へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

土曜だっけ・よく読みよく実践せよ・Cas9によりライブセル染色体マッピング

土曜日なのにガッツリ実験してしまた。
なにかが貧乏な気がする。
途中ガッツリ頭が痛くなったので、低気圧が来ているのかなぁ、と思ったけれど、外はからりと晴れておった。
まぁ日曜日雨という可能性が無いわけじゃないけど、頭痛で天気予報が出来るわけでもないようだ。

どうも心が汚れていていかん。
うまくいかないことを頭から追い払うってのは難しいなぁ。
うまくいったことってのは結構すぐ忘れてしまうのが悲しい。

最近論文の流し読みの悪い癖がついていけない。
ブログが悪いんかもなぁ、10本流し読みするより、一本専門をしっかり読んだほうが身になる気はする。
論文紹介でガッツリちゃんと読むと、自分の実験のデータに幾つかデータの追加をすれば言えることが出来そうなことに気づいて、先週は免疫染色に勤しんでいた。
ネガティブであるべきことがネガティブに落ちそうで、絵的に良いデータになった。
差を見れば明らかなんだけど、さて定量化が必要だろうか。
そうか、頭がいたいのは、顕微鏡見過ぎたせいかなぁ。

あんまりサイエンスネタも無いけど、Cas9/CRISPRの新しい使い道、ってお話がまた出ていた。
こいつも流し読みしちゃったけど。
染色体というのは核の中に浮いているわけだけど、ランダムに浮かんでるだけなのか?
じつは染色体の中にもきっかりした三次元構造があって、他の染色体と近いクラスターを作ったりしていて、それが遺伝子発現の制御をしているのかもしれない。
じゃぁそれを調べるためにどうするか、といえば、それぞれの配列ごとのラベルをしないとわからないということになる。
核内にラベルを到達させるには、核に穴を開けるなどの処置が必要になり、ほとんどの実験は、細胞を固定し、死んだ後にラベルするってことが出来るだけだった。
Cas9の系はバクテリアの免疫機能として発達したのだけど、それぞれのバクテリアのオーソログで、sgRNAの結合様式に違いがある。
今回別の三種のバクテリア由来の不活化したCas9に別々の蛍光色素をつけ、それぞれのCas9に特異的なターゲットsgRNAと結合させたところ、それぞれの配列を生きたまま別の蛍光で染め分けることが出来たのでした。
なかなか面白い。
系統的に解析していけば、三次元的な染色体構造マップを作れて、これまでわかっていなかった、違う染色体により発現クラスターみたいなものが明らかになっていくのかもしれない。
こういうのが頭の良い研究なのかな。