へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

東大メシ・アイデアの境目・健康的には限界・Cas9も一般的になった・攻撃的ノックインにはDNA Ligase IVの阻害剤が有効・チョコレートと脳の機能

悲しいことに忙しさに紛れて、仕事のクオリティが落ちてきた。
というかそれを言い訳にしていた自分が悲しい。
他に忙しいことがあるからって、やらなきゃいけないことをないがしろにしていいものでもなかろう。
仕事に謝れって感じである、ごめんなさい。

懐かしの東大メシをやってみたく、後輩のK君を誘ってカポペリカーノへ行ってみた。
感傷かもしれないけど、もう行ってみたくてもいけない場所はあるのかもしれない。
色々やり残したことばかりですわい。
いたづらに過ぎにし事や歎かれむうけがたき身の夕暮の空

まぁできることをするしか無いのさ。
さて、ここのランチ、なかなか懐かしい味ではある
旧研究室の話をしていると、色々アイデア的に思いつくこともあるんだけど、さてやってることが近すぎる人の話を聞いていると、どこまで自分のアイデアで、どこまで人のアイデアか境目がわからなくなってくる所もある。
旧研究室も敵じゃないけど、完全たる同僚でもないのだ。
そんな事を考えると、一歩遠ざかって自分の思考に閉じていくというのも悪いことばかりでは無いのかもしれない。

ここに来て咳が止まらない、寒気がする、体温計はしまった・・・
まぁ気力だよ気力。たぶんね。
大分実験はたたんだ、まぁまだやってるのッて感じではあるが。
賑やかだった僕のインキュベータも寂しくな~ったー
逆逆。まぁそんなものだ。

Cas9/CRISPRの企業説明会を聞きに行ってきた。
実は現在のトレンドはベクターではなく、mRNAの導入らしい。
まぁベクターの導入による遺伝子挿入の可能性を排除し、コスト的にも安いとは言える。
しかしどうやって変異の入ったクローンを選択するかというと、兎にも角にも人海戦術にはなってしまう。
攻撃的に挿入配列を入れていくことによって遺伝子を操作していくようにしないと、変異の入り方にあまりにランダム性が高すぎて、効率が悪くなってしまう気がする。
Cas9によるライブラリがAddgeneに充実してきて当初食指が動いたけど、迂闊には手を出し難い。
ロボット(意味深)を私にくれ、まぁ表現型によってはやりようはあるかな、とは思う、機能未知のタンパク質の表現型解析をねらってランダム変異を入れていくとか?
ライブラリいらんやん
正直Cas9でやるくらいならノックダウンでやらないの?って気もするんだよな。
まぁ申請には堂々と書きそうだけど。

Cas9といえば、やはり非相同組換え(NHEJ)の阻害は相同組換えの促進につながるようだ。
以前同様の論文も読んだこともあり、DNA ligase IVの阻害剤(SCR7)の使用によりCAS9によるノックインを効率化出来そうだ
同様の論文が報告されたばかりでもあり、この結果は固そうだ
ち、金と時間がないわ。

明治製菓がチョコレートと認知症?って研究をしているらしい。
BDNFが認知症が関連するかもしれないし、チョコレートをたべるとBDNFが増えるようなので、認知症がかいぜんするかもしれない、という論旨でどこから仮説でどこから新説なのかようわかへん。
まさか頭を解剖してBDNF量を計測したわけではないだろうから、血中のBDNF量となるだろう。
血中のBDNF量は脳内の含有量と相関してるんだろうか。
幾つか文献をあたって見た限りでは、BDNFの血中量は脳内の含有量を反映しているようなので、妥当といえる。
まぁどの論文もそう言われているって記述で、実際確かめたことのある論文にはなかなか出会えない。
認知症との関連については、初期的にはBDNFが増える、変わらない、減るの三パターン見事にあって、もう測定系によって違うとしか。
いや、まぁ理屈としては神経支持因子であるBDNFがふえてくれないと困るやろとは思うので、今回の結果というのは面白いんだと思う。
文句を言ってばかりだと悪い気がしてきた、だって私カカオ濃度の高いチョコレート実はポリポリかじってるし。
ということで幾つかCacaoトークを並べてみようか、これがホントのカカオトーク、ははは、引っ越し終わらないな。
Nature Neursciに載った論文もあったり、チョコレートが脳にいい影響を与えるというのはわりと信じている。
同じく健康に良いと言われる(じゃぁアメリカ人みんな健康だな)コーヒーと一緒に飲んだら最強?
コーヒー・ココアを作ったらいいんじゃね、っておもったら、みんなもう作ってるし。