へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

科研費百本ノック・家庭と子供と仕事・FoxO1はパーキンソン病をコントロール?・PresenilinによるLysosome-Autophagy制御~何が正しいんだか

大学全体で科研費取得のための講習会というのがあった。
分厚い資料と熱い解説(?)、結構勉強になりました。
Wordの使い方から書いてあるし、スキルって重要やね。
すごいのは科研費案の試読を内部の委員にお願いすると、問題点を指摘してくれるような組織があるところ。
そして夏休み中に書きなさいと指導。
夏休みっていつですか-
悲しい叫びが響く。まぁ学生が居ないうちということね

偏頭痛に苦しむ日々が続く。どうも低気圧が上にある間は低調のようだ。
日記など書かずにねてしまえばいいのにねぇ。

結婚したり、子供が出来たりすると仕事に身が入らなくなるらしい
知ってた
とは言えないのが悲しい・・・して無くても身が入らないときはあるぞ

さて、ぼーっとサイエンスニューズなど見ていたらパーキンソン病ネタ
パーキンソン病患者ではFoxo1という遺伝子の発現が落ちているとか
PLOS Genetics、なかなか良い雑誌
Fox01結構有名人物(?)で、インシュリンシグナルの調整に関わる転写因子で、脳内では食欲中枢など制御しているようだ。2型糖尿病への創薬ターゲットとしても注目されてるよう。
今回はPDの前頭葉で選択的に発現変動がある遺伝子を探索し、候補遺伝子FoxO1に注目、GWAS(最近これをジーバスと読むのを知りましたわ)ではFoxO1のターゲット発現の変動、危険SNPなど同定されたとか。
アルツハイマー病は最近糖尿病などとの関連がクローズアップされてきているが、パーキンソン病も例外では無いのかもしれない。

J cell biolを覗いてみたら、Presenilin1とオートファジーの論文有り
さいきんはやりだねぇ
Presenilin1はアルツハイマー病の病因遺伝子の一つで、主要な機能は細胞膜内で膜蛋白質のプロセシングを行う酵素としての機能が重要。
一方で他にも機能がある可能性はちょくちょく論文が出ていて、なぜCell誌に載ったのか今一わからない(おい)カルシウムストレージの論文とか、今回のオートファジーなんかも結構人気有る
まぁなんだかんだで沢山論文が出ていると言うことは、割合固いと言えるのかもしれない。
でもノックアウトマウスの不死化細胞を使った実験系が多くて今一本当かなぁという感想はあり
さいきんJ neurosciにも一本でていたかな、あ、これは(も)否定論文だった、わはは、そんなこと書いていたけど、なんとなく反抗ムードらしいぞ
今回のJCBの論文もどうやら、前論文の非定型から入っている
この論文の前にLysosome機能を制御するV-ATPase(水素イオントランスポーターでLysosomeのPH調節)のサブユニットのシャペロン・輸送のような機能を持っているというCellの論文が有るのだが、JNS、JCBともにそこは否定している、再現できねーよ。
JNSはむしろLysosomeの機能に重要な遺伝子の発現が変動している事を示し、JCBではLysosomeでのカルシウム濃度が変化するのだって話、えらい混沌としているのう
まぁどうもAutophagy-Lysosome系に問題が出てくるという所までは正しいらしい。
アルツハイマーと関連しているかと言うと、証明は難しいよなぁ。