へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ベイマックスの衝撃・維新志士萌・光遺伝学によるオルガネラ輸送の制御

三連休なにそれ
とか言ってしまいがちですが、つい実験を入れてしまうものではあります。
作りたいコンストラクトがたくさんあるんですな。
朝コロニーをつついて、大腸菌を増やしながら、せめてもの抵抗に、映画を見に行きました
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何もかも、そうなにもかも素晴らしすぎる
理系マインドをくすぐりかつヒューマン。
むかし小学校上る前のみぎり、友達「俺、仮面ライダーになるんだ!」 僕「よし!博士になって改造してやるよ」
って会話をした(実話)のを思い出しました。
あれから30ウンネン、今その約束が果たされる時が来たのだ、深夜に鳴り響く訪問者の声
「約束をはたしにきたぜー」
ホラーかよ。このネタ昔やったっけ。
まぁでも科学でなんでも叶う、そんな気持ちをもってたワクワク感を思い出しました。
映画を見て、最後にベイマーックスって叫びそうな自分がいました。
お前がいなくなったら2がつくれんやろが
最高やで。

どうでもいいんですが、本屋で時代劇で面白そうだすな、って手にとった本の名前がひらがな4文字で最後に!
〇〇〇〇!
って題名で、流石にどうにかならないものかと思ったりしました
この世はラノベかしていき、とあったり、劣等生であったりでいつか教科書に乗ってしまいそうです。
かわりに世に棲む日日を読み始めました。
カッコイイ高杉晋作でてくるかなぁ、Wiki読んでも今ひとつ凄さはわからないけど。
花燃ゆ、もまだ見てはいますが、なんだろう、もうちょっと松蔭兄弟のそれぞれを掘り下げてから、大人にいって欲しかった。
いきなり、自分の好きな人(?)に姉をすすめる心情が今ひとつ理解できない。
理解はできるけど、共感できない、が正しいか。
姉とのからみとか愛情がわかれば、まぁそういう気分になることもあるかなぁって思える気がするんですよね。
もうちょっと維新志士が出て来るあたりまで頑張りたいところです。
しかし長州藩はえらく人材がいたものですね、教育や風土ってすごく重要なんだろうなぁとは思うので、その辺面白くドラマにしてくれたら良いなぁ。

なんとも助教とかポスドクのうちにいっぱい研究しておけばよかったなぁって思う一瞬が来るんだろうか。
この世で苦手なものはたくさんありますが、真面目な文章を書くってのが結構難しい。
なんか書いてるうちにすごく変な文章を書いている気分になってしまう、真面目になりきれない私。
なんだかんだ一片下手でも書き通すってことしないと仕上がらないのですが、ちょっと書いては消しています。
すすまぬ。
まぁでもいつかこんなのばっかり書くハメになるかもしれんし、一発頑張れる時に頑張れるって所も作っておかないと。

さてサイエンスネタ。
Natureの新着文献で光操作により、複合体を形成させ、各オルガネラの移送をコントロールするって論文が出てましたな。
すごいな、理論的に出来るのはわかるけど、よくコントロールできるなぁ。
色々なオルガネラに特異的なマーカー遺伝子に、光シグナルにより構造的に開くペプチドシグナルをつけて、モータータンパク質であるKinesinやDyneinと結合できるようにします。
そうするとオルガネラの局在を光によりコントロール出来るようになります。
培養細胞でこれをやってもあまり面白くないのですが、極性のある神経細胞でやると結構面白いことがわかります。
神経の軸索伸長においてオルガネラの局在はおそらく鍵になるわけですが、この論文ではエンドソームの局在をDynein、もしくはKinesinにのせることで、逆行、順行輸送に傾け、軸索の伸長点であるGrowth coneにおけるEndosomeの局在を制御してます。
その結果、Endosomeを伸長点に集中させると、軸索伸長が進み、逆にEndosomeの逆行輸送を促進して伸長点から排除すると抑制されてしまうとのこと。
つぎはミトコンドリアとかやって良い論文に載せそうだなぁ。
面白いけど、生きている生物に応用できるかな?