へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

食生活は荒れている・その雑誌名はない・免疫系リスクファクターとADのかかわりTREM2はいいモノワルモノ?・本態性振戦の遺伝子LINGO1/FUSなど

さて、どんどん帰宅が遅くなり、松屋松屋松屋ココイチみたいな生活。
こりゃ高血圧にもなるわ。
部屋で論文読んでる方が面白いしなぁ。
ここに来てすこぶる頭の回転が上がってる気がする、あんまり余計なこと考えてないしなぁ。
気のせい?まぁそうかもしれぬ。
自分の長所というか呪いでもあるが、ヒトの考えつかないことはほぼ考えられないけど、ヒトが考えそうなことはおおよそ網羅的に考えつくことができる(と思っている)
問題はそれを全部やるかではある、物事を証明するために全ての仮説を潰していく、そんな帰納法の申し子みたいなことをしていては時間とコストの無駄ではなかろうか。
自分はいいけど付き合ってる人はたまったもんじゃないだろう、弟子にはちゃんと目的意識をもってもらおうっと。
自分はというと、思いつきたことは全部試したい、そしてその時間が(悲しいながら)かなりとれるのだ。
おお、自虐の嵐、まぁとはいっても、今の環境が結構気に入ってはいるのだ、学生優秀、というかいい子が多いしなぁ。
ボスがアクティブなのは大変なときもあるけど、刺激になって良い気がする。
うちに秘める熱意があれば良いのかもしれないけど、それがこちらにわかりやすく伝われば、よしやってやるぜって思うものではある。
ということで、単純にわかりやすく研究に熱意をもった上司をめざそうと思うのでした、斜に構えても仕方ないしね。

この一ヶ月教科書の一章を書くという作業をしていた、まぁ大学院生に投げて監修していたというのが正しいけど。
結構かっきり書いてきたので楽をさせてもらった。あまり知識のなかった分野を勉強するのはおもしろいですな。
日本語書くってのは英語書くより難しい時がありますな。単語の裏の裏の意味まで考えて、際限なく修正してしまいます。
修正といえば、論文の英文校正がやっと終わりました。
確かにかなり読みやすくなった、先生に聞いて校正者も覚えておこうっと。
校正者の支持に従って、こんな感じで直して見たんだけどWhat do you think?って書いて、Great!とか帰ってくるとちょっと嬉しいですね。
この歳になるとほめられることがほとんどありませんからのう。

サイエンスネタ、はて。
めっちゃ論文読んでるけど、関連論文が多いから紹介しづらい。
My pubmedでAlzheimer and Amyloidというキーワードを作っていたけど二週間ほっといたら158の新着文献
どんだけ競争してるんだってきにはなった。そしてなにもわかっていない。
どうでもいいけどHippocampusって雑誌を見つけてしまった。
かいば!(エクスクラメーションは要らない)ってかんじだろうか。本当に超どうでもいいですな。

CD33とTREM2という免疫系に関わるアルツハイマー病の危険因子にどうも相関関係がありそうだ、ってことでこのシグナル経路をつなげればアルツハイマー病の免疫系の効果がわかるってことになるかもしれないNature Neurosci
リスク因子をもった人のMonocyteのタンパク質発現解析
CD33のリスク因子をもっているとTREM2発現上昇、はて、いままで言われてることと合わんような気もする。
TREM2の変異で細胞表面にいかないヘテロノックアウトでミクログリアがAβとの反応性を失うってかんじでロスオブファンクションがADと相関という流れではあった。
著者らはTREM2の発現亢進(というか代謝安定化による増加といったほうがいいか)によりADリスクになっとんねんという論調、うーんそやろか。

Essential tremor(本態性振戦)
僕の好きな遺伝子多発性硬化症に関わるLINGO1が関わってることはしっていたけどALS関連因子FUSも相関しているというのはしらなかった。
パーキンソニズムともかかわる病気だが、どうしてALSやMSの症状と違いが出るのだろう?
起点は違うけど、下流のメカニズムとして同じってことだろうか。