へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

さっかー見た・肉肉肉・iPSうむむ・AAQで視覚を再建?・外傷性脳損傷とアルツハイマー?・可溶性αSynucleinはAD発症のモジュレーターかも色々色が多彩

わーい、サッカー日本すげー
なんか最初から応援して勝ちきったところを見ると感動も一塩。

今日は昔の後輩と焼き肉に行きました。
ああ、牛角のいくら食べてもたかがしれてる安心感よ。
まぁ愚痴愚痴したり、元研究室の話を聞いたりですけど、さくっと膿を出したら、からっとがんばりたいですね-。
22時を過ぎるとみんなそわそわしてきたので、いい加減切り上げて、帰ってサッカーを見ました。
なんというか、勝つという意気を感じる試合でした。

まぁ愚痴った-をするとこのニュース

105歳以上からiPS細胞=アルツハイマー研究など応用へ―慶応大

これなぁ。
いやコンセプトは面白いんだけど、そろそろiPS作ったと言う話の先を見たい気もします。
ワクワクしてPLOS除いてみましたけど、家族性ADやPD患者と比べて、病因因子が変化しているのは、まぁ当たり前と言えば当たり前。
でも今後に期待ですね。
なにか長寿に関わる面白い遺伝子が見つかると良いな

ちょっと感動したニュース
遺伝的に光の感作細胞が生後数ヶ月で(ここ大事)失われたマウスに光感受性の化合物であるAAQを注射すると視力がある程度再建する可能性が示されました。
今週のNeuron面白いですねー
AAQはカリウムチャンネルに結合し、光感受的にその開閉を調節する事が出来るため、光を利用した神経細胞の活性制御に用いられてきました。
研究者らはそこに注目して、感作細胞が失われたマウスでも、目に神経がある程度残っていれば活性化することが可能ではないかと考えたようです
今回モデルマウスにAAQを注射すると、光に対して神経芽活性化され、また行動も光に左右されるようになります。
どのくらいの変化かわかりませんが、一度失った光をまた得ることが出来るのは、特にこのような侵襲性の低い方法で可能になるのはすごい話です。
AMDや遺伝的な病気による失明に有効なようです。

今週はJNeurosciも面白い
個人的な興味はBACE1の活性が外傷性脳損傷により上昇し、最終的にはADにつながる可能性
むかしこのグループはBACE1の輸送因子であるGGA3のアポトーシスによる分解が、BACE1の蓄積につながるという論文をNeuronにだしていますが、その発展かな
TBIによりGGA3とともに、同族であるGGA1の分解も起こるようです、そのため輸送の機能不全のため、直接的、間接的にBACE1が蓄積する、そしてアミロイドβの産生が上昇する→ADという筋書きらしいです。
アポトーシスというと、神経変性疾患にどこまでかかわっているだろう?というのはむしろ最近の疑問ではありますが、アルツハイマー病発症に、運搬機構の破綻というファクターが関わっている可能性を強く示唆しています。

そんなところで感心するなよって言われそうですが
パーキンソン病関連遺伝子αSynucleinは同時にAD発症のモジュレーターなんではないかと言う論文
なんというか
むだに
いや無駄じゃないのもあるんだけど、ブロット全部色ついている、グラフ全部色ついてる
なんか尋常じゃないこだわりを感じます。
カラーフィギュア入れるとお金かかるんじゃないかなーと変なことをかんがえますた
話自体はほどほどに面白くて(どんなだ)、ADで実は可溶性αSynucleinの量が増えていて、αSynucleinTGマウスでは空間把握機能低下、シナプス小胞蛋白質も減る・・
そしてAbやタウがたまるマウスでは、AD脳と同様に可溶性αSynucleinが増える
うーん卵が先か親鳥が先かみたいな話だなぁ。
でももしかしたらこういう二次的変化が起きてしまうと、なぜ晩期アルツハイマー病患者がアミロイド仮説だけで治療できないのか説明出来るのかもしれません

PPARgammaもおもしろいけど、ちゃんと読みたいのでまた今度