頭が痛い。まぁ夏は難しいのかもしれぬ。
テストもなかなか頭が痛かった、まぁ言うまい。
難しい問題じゃないんだけどな。
あんまりおもしろくないと思う論文をブツブツ言ってはいけない。
面白い論文を探すべきだろう。
ということで、Nature medicine
まぁなかなか強引な手法だけど、これくらい割り切った考え方が必要なのかもなぁ。
アルツハイマー病の抗体療法はどうしてもグリア細胞を介した免疫反応を誘発していくのであるが、脳出血の誘発などの副作用につながるのではないかと言われている。
エフェロサイトーシスという機構があるとのことで、その機構を抗体療法と組み合わしている。
エフェロサイトーシスとは、マクロファージなどがホスファチジルセリンを標的にして死細胞を貪食していくという機構である。
その貪食にはGas6がTAMという受容体と結合することが大きな役割を担っているが、このGAS6のTAM結合部と、Aβオリゴマーを認識する抗体配列をドッキングして、炎症反応の誘発を抑えたAβの除去が目指されている。
論文中にAducanumab投与で、かなりグリア細胞の反応性が変わるというところも見えてそこも面白い。
そういったミクログリア・アストロサイトの反応性が変わらない(というか抗炎症作用?何故)上に、Aducanumabよりもクリアランスが高いよ、という流れなんだけど、1Doseなのかな?
完全な比較にはデータが足りなさそうな気もしたけど、補足図が結構あるからケアされているかもしれない。
本当にエフェロサイトーシスだけでクリアランスに必要量が確保できるのか?という点と、もう炎症が起こってそうなAD患者に有効なのか?とかは気になるところだが、アプローチ的には最近の流行りも押さえてて面白く思った。