へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

座長は職業にならんか・川柳を漫画に・阻害薬とその偽物

10月の初めは色々なもろもろが雪崩を打って転がってきて、もはやこれまでとか観念してたのだが、やらねばならぬことを一つ一つ片付けていたら、いつの間にか片付いている不思議。
だいぶ楽な気分になってきた。
せっぱつまりおくんが好きなわけでもないけど、本気で調子悪かった、やだなぁうつ気質なのか。
まぁどうも目の前にある仕事しかしなくていけない、だから論文が書けんのだ。

学会に出て座長をやったりした。
座長は結構好きかも、質問だったら結構思いつくし
とかく建設的なうまい質問などでてこないのだ
この仕事は僕に向いている!プロの座長って職業はどうだろう?とかかんがえたりした。
ちょっとした記念品が2000円くらいだから5セッションあつめたら1万円、( ゚д゚)ウム日給として悪くない。
とか思ったんだが、学会は全国津々浦々で行われるのであった、交通費で赤字やね。
まぁ業績にちょっとだけ可算できたりもするので拘束時間が短いわりに悪くない業務かも。

たまに目について結構気になっていた漫画を読んだ。
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ヒロインがほとんどしゃべらないという謎設定だけどかなり面白い。
川柳パートは、まぁ川柳じゃないな。
おっさんがラブコメよんでてもいいのだろうか・・・不毛な青春だったからなぁ。
まぁ楽しかったこともあったから、それはそれなりに良かったことなのかな。

日本発のアルツハイマー病論文をつらつら読んでいた。
どうでもいいけど日本人はなぜγセクレターゼに目をつけるんだろうか、漫画文化やね。
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γセクレターゼはアルツハイマー病の原因物質の一つアミロイドβを産生する最終酵素であり、かってはγセクレターゼの阻害薬のAD創薬への応用研究が盛んにおこなわれていた。
だが、多くの阻害剤は強い副作用を頻発し、次々に消えていき、現在では創薬研究は下火といえる。
この副作用の頻発には、一つにはγセクレターゼが多くの膜たんぱく質の切断に関わっており、アミロイドβ産生以外にも生命活動に重要な機構を制御しているからだと考えられている。
ただ今回の論文では、じつは臨床応用が進んでいたγセクレターゼ阻害剤が、実際は望んでいたような阻害効果を持っておらず、Aβ、その類縁物質の細胞内における蓄積を誘導していたことがわかったものである。
ということで、真にγセクレターゼ阻害薬だったものと、じつはそうじゃない偽物だったものが玉石混交で語られていたということかな。
細胞内Aβの凝集はADを誘発する可能性が示唆されており、これらの薬物はADに悪い影響を持っていた可能性もある。
ちゃんと調べると見つかることもあるんだなぁ。