最近のブログを見ていて、さて、これは良くない傾向かも。
研究者としてちょっと底辺歩いているなぁというのがあるわけだけど、そういう時にこそおごりたかぶりやすいかもしれぬ。
安っぽいけど、どっかでプライドの穴埋めをしようとするのかな。
学生の論文直していて、さも自分の貢献が大きいような気分になり始めてたけど、計画とデータなくして論文が書けるわけもなし。
とにかく学生が書きたい方向性を見失わないように、話をちゃんと聞こう。
おちついて周りを見て、自分がちゃんと一歩でも進める手をいくつか打たねばならん。
3流だろうが4流だろうがこの道で行くと決めてるんだから。
7月に一般向けの講演をすることになり、高校生以外だと何年ぶりかになる。
年齢層が高いと、実際に家族に患者がいるケースも多く、臨床的な質問が来ることも多いから、最近のトピックは抑えておかなくては、と認知症学会のHPを見たりする。
学生だと、スライドに遊びが多くなるけど、一般向けはそうも行くまい。
いっぺんくらい、学会の依頼講演とかやってみたいなぁ。
アルツハイマー病における末梢の免疫細胞のエピジェネティクス変化なる記事を読む。
Epigenetic dysregulation in Alzheimer’s disease peripheral immunity(Neuron)
https://www.cell.com/neuron/fulltext/S0896-6273(24)00039-4
まぁ結果か原因かと、データサイエンスはツッコミどころがよくわからないところもあり解説しよう!という元気は到底ない。
昔は間違うことも全く恐れなかったものだが、年を取ったもんだ。
ただ、AD病態で、末梢の免疫細胞のエピジェネティクス変化、とくにクロマチン構造の緩みがあり、それらが、ADリスク遺伝子として知られるものの発現を制御するのでは?
というところでは、うまい統一理論が組めそうな雰囲気がある。
AD最大の遺伝的危険因子ApoEのE4型になるほど、上記の変化は顕著になりそう。
Innate immunityへのApoEの関与と、脂質運搬以外の機能が垣間見えるが、さて、のっかれる波はあるだろうか。