へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

朋遠方より来たる・副作用のない遺伝子ターゲット見つけサイト(劇弱)・Tsc1の小脳欠損はAutism様症状を示す(小脳機能との関連の発見)・脆弱X症候群CRT変異の改善薬・ADは慢性的な炎症反応が増強

書き物の〆切が迫ってきて、実験少し止めて書き物をしました。日記なんて書く暇なないや
まぁ大体出来たので一段落

イギリスで働いている友達が帰省したので、久しぶりに飲みへ(先週土曜日の記憶を再現しながらお送りしています)。
彼とは同じ釜のメシは食っていないけど、比較的兄弟ラボといっていい研究機関の出身で何故か仲が良い。
同い年だし。
以前は彼の愚痴をまぁまぁとなだめる役割だったのが、立場が逆転しているような。
最後はカラオケで締めました。歌うのは好きだなぁ。

低気圧が通ると偏頭痛頻度が跳ね上がります。
へのへのの頭痛、ちょっと人格が変わるくらいで日々辛いです。

ちょっと(ネタ的に)面白いサイトを発見

Drug Discovery and Diagnostic Support System

東京理科大学で進行している遺伝子データベースプロジェクトの一環らしい
Purposeとしては、文献データベースから副作用の少ない遺伝子を見つけて来ようということらしい。
どうやってそう言うことが可能かというと、たとえばアルツハイマー病というキーワードに強く関連する遺伝子があるとする、しかしその遺伝子が他の病気(癌とか、偏頭痛とか、肩こりとか、脳天気とか)と相関しなければ、よりその病気のメカニズム特異に働くから副作用が少ない遺伝子ターゲットと言えるんだそうな。
わはは、うーんうーんそうだろうか。まぁつかってみようか
イメージ 1
とりあえずパーキンソン病探してみるか
とにかくこのデータベース制御ソフト、かわいそうなくらい弱い子ですぐ考え込んで動かなくなってしまう。
実は一ヶ月くらい前にこのサイト発見したのだけど、いろいろ検索してたらサーバー動かなくなって、そのご一ヶ月くらいいつ見てもServer Error。
ちょっと罪の意識を感じたわ。ゴメンねターゲット遺伝子を無理矢理アルツハイマーとつなげようとして(涙)
ああ、そしてまたエラーが出たわ
イメージ 2
ごめんなさい。もうこの画面しかでてきませぬ
また今度ご機嫌の良いときにレビューします(お前は触るなと言うことかも)
しかしどうなんだろう、表題のコンセプトで本当に副作用の少ない遺伝子ターゲットって絞れるかなぁ。
もう少し共起表現で病気ではない生化学的機能とかもネグレルようにしたら良いのかな。

やや罪の意識を感じながら(でもこれだけ打たれ弱いオンラインデータベースってどうなんだろう)、サイエンスネタでもいきますか。
Autism(自閉症)の原因となるかもしれない遺伝子が発見されて、Nature
AutizmやSchizophreniaは多くの遺伝子の欠損や重複が起こっている場合が多く、原因となる遺伝子は確かじゃないにゃ。にゃにゃにゃ?にゃんかねむいのにゃー

すいません電波を受信してました。たまにバリ三(死語?)になることがあって。
えーと何の話やったっけ、そうそうAutizm、でですな、小脳におけるTsc1という遺伝子の欠損によりマウスはAutism症状を呈するようです。
ん?小脳?小脳って運動を制御するっていうけど、あんまり高度な精神・認知機能に影響してたっけなぁ
とおもったら、やっぱりそこはポイントみたいですねぇ。

TSC1はTubular sclerosis complex(結節性硬化症)とばれる病気と相関するそうで、TSC患者の実に50%がAutism様の症状(あんまり症状とか病気みたいに書きたくないんだけど・・・)を示すそうです。
TSCって不勉強でよく知らなかったのですが、難病情報センターに詳しい説明を見つけました
ただ何となくAutismや癲癇などかなり広範な神経症状が出るような気がします。Autismって一括りになって良いのかしら?
ああ、TSC作用点はTarget of rapamycinの抑制なのか!おうなるほど、これは色々フェノタイプはでるね
でいろいろな表現型の中で、脳に対する影響を知りたくて、ConditionalKOを作っていたら小脳KOで表現型がでたと。運動行動・認知機能には異常なしだが社交性が落ちるのがポイント。
ふーんこれは小脳プルキニエ細胞が関係する神経ネットワークについても、Autismに関連する物が有る可能性を提示した所も評価されたのでしょう。
ラパマイシン投与でその表現型が抑制するそうなのでTSC患者にはラパマイシンが有効な治療法という事かもしれません。実際ラパマイシン投与実験で患者さんに改善は見られる物の、まだ実用段階には至っていないようです。

さてもう一方Journal of clinical investigationという大きな雑誌にAutism spectrum disorderがマウスレベルで治療できたというニュース
うーむサイエンスニュースの表題はそうなんですが、というよりAutism症状を呈する脆弱X症候群の原因となるある脳の代謝異常症を改善できたという、やや限定的な話です。ただ脆弱X症候群のなかでは2番目に頻度が高く注目されているようです
これはクレアチニンという代謝物が筋肉へのエネルギーの供給源となる物質の輸送に関わる遺伝子の異常で起こり、じつにストレートフォワードですが、じゃぁクレアチニン補えばよくね?とクレアチニンおよびその類似体を投与すると、Mental retardatonなどの症状が緩和されたという事です。
この類似体はCancer治療ですでにFDAの承認が下りており、安全性はある程度確保されていることから、CRTに異常を持った脆弱X症候群患者には早期から承認が下りる可能性も有ります。
こういう記事を見ていると、やはりゲノム解析は偉大だなぁと思ったりします。

アルツハイマーの始まりは遠い昔の脳の炎症反応による物かもしれない・・・
ほんまかなーとは思うのですが、慢性的な中枢における免疫炎症反応がアルツハイマー病などの認知症に与える影響を検討するため、出生前マウス脳内で実験的に炎症反応を起こしたマウスを作製。すると、その炎症反応はある程度持続し、加齢とともに認知機能に衰えが観察される。そして、再度炎症反応を誘起すると、ドラマチックに症状が進んでしまうようです。ありそうだけど、ほんまかいな
いやまぁ面白いんですよね、やはりAβがガンガン増えるだけでは、なかなかADモデルマウスもAD様の症状を醸し出しませんし、なんらかのストレスがかかってAD進行ががくんと増えると言うのはわかりやすいはわかりやすい。はやりだしのう
やはりヘノヘノの方向性は間違っていないはずと自己満足