へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

人生で初めてっぽい夢・LINEをまめに・その表現型は報告されています・Dowling-Degos diseaseの病因遺伝子としてPSENENが報告された

恐ろしいことに、新婚旅行に行く夢を見た
人生初である、なぜか起きていやな気分になってしまった。
なんかの欲求不満なんやろか、前兆なのか。
えらくふわふわした気分であったが、顔がなかったというオチである、かなり古い知り合いだった気はするが。
前兆というよりは自分の精神状態の表れなんだろうなぁ、夢判断サイトをみてしまって、さらにがっくり。

大学時代の友達から電話がいきなり来て、LINEのアドレス?を交換したのだが、朝に夜にLINEが来るようになった。
かっこ男である、マメすぎるだろう。
まったく意味が分からないと思いながら3回に1回返信はしている、うーんこんなもんなのか?
おそろしやLINE

久しぶりに表現型がガツガツ出てヒャッホーと騒いだのだが、論文を検索していると、私と同じような現象自体は色々な人が見ていることに気づくのであった。
まぁある意味固い現象とも言えるので、下流シグナルを見つけることができれば面白いのだろうか。
といっても、巷に知られていない一面も垣間見えたので、その辺をつつけば面白くなる、といいなぁ。

Acne inversaという病気がある。
化膿性汗腺炎という病気で、皮膚の毛穴がはれ、膿が出るような症状がある。
家族性になりやすい家系というのがあって、実は変異はアルツハイマー病関連酵素であるγセクレターゼ構成因子(Presenilin1,pen2、Nicastrin)の変異ということがScienceに報告されている。
Notchという基質タンパク質の切断活性が悪くなる、というとことらしいのだけど、まぁ半信半疑であった。
あまりSecretase系の阻害の副作用として聞いたことがなかったのと、Notch系ならもう少しDrasticな表現型が出そうな気がしていたというのもある。
何年かその存在を忘れていたけど、Acne inversaとつながる疾患として、Dowling-Degos disease という屈曲部に色素沈着が起こるような病気があるらしく、その原因遺伝子の一つとして、PSENEN(PEN2)が同定され、JCIに報告されていた。
ほかの変異としてKRT5、POFUT1、POGLUT1が同定されている。KRTはケラチンの略で細胞骨格系、さて残りが膜たんぱく質だったら、γセクレターゼの基質できれいな話になるのだろうか、ととぼけたことを思っていたが、よくよく考えてみると、そういえばNOTCHシグナルの修飾因子であった。
若かりし頃に読んだ論文ではないか、涙出るな。
もう一つのNotchを切断する酵素ADAM10もこの病気(DDDではないと書いてあるけど)に関連するという報告があり、ここまでくると、実にきれいなお話で信じざる負えなくなってきた。
疑ってすみませんえん
まぁでも、ゼブラフィッシュでPSENENをノックダウンしたら色素細胞が減ったという話と、今回のお話がリンクするって理屈はよくわからなかった。
そうかもしれんけど、そうじゃなくてもいいだろう。
じゃぁKRT5のノックダウンをしたら同じ表現型が出るくらいのポジコンはとれないか。
なんかこの病気の研究をしている人はあまり生化学をやってはいけないという呪いでもあるんだろうか、Notchはどうなってるねん。
といっても少しはあって、変異を持っていると、PEN2の安定性は失われ(たぶん安定因子たるAph-1に結合できない?)るらしい。
ホモで変異が入っているわけでもなかろう、ということで、片親のPEN2がのこっており、生命活動に影響が出ないくらいのギリギリのところで、Secretase活性は保たれているというところか、ぜひiPSあたりで活性を調べてほしい案件である。
Notchがかかわる癌や、ADになりやすいとかあるのかなぁ。

そういえばもう一つのsecretase 、bace1も色素沈着に関わるという論文があった。
ノックアウトマウスで色素は薄くなり、この場合はPMELというタンパク質の切断がキー
bace2KOゼブラでも色素系表現系

大雑把にVIVOが似てるから同じ機構等言うのは安易ではあるだろう。
secretase系に色素系表現型があるのは間違いなさそうだけど