へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

オリオンはなぞるものでなく・アンは日々バージョンアップするのです・おおうぐいんさーが続刊発売・リフトウオーサーガとは通好み・レビュー終了・BACE1とNotchの関係

大分心配事が片付いてきて、気が楽になったので、走り始めました。
頑張って5キロから始めたら足がパンパンです。鈍ってますなぁ。
気がつけばオリオンが綺麗な季節。昔西宮の社員寮からオリオンを眺めながら走ったものでした。
月の下 負けぬ光よ オリオンを
 追いかけ走る 届け気合いは
そうオリオンをなぞってる場合じゃないのですぞ、RIさん
うーむ李徴なら、名作になるにはなにか(すごく)足りないとつぶやかねばならぬ。
なんだかよく分からないけど、やっぱり才能というのはあるのかな。
金子みすゞとか谷川俊太郎とかやっぱりうまいもんなぁ。
月の光にオリオンは負けないのです。シカゴのスモッグでも、オリオンは綺麗だった。
そういえば、研究川柳の落選歌があった。

月明かり たよりに帰る ラボメンツ
旧研究室で深夜よく後輩のS木と漫画の話をしながら帰ったものでした。
なにもかもなつかしい。
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つきじゃなかったわ。

アニメ赤毛のアン、昔は一年かけてゆっくりアンが大きくなっていったのですが、一週間に4日連ドラのように進んでいるので、アンがみるみるうちに大きくなっていきます。
まるでマウスを見ているよう(おい)
Amazonの感想で、アンが大人になってからは普通の小説、という意見が有りましたが、まぁわかる気もするな。
子供の頃の不安定感がハラハラドキドキものなんですが、落ち着いてしまうと実に物分かりの良い娘になってしまうのです。
まぁある意味リアル。みんな中二病を卒業してきたのだ(卒業できない人もいるが)
アンの後編はすべて、あのアンが大きくなって!と感慨にふける余韻のようなものなのだ。

ガンプラアニメも(ネタとして)美味しいので(伏せてないな)、最新話は見るようになりました。
今週はガンプラ心形流造形術が炸裂しました。
色々どうなるんだろうと心配になりました。
ガンダムXという泣く子も知らないシリーズのモデル(私は結構好き)引っさげてます。
月は出ているか-

久しぶりに本屋に行ったら、グイン・サーガの正編の最新刊が出てました。
栗本薫グイン・サーガとともに成長してきた私には、なんとも感慨深いきがします。
栗本薫死去の報には、ああ、なんか一時代終わったなぁと喪失感を感じました。
某T先生から、死んじゃったよ-グインどうなるんだよ-とかメール来た覚えがあります。
彼はさいとう・たかをが死んだらもう一回喪失感に打たれねばならぬな。
まぁゴルゴも彼以外が書きそうな気がするが
五代ゆうという作家さん(ああ、作風似ているといえば似ているわ)が書くみたいですが、遅筆っぽいんだよなぁ。
まぁ期待して待つか
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ついでにSFみてたらたまたまリフトウォーサーガを見つけて、懐かしかった。
読むと疲れちゃうけど、すごく骨太なお話です。おおう読みきったぜと思えるファンタジー
わお、未訳こんなにあるのね・・・

レビューだいぶ苦しみましたが、エイヤッと送ってしまいました。
なんだかんだ、結構レビュー好きです。
ああ、あのお国らしい、おおらかな(大雑把な)論文でした。
なんか一度くらい、ああ、これはいいやアクセプト、って論文を読んでみたい・・・って一個あったなぁそういえば。
なんかアメリカで刺々しいレビューばっかり書いてたからすぐ忘れちゃう。
まず、概要を最初にざっと書いて、褒め称えます(他に褒める所無いので、ここを抜かすと、絶対零度のレビューになってしまう)
しかしThere are so many concern with~なのです!チラリーチラリラリーラー♪
チラリーチラリラリーラーって何の音楽だっけって思って、グーグルでチラリーチラリラリーラーで探したら出て来ました。ビックリ。
みんなおんなじなんだね(あいだみつを風に)
なんの話だっけ、バッハ?主よ人の望みの喜びよが好きですなぁ。ちがう?

ええと、それでですなMajor point(おっとここは譲れないぜ)とMinor points(まぁ訂正すればいいんじゃない?)
にわけて指摘していきます。
今回は最後に評価点(50点以上がRecommend publishing)、および最終決定として、選択肢が用意されており
*アクセプト、*マイナーリバイス要 *メジャーリバイス要 *リジェクトだが再投稿を推奨 *話になりませぬ
の中から選びます。
まぁなんていうか、マテリアルアンドメソットとリザルトで書いてることが違ったり、細かい齟齬が多かったのですが、めちゃくちゃ印象悪くなりますね。
適当に書いている様に見え、他の記述も疑いの目で見られます。
レビューを投稿した後、他の二人のレビュアーの評価も見られるのですが、まぁ三者三様で面白かったですね。
Reviewer1は春風のように優しく、先ほどの齟齬を指摘しながら、直してもう一回出せばいいんじゃない、うんおもしろいよがんばって(超短い)
Reviewer2 うーん、言ってることはわかるんだけどさ-、面白くないよね-コントロール足りないよね-、このやり方じゃバイアスかかるよね-、あとさっきの齟齬は致命的だよね、ははは (アウトー)
Revewer(ヘノヘノ) 北風。コントロール無い、抗体のバリデーション無い、抗体クローン名かけ。データー間違ってる、あかん

えーとぼかして書いてるよね・・・日本のブログなど読むまいし。
やっぱりあんまりHistopathologyで抗体評価云々言うのは、ルール違反なのかとも思いました。
まぁ生化学者にあたってしまった不運を嘆いてもらおう。
なんとなく2:1な感じでした。もう一回これをレビューすることはあるまい。
見なおしたら、変な英語。やれやれ。

読むの忘れていた、βセクレターゼ(BACE1)がJaggedを切断して、Notchシグナルを制御するって論文を読んでます。レビューしたことあったら許してちょんまげ、最近物覚え悪いのです。
昨日、先輩の話でBACE1阻害がγsecretaseの活性に関わることはないのか、みたいな議論があったような気がして、あれ、そんな話あったなぁと思って思い出したのです。
Notchシグナルは、細胞間で情報を伝達する手段で、Notchという受容体に対し、神経などが発現しているJaggedというリガンドが結合することにより、神経近くの細胞の分化などを制御する機構です。
面白かったのですが、どうもJaggedはBACE1の基質の一つのようです。
BACE1KOによりJaggedの切断が起こらなくなると、全長Jaggedが細胞表面に提示される量が増えます。
そうすると、受容体であるNotchへの結合量が増え、活性化されたNotchは多くγセクレターゼによって切断され、NICDという核転写調節因子が産生され、幹細胞が神経に分化せずに、グリア細胞に分化してしまう。
結果的には神経の新生が減ってしまう、という話になります。
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あらま。
ということで、実はBACE1活性とγセクレターゼ活性、近くて遠い2つの酵素は、離れた細胞のシグナルの橋渡しとして関連しているかもしれないのでした。
ロマンチック(そうか?)
というのを先輩に昨日英語で言おうと思ったのですが、ええい言えるかいこんなの。
多分ここまで日本語で書いてて、わかった人希少だと思うぜ。内輪向けなんです、るるる。
ちょうど昨日、BACE1阻害剤は野生型マウスの認知機能を低下させるかもしれないという報告があることを知ったので、その話と結構合うのかもしれない。
まぁなかなか副作用の無い薬ってのは無いなぁ。