これが素敵に面白かった。
むかしウイリアム・ウオレスを題材にした映画「ブレイブハート」をみてから、スコットランド王国史には興味があった
もう最後の残虐処刑のシーンしか覚えてないけど
と言うかいまの王朝はスコットランドが本家なんだなぁ
源平盛衰記みたいな話です。現実の歴史もなかなか面白いもんです
読んでいると、よくスコットランドとイングランドが本当にドロドロに憎み合っていて、同じ国として成立できるなぁとおもわせるのだが、実は10年くらい前独立の気運がわき上がってたりもしたらしく、その辺の確執はまだある模様
2014年にまた独立の是非を問う住民投票とかあるらしい、ほへー
アルツハイマー病アミロイド仮説の補強になりそうな話が一つ
Natureに掲載されたこの論文では、APPのβセクレターゼ切断点に近い部位(それもAβ側)の変異により、APPが切断されにくくなり、Aβが出来にくくなることで、アルツハイマー病に対してプロテクティブになるのだそうです。アルツハイマー病になりにくく、認知症状が出にくい。
ちょっとγの方自信がないので間違ってたら言ってね。転載拒否です
いっつもリスクファクターを探しているわけですが、今回は逆なわけ
最初はふーんってだけでしたが、人の話を聞くと確かにこの変異の存在はBACE1の部分的阻害(変異で50%くらいに減るそうですが)でアルツハイマー治療に有効で有ることを示しているかもしれません。
まぁこれまでアミロイド仮説(アミロイドβ蛋白質の産生・代謝量の変化により、アミロイドβが脳内に凝集し、蓄積することでアルツハイマー病が起こるという仮説)に基づいた臨床試験、なかなかうまくいっていないので、なんですが。
多分アルツハイマー病には発症期・と進行期を分けて考える必要が有るんでしょうね。
早期にAD発症を確認でき、予防薬としてつかえる時代が来るんではないかと思うんですが。
昨日面白そうと言っていたAβの論文
最近では、むしろ自分でアミロイドβ抗体を作ってもらおうと、無害な抗原を投与する受動型の抗体療法が注目されていますが、かれらのMABT5201Aはモノクロですが、PhaseIでは上の副作用が出なかった。
驚きの違いは何によって生み出されているか?というと、著者らによると、MABTはイミュノグロブリンのサブタイプのなかでもマイナーなIgG4に属しているのが秘訣ではないか?と考えているようですね
かれらの論文では、マイクログリアによるAβ取り込みを抗体が促進し、神経を保護すると考えているのですが、これがIgG1だとマイクログリアの抗体受容体と強く作用しすぎてしまい、マイクログリアが細胞毒性を持つ炎症反応因子を放出してしまうようです。
IgG4だとマイクログリアとは結合する物の、その作用はマイルドであり、炎症反応因子を放出しないらしく、神経細胞を支持するような効果に落ち着くそうな。
まぁもっともらしいのですが、作用点が同じなのに効果が強い、弱いの強弱があると言うところ、大丈夫かな-用量強くしたら副作用出るんじゃないかな-とか要らぬ心配をしてしまいました。
ひねくれてるのかなぁ。
自分で調べると髙IgG4血症なる病気もあって、一概にIgG4は無害と言えないんじゃないか?とかも思いました。
まぁそこら辺は大規模臨床試験がすすむと明らかになるのかもしれません。
うまくいけば、今後神経変性疾患の抗体療法をする場合IgG4を選ぶ、というセオリーの確立につながるのかもしれません。