へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

アルツハイマー病治験5HT6拮抗薬の道はつらいよ?・米国製薬協会HPをながめて

早朝覚醒というか4時ごろ目が覚めることが多い。
Good morningとは縁遠い日々である。
ジャンプ+というサイトで漫☆画太郎という悪名高い人が新作を書いていたので恐る恐る開くが、想像以上にひどい(褒めている?)
大好きな星の王子様を、なんて事しやがる、とは思ったが、笑ったら負けやな、原作に割と忠実、うーんまぁストーリーラインがあってるのが怖い

下の話を書こうかと思ってアルツハイマー病ニュース検索をしていたら、ひっそりとセロトニン受容体拮抗薬のアルツハイマー病の治験が失敗に終わっているケースをみてしまった。
セロトニン受容体とは中枢で、精神、知覚、自律神経の調節などに関わっていて、統合失調症などの精神病において重要な治療標的の一つ。
5-HT6は長期増強等、認知機能にもかかわる事が知られている。
現在同じ5-HT5拮抗薬を開発中の大塚製薬/ランドベックによると作用機序はアルツハイマー病で減少するアセチルコリン産生神経を抑制する神経を抑制し、ガンガンアセチルコリンを出す、ってイメージ
うーむアセチルコリン神経が死んでしまっているのがADだから、このストラテジーでいいのだろうか、結構同様のメカニズムでぽしゃってしまったのが多いようだ。

最近米国製薬協会PhRNAのサイトをみつけて遊んでみたりしている。
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それぞれの病気に対して、コスト的な面も含めて情報を載せているのは参考になる。
まぁ、1面の半分以上の記事にCostという単語が入っているのは笑ったが。
笑い事ではないか、医療というのはお金がかかるものではあるのだ、アメリカとか本当に厳しいから。
最近の記事では
85以上ある、じゃ、いくつあるのかってみたら87である。
87って書けばいいのじゃないかと思ったのだが、More thanをつけたい気持ちはわからんでもない。
(上のはブログで実際の開発中ADの薬リストはこちらのリンク
最近の報告では2025年だったかまでに、5年ADの発症を遅らせることができれば3500億ドルの医療費が削減できるとのこと、まぁ1億ドルくらい開発費にかけても画期的新薬が出れば(この場合対症療法でもよいのか)元が取れる計算になる。
製薬協会の日本語サイトも、情報は遅いけど、なかなか面白そうなコンテンツがそろっていたので、教育目的で使えるかなぁ。