へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

金曜日は金曜日の土曜日は土曜日の・C9ORF72の変異導入マウスはALS/FTDのモデルとして有効

金曜日は昔の師匠達や後輩とお酒をのんだりしました。
この歳になると、ひたすら頭が下がる人ってのがむしろ貴重な気がします。
根は体育会系なのである。
後輩のボヤキに延々と諭すみたいな展開をしてると、自分も酔ってるなぁとは思います。
ボヤいてみたい人は単にボヤいて見たいんだから、ヘイヘイ聞いてあげれば良いんですけど、悪い癖で議論に勝とうとするのが、理系の悪いところじゃないかと思います。

土曜は昔の弟子の一人と送別に秋葉原周りをしてきました。
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ガンダムカフェ、何をやってんのや。
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なんだっけ、ゾックズゴックアッガイジャブローアイスだっけか。
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騙されている。
雰囲気は超好きだったりします。
弟子と秋葉原をぶらぶらっとしました。
僕が心配するのもなんだけど、だれかあいつに秋葉原好きな女の子を紹介してやってくれ・・・
彼はバランスが取れてるから好きだわ、今までめんどうみた中では打てば響く素直さが良かったなぁ。
一緒に研究して楽しかったって言ってくれる奴はこちらも救いになるからホッとする。
これから何人そう言ってくれるもんかなぁ。
昇進含みで地方に行くのですが、東京に未練が無いわけじゃなかった。
でも、研究で身を立てて、師匠たちをホットさせなきゃと思ったのが一つ、自分が研究室の先輩として何かポジティブな情報を与え続ける存在でありたいと思ったのが一つ、もう一つは彼みたいに自分の研鑽して得たものを伝えることで、少しでも人生の足しにしてくれたら、まぁ僕のNastyな人生(まだ希望は捨ててない、かなぁ)も無駄ではあるまいと思ったのもある。
次は学生に囲まれて、忙しくなって、自分を見失わないか、その辺が鍵だろうな-。

あと二週間で引っ越し、超やばい。
サイエンスネタ?あるかいボケ
失敬
まるで論文読んでないしなぁ。
ScienceにALSモデルマウスの話が出てるみたいですね。
C9orf72という遺伝子に変異が起こり、エキソン内に6塩基の繰り返し配列が挿入されることで、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、前頭葉認知症(FTD)が引き起こされることがわかってきています。
6塩基繰り返しにより、一つは異常なRNA構造が出来ること、もうひとつはRNAから生み出されたジペプチドの繰り返しが重なったペプチドが蓄積すること、どちらかが神経細胞に対して毒性を引き起こすと考えられています。
前者はRNAプロセシングに関わる遺伝子がALSの病因遺伝子としていくつか見つかっていること、後者はアミノ酸の繰り返し配列が毒性を持ち病気になるトリプレット病との類似で支持されているかな。
はて?ALSとFTDを分けるものは何なんでしょうね。
多分遺伝子変異だけでなく、何らかのスタートストレスがあって、何処にそれが起こるのかによるのかも。
運動神経と脳の生存性に微妙な差があるのかも?
ALSにも認知症が現れるケースもある?みたいですしかぶっている部分もあるのかも。
今回C9ORF72のりピーとを導入したマウスでは、核内にジペプチドが現れる他、TDP43の蓄積も見られるそうな。exhibited hyperactivity, anxiety, antisocial behavior and motor deficits
とあるから、精神的な症状優位で、運動系にも障害?
FTDは精神的な症状が強い認知症なので、一致しているかもしれない
ふーん、TDP43の蓄積とC9ORF72のジペプチドの局在はまるで一致してないというのは、面白い。
まぁC9ORF72が上流なんだろうなぁ。
TDP43の代謝を間接的に制御ってところか。