へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

昇天なのか笑点なのか焦点を定めて欲しい話・最後に聴く音楽なら・ある植物状態に陥った患者群に睡眠薬Ambienが覚醒作用をもつメカニズムが解析された。

最近エンゼル係数が高くていけません
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ん?
いやいや、エンゲル係数ね。危うく天に召される所でございました。
エンゼル係数って言葉も実際あるみたいですが、け、わたしには関係のない話なのだ。
うちの母親なら、あんたーどこが違うん?
とかいいそうな気もしますわ。
むかしJRをゼーアールと主張していました。
さすがに国鉄とは言わなくなったが。
その段で行くとJ リーグは、ゼーリーグですな。
まぁ所変わればなんとやらで、自分がふふふん英語知ってるぜってつもりだったら、そんなことはなかったケース多数。
QIAGENという有名な試薬会社、日本ではキアゲン、ですが、アメリカではカイジェンです。
ペーハーはピーエイチ(まぁ当たり前か)、ピンセットはフォーセット(このへんは昔書いた気もする)
さてエンゲル係数、最近帰りがけにカレーとかラーメンとか食べてしまってます。
食費が結構かさみます。そんだけ。もう日高屋松屋なか卯も飽きたなぁ。

一週間の癒しで一回くらいスパイスアンドスマイルというスープカレーの店で夕食を食べてます。
おお辛にすると、I先生でも満足する辛さですな。まぁ美味しいです、店は小さいですが。
たまに一人では食べれないジャンクなものが食べたくなります、ああピザパーティーか、水道橋の王将で餃子を死ぬほど食べたいなぁ。

昨日バッハの話をしたらショパンを聞きたくなって(なんでだろう?)、ituneで全集買ってしまいました。
1曲80円未満の計算です、といってもショパンが生まれたの200年前だから、なんとも長持ちですよね。子犬のワルツを聞くとお腹が空きます。給食の曲。
でもなんというか、最後にこれだけは聞いておきたいピアノの曲を選べと言われると、ベートーベンを選びそうな気がします。普段それほど聴くことないので不思議ですが。
ショパンは感情の起伏をうまく表現していますが、ちょっとチャラい。
ベートーベンは暗やみから立ち上がる勇気のような、うまく言えませんが、なんかこれから頑張るのに必要な熱量がある気がします。
しかしこのYoutubeの演奏は好みだなぁ、有名な人かしら。

さてサイエンスネタ、読んでるのは割りと昔の論文ばかりなんだよなぁ。
そういえば、溺死しかけて、脳損傷をおこした患者(俗にいう植物状態)が意識が回復せず、悶え苦しんでるのを見かねた母親が、睡眠薬であるAmbienゾルピデム:GABA-A作動薬ー鎮静系の働き)を投与したところ、患者が覚醒したという話が有りました。むかしNatureかなにかで、この話を読んだ気がします
睡眠薬で覚醒するわけですから、ちょっとした矛盾で、こんなことを予想していなかった家族には奇跡に思えたでしょう。
その後他の患者さんに(全てではない)効果がある場合が報告されており、ある程度効くことは確からしい。
しかしその機構はあまり良くわかっていませんでした。
最近創刊されたElifeという雑誌にそのメカニズム仮説が報告されているそうです。
記事から読み取るだに、どうもAmbienが効く患者さんには共通する、脳部位の抑制シグナルの活性化が起こっているようです。そのため脳機能の全般的な抑制がおこってしまう。
何かを考え行動するには、神経サーキットで車のエンジンのキーを回すような、初期シグナルがおこる必要があるのですが、その初期シグナルが非常に起こりにくくなってしまう。
ここで麻酔薬の知識が出てくるのですが、実は健常者に麻酔を投与すると、麻酔が浅い場合はかえって興奮状態になることが知られています。
これは抑制系の抑制がまず起こってくるからだと考えられています。
神経サーキットというのは、暴走しないよう、色々ブレーキ機構が付いているのです。
そして抑制の抑制は興奮なのだ。
どうして抑制系の神経のほうが麻酔に対する感受性が高いかについては未だにわかっていない謎です。
そして麻酔の深度が高くなると、鎮静期に入り、感覚が消失
麻酔が深くなりすぎると、延髄などの恒常性維持機能が沈静化され、死亡してしまう。
さて、あるタイプの脳障害ではおそらく抑制系が非常に強いため、健常者に対する投与量で抑制系の抑制がおこり覚醒に至ったとの事のようですな。
うん麻酔は実習でもやってるから結構興味深いなぁ。
今回の研究からAmbienが効く患者がわかるとともに、効かない患者についても、どのRegionにおける活性化を行えばいいか予測することで、効く薬を見つけられる可能性があるそうです。
レナードの朝っぽい話でした。こ(これはパーキンソン病に似ているのですが)
こういうこともあるから薬の世界は奥が深い。