へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

歌えない豚もタダの豚・BACE2はAβ分解酵素として理論的には機能するんだがなぁどっとはらい・PDの発症機構に迫るかーLrrk2とエンドサイトーシス

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るーるるー♪嫌いじゃない。
手をつないだポークダンスに心躍らせた日々、そんな時代が僕にもありました(のか?)

良くわからんけど体重減り続けておるのう。
米食が効いているのかもしれない。
母親に勧めてみるか。

ああ、心の欲求に負けて、ついにデスクトップパソコンを買ってしまった。
ノートパソコンは字が小さいですよ。
来年はきっと科研費でパソコンを買ってやる(買えるのかなぁ)

超どうでも良いけど、マンションの窓からふっと目を下ろすと、丁度向かいの部屋のヒトがパンツ一丁でパソコンを操作している姿が目に入ってしまいます。イメージ 2
すみませんけど、たのむカーテンしてけれ、というかシャツくらい・・・
まぁ高層化の悲哀、だろうか。

読もうと思った論文が案外くせ者でなかなか進まない。
アルツハイマー病関連蛋白質アミロイドβ蛋白質を分解する酵素スクリーニングをしてBACE2が引っかかったって話を読んでます。
何を隠そう5年ぐらい前、私はこの可能性に言及したことがある!からよんでるけどなんてーかなんだかな
そんなこといったら15年前(まじか!)γセクレターゼの本態はPresenilinじゃないんですか~えへへ~っていったことあるんだが、その後それを証明する論文Natureに載りました、なんて孔明の罠(違うと思うが)
ていうか私が書いたんじゃないですしねーむなしい話よ。
いつか、へのへの言行録をつけて予言で生きていこうかと思います。

まぁそんなこんなで、細胞使ってAβを分解する酵素をスクリーニングしたらBACE2引っかかったわ
て感じで話が進むんですが、もうBACE2ノックアウトであんまりAb凝集に差が出ないとか論文でてるし、このヒト達Vitroで実験して可能性追求するのは良いんですが、ノックダウンするとかして生理学的意義を示そうとしていないところが、やはりMolecular Neurodegeneration止まりな原因かなぁ。
時間と手間かけるとやっぱりやれるところまでやりたくなるけど、それが端から見ていて本当に重要な実験かは乖離がある場合が多いよなぁ。ちょっと残念な研究やった。
でもBACE2の過剰発現はAPP切断でもBACE1と別の領域で切断するし、Aβの分解もするってのは面白い
つまり産生と、分解の二重でAb量を減らせる。
うまくBACE2を増やすって方法が有ればあるいは面白いのかも
もBACE2と糖尿病の関連が疑われてる論文もあるから厳しいかな

NeuronのLRRK2論文をナクナク(少なくともサクサクではない)読んでます。
ああ、でもLRRK2好きだわ-。
パーキンソン病と言えばショウジョウバエ(そうなのか?でも論文多いんだよなぁ)、ショウジョウバエの神経筋接合部を舞台に話は進みます。まじか
LRRK2はもっとも頻度の高いパーキンソン病病因遺伝子で、そのキナーゼ活性はPD発症の鍵を握ると考えられています。
どうもショウジョウバエのLrrk2ホモログを潰すと、シナプス小胞が少なくなる(そして大きい物が増える)のですが、それはどうもシナプス小胞が回収されるのが遅くなる表現型、エンドサイトーシス障害とにている。
ということでスクリーニングしてたらエンドサイトーシス関連のEndoAという遺伝子がLrrk2にリン酸化される事がわかりました。
EndoAはBARドメインという部位が脂質二重膜に結合し、膜をゆがめることにより、小胞を膜から切り離すような役割を持ちます。
Lrrk2によりリン酸化されすぎたEndoAは膜から乖離してしまい、膜をゆがめることが出来なくて小胞が切り出されなくなるそうです。
じゃぁ、LRRK2を無くしてしまえば良いじゃない!ってなんて簡単とか思ってたら案外そうでもなくて、リン酸化阻害を受けるとEndoAが今度は膜から離れられなくなって、結局小胞を切り出すことが出来なくなるそうな
つまり活性がありすぎても、なさ過ぎても同じように表現型がでてくる。
なんてわがままな。
論文はショウジョウバエ研究に偏りすぎていて、人で再現できるのかしら?とは思ったけど。
なんかショウジョウバエで終わってよしとする、最近のPD業界の方向性は今一納得できないところもあります(論文掲載誌による)。
まぁでも面白かったです。
エンドサイトーシスとパーキンソン病は、αSynucleinという他のPD因子でも話題になってますから、ホットな領域だと思うんですよね
しかし、これが本当だと、LRRK2阻害剤ではなかなか治療濃度の設定が難しいというはなしになるなぁ。
ありがちだけどアロステリックモジュレーターというような、完全に活性を抑えないような阻害剤が効果があるのかもしれないです。