へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

気を失って4時・・・・パーキンソン病は腸から始まる?疫学的根拠の報告・パーキンソン病と癌の逆相関

人生で二回目くらいのさし込み?に襲われました。
あれは嫌な痛みですな、四股に力が入らん感じでした。
母がトイレの前でウンウン唸っていたのを思い出します。
梅雨は低気圧がひどくて偏頭痛も多く、薬を飲み過ぎたのかもしれませぬ。
体重はやや減少傾向に乗っていきました、まぁ夜食食べるのやめましたしこんなものか。

サイエンス、さて。
そういえば最近は腸とパーキンソン病ってのがぼそぼそと論文になるようになってきました。
腸でパーキンソン病病因遺伝子αSynucleinの凝集が始まり、それが迷走神経を伝わって中脳方面に伝わっていくという考え方ですな。
動物モデルではそんなことありそうだねって論文が出ていたような気がしますな、
ああこれかな?
迷走神経系にはLRRK2とか他のPD関連遺伝子も発現しているような印象です、たしか。
考え方としては、毒性が出来る核となる凝集物(オリゴマー)が形成されて、それが神経細胞を伝わって伝播していくというモデルが最近色々な神経変性疾患で提唱されるようになっており、実際ある特異的な神経回路系が障害を受けるという変性疾患のモデルとして考えやすくはある。
そうなると、どこで核となる凝集体ができるのかという話になり、腸管あたりで酸化ストレスにさらされてるのが脳にやってくるんだって言ってる人もいて、なかなかおもしろい。
今回の報告では、かって胃潰瘍の治療として迷走神経を切断というのが流行っていたらしく、その治療をうけた患者さん1万五千人を解析した所、完全に迷走神経を切断した患者さんではパーキンソン病になりにくく、限定的な迷走神経の切断ではあまりリスクの変化はなかったという結果で、少なくとも一部は腸管の毒性から始まっている可能性を示唆しています。どうでもいいけど可能性を示唆するってよく使うけど曖昧言語やね。
なかなかおもしろい、腸内細菌とパーキンソン病みたいな話もあったし。
モデル系はなかなか立てにくそうだけどなぁ。

あれ?なんか最近癌とパーキンソン病の逆相関の論文見たのをおもいだした。
ああ、これかな。
ふむよく見てみると消化器系の癌と逆相関している気がする。
癌になるか、パーキンソン病になるかそれが問題だって話にはならないように、どちらも現象は突き詰めていく必要があるんだろうな。