり効率が良いので、だんだん使用頻度は落ちていくのかもしれない。
次回はGoldengate法、いるかなぁこれ。