へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

千と千尋をスポンサライズする侍のなは・そこをなんとか・細胞夜話眠れないときに細胞の歴史でも如何?・BACE1の運搬はRetromerによって制御される

少し早めに帰ると、千と千尋の神隠し、をやっていたので視聴。
思ってたほど千尋のがかわいくなかったり。
まぁ普通の子であるのを強調しているのかな。
最初見たときは面白かったけど、二回見る映画では無いような気もする。
きっと見た人は皆突っ込んだと思ったのだが、CMにはいるとき
この番組は
るろうに剣心の提供でお送りしています。
だそうだ、わはは流浪人のくせにお大尽なことだ。
映画をやるそうですね、どれどれ
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あー、うん。
ちょっとほっぺのバッテンはいかがな物だろうか。
でもYoutubeで予告編見たら思ったほど悪くない気がしてきたでござるよ。
おろ~とか言いスギな気もしますが、きっとドラゴンボール実写版よりマシだろう。
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むかし路地恋花とかいう漫画の話をした(様な気がしますがどうですか?)ですが、同じ作者の「そこをなんとか」という漫画も読んでみたらなかなか面白かった
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弁護士漫画です。花とゆめコミックス、苦笑だ。Amazonじゃなきゃ買えないようなモノを沢山買ってます
漫画がもうどこに置けば良いのか。
北尾トロの「裁判長ここは懲役4年でどうすか」をちょっと思い出すコメディータッチなのり。
新司法試験制度を勝ち上がったけど、そこは弁護士が余っている世界があった・・・・
ってなんかポスドク一万人政策のその後を見ているような感じで胸が痛みます・・・
いや、まぁ読んでるときはそんなこと考えないですけどね。

なんかサイエンスネタ有ったかな?
そういえば後の話題を下記ながら見つけたんだけど、GEヘルスケアという試薬会社のホームページにある
ってサイトが面白いです。
我々が普段何気なく使っている培養細胞、生化学手法ももちろん開発したヒトが居るわけで、そんな歴史小咄をよんでると、より身近に感じます。
書籍化もされてるみたいですね、マニアとしては買うべきか・・・
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個人的にはTrafficと言う雑誌に載った、アルツハイマー病の発症原因となるAβを産生するBACE1と言う酵素とAPPがどのように出会うか検討した論文が面白かったですよ。
こういう研究は過剰発現系で検討しているのは気に入らないところもあるけど、MDCKという極性を持った細胞を使って、ある程度神経でのSortingを意識しながら研究しているのは好意を持った。
MDCK悪くないな。
ざっと何がわかったかというと・・なんだろう
とりあえずBACE1とその基質であるAPPは違った細胞内輸送システムを利用しており、いつ、どれだけ出会うか?というのがAβ産生のキーポイントになると考えられています。
なんでしょう山手線で通う男と、中央線で通う女の子がいるとします(そこまでかみ砕く必要有るのか!)
普段こいつら出会うのは東京くらいしか無くて、みんな家路に急ぐ人ばかり-♪で、恋なんてなかなかうまれない。恋をなめんなよ、出会いなんて
しかしここで中央線で事故(どんな事故かは言うまい)が起こり全線中止、ということで迂回路を探す人々が東京でたむろします、そうすると曲がり角からパンをくわえて出てくる女の子に、男が衝突する確率が天文学的に上がるわけですね。最近友達が中国でそんなうっかり女の子を見たと言ってました、激レア。
わかりやすいですね、でももう何の話かさっぱりですがな
MDCK細胞という細胞は極性という物が有って、上(Apical)と、下(basolateral)の細胞膜の性質、蛋白質の蘇生などに大きな違いが生まれます。じゃぁApicalは東京で、Basorateralは埼玉って事にしましょうか、いえ怒られそうなのでやめます。
普通の細胞では上も下も性質はそれほど変わらないと思って下さい。岡山も広島もかわらないわー(もういい)
神経細胞にも極性はあって、樹状突起と軸索系の輸送があり、それぞれ運搬される蛋白質、制御因子は違います。MDCKの極性は神経細胞と似ていると考えられており、Apical=樹状突起、Basolateral=Axonとおもいねぇ。そして神経でそうであるように、BACE1はApical=樹状突起に多く、APPはBasorateralにたまりやすい。
さてここで、中央線の事故に当たる物として、Retromerという電車が故障で動かなくなる(EndosomeからGolgiへの輸送を制御)という状況が起こりますと、そこを経由しないとApicalにいけないBACE1が途中駅であるEarly Endosomeにガチガチたまり始めることになります。
そうするとそこをAPPが通るとBACE1に出会いやすくなり、Abが産生するのですよ。
このRetromerを構成する因子は、実際アルツハイマー病危険因子としての報告もあり、最近ではパーキンソン病でもこの機構は重要なのではないかということで、まぁこの辺の運搬系研究はホットですね-
まぁちょっと矛盾も多くてわかりづらい論文ですけど、面白いです。
最近同様の論文がJCBに出ていたと思います。ぼくこのTrafficの論文の方が好きなんですけど
このての輸送論文としてはちゃんとAβまで見てますしね(欲を言うとsAPP、bCTFとかも見て欲しいし、カレラの言うAICDはαCTFなんじゃないかしらと思ってます。
ただ最初RetromerはAPPと結合してその運搬を制御すると言う話だったんですけどねー
さてさてどっちが正しいのやら

Trafficより
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