へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

カメラで遊ぶです・ABCA1の機能低下はよりAPOE4サブタイプをもつモデルマウスのアミロイド凝集を亢進する

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とべなくて
煮られた
(不可飛紅豚煮)
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最近漫画カメラが人気ですがTooncameraってのもなかなか味わいがあって良い感じ
ちょっとアートな写真がとれます
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週末はまた頭痛で本を読んですごしてしまいました。
なかなか最近厳しいです。
ゲームはこの半年ほとんどやらなくなったんですがねぇ。

ABCA1とAPOEの関連で何故アルツハイマー危険因子であるAPOEのサブタイプE3とE4の違いがでるのか!ってきじがAlzforumに出ていました。
JNSのデーターを眺めて何が面白いんだろう?とか思っちゃった論文ですが、さて。
ABCA1は細胞膜に局在し、APOE蛋白質に脂質を結合させたり、HDLに組み込んだりしている脂質トランスポーターの働きを持っており、APOE機能に影響を与え、AD患者脳では発現が落ちるなど、ADとの関わりが考えられている蛋白質です。
さてこの蛋白質のノックアウトによりADモデルマウス脳のアミロイド凝集が亢進することがわかっておりましたが、マウスの内因性APOEをヒトAPOE3またはAPOE4に組み替えることによって影響があるか検討しようとこのグループは考えました。
そして、ABCA1をヘテロに落として機能を弱くすると、APOE4を持つマウスだけ凝集は増え、認知機能は低下するが、APOE3ではそのような効果は見られませんでした。
という結果なんですが、論文の主張では予想外だった!とか言ってるんですが。
さぁそんなに予想外だったかなぁ、APOE4でもともと安定性が無くなり細胞外濃度が減ることがわかっているし、そこにABCA1の機能低下が追い打ちをかけたらそりゃ差が出るんじゃないか。
とかおもったんですが、よく考えてみるとABCAの機能を回復するようなLXR、RXRという核内受容体作用薬については有望な創薬ターゲットと考えられています。
それらの効果の感受性がAPOEのサブタイプによって違うか確かめる事ができるのは、確かに有意義なモデルかもしれません。
なるほど。読みが浅かったかもしれない