へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

眠ればいいのに・レビューは論文を読んだ後も良い・APPはAβの受容体として働き、その神経活性化作用を制御する

眠い、結構ワールドカップ面白いわ
延長する前に頑張って欲しい。
今日寝ないといつ寝るんだって感じやね。

我が恩師の先生が勤務先で講演することになったので聞きに行くのでした。
まぁ何回か聞いた内容と言えばそうなんだけど、当時自分が予想したこととか思い出していい整理になりました。
アルツハイマー関連酵素γセクレターゼの構造がとうとう明らかになったそうです。
これが大変膜膜した構造で、さじを投げた研究者多数です。多分Bad project踊った奴もいるはず。
恐るべし中国パワー、ああ、しかし長い道のりでした。
あ、僕の論文引用してくれてる。すんばら。

昔はレビューとか、新しい研究を始める前や、知らない分野を勉強する時、読むものだと思ってました。
最近は、ある程度分野の論文を読み漁ってからレビューを読んだり講演を聞いたりすると、服がタンスに気持ちよく収まるように、自分の考えや記憶が整理されるような面白さがあることに気づきました

昔の研究室の知り合いも来ていたので大学界隈を案内しました。初めての体験。
シカゴに居た頃はだれも来なかったからなぁ・・・正直寂しかった。
今空港でトランジット待ってるんですよ、っていうメールなら来たこと何回かあるや。
でも最近、出張査定も厳しいですからね、余計な寄り道できない感じですから仕方ない。
まぁ施設としては古いところがあるのですけど、省みると研究的にはいい環境なんですよね。
私立の他大学だとあんまり研究しようとする学生もいないだろうし。

神戸の理研の再生研のプロジェクトリーダ-で、iPS細胞をつかった網膜色素変性症治療の治験を行おうとしている先生がTwitterで、STAP細胞理研の姿勢に不満を示して、プロジェクトの中止を示唆するようなコメントを残して話題になってました。
プロジェクトってのは予算がついた時点で、プロジェクトリーダーだけの責任でやめたり出来るものじゃないと思うんですけどね。
一緒に共同研究しているヒト、その下で働いているヒト、治験を受けるヒト、皆の責任を背負って行うもので、Twitterなんかで口走ったりしないほうがいいのになぁと思いました。
案の定、撤回されているようです。
興味があってTwitterの流れを追ってみたのですが、なんとなく正論っぽい意見に煽られて口走ってしまった印象を持ちました
面白そうですけど、Twitterってのはある程度責任を持ったヒトがやるのは気をつけたほうが良いみたいですね。
ブログ書いている自分が言うのもちょっといただけないですね。
たまに公に落ち込んだりしてますけど、このブログはフィクションであり、実在の組織、人物とは無関係なんやで。
遅いわ
でも悲しい時に悲しい、楽しい時に楽しい、ヒトに伝えたくなるんだよなぁ。
不思議なもんだけど。
おもろいこともたまにあったやろうから、勘弁してもらうか。

興味がかなりあったので、Cell reportのAβに対し、その前駆体APPが受容体として働き、シナプス活動を活性化しているらしいという論文を流し読みしてみた。
アルツハイマー病患者では、癲癇が多くなる、徘徊がみられる、不眠症になる(?)など神経活動の異常な活性化が起こるのでは無いかという説が最近有力です。
アルツハイマー病の病因因子であるアミロイドβ(Aβ)がその原因になると考えられていたのですが、ではどのように神経活動に影響をあたえるのかってのはわかっていませんでした。
今回の研究では、Aβがその親であるAPPに結合、そしてAPPのダイマー形成を促進し、Abnormal signaling(Gタンパク質シグナル?)を発生し、神経活動を制御する、そして多分Aβ増えて、くるくるまわって悪の歯車、アルツハイマーへっていう仮説。
ああ、これはなかなか痛快で面白い仮説。色々な現象説明できるし、ありそう。
過剰発現でダイマー形成を見て、Aβふっかけて結合見てっていうあまりに人工的な実験系はまったく好きじゃないけど、仮説が素敵なのでちょっと許してしまいそうだ。
僕の論文の仮説も素敵なので、レビュアーが許してくれないかしら、はぁ。