へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ひっくりカエルの悲しみ・頭痛・アルツハイマーやパーキンソン病はヒト間では感染性でないようだ・ジスキネジアとドパミン受容体の制御

イメージ 1
うーむ、いろいろなことを一緒に経験する仲間や家族ってのは大事な気がします。
一人で旅行いったことはあまり印象にないですが、友達といった旅行のことはよく覚えている気がしますし

さてさて明日は大雪とか。まだ降ってないけどなぁ。
じゃぁ休もう!というほど、有給休暇が有りはしない一年目の私(というか社会人でそんなヒトはいませんね)
ああ、低気圧のせいか頭がいたいなぁ

ちょっと笑われそうですが、ジュブナイル小説をよんでました。
結構このシリーズ面白いんだが
源氏物語好きにはたまらないですなぁ
最近この作者の劇場型シチュエーションが耐えられるようになりました。
成長ではないなぁ

最近アルツハイマー病やパーキンソン病などで蓄積するタンパク質は神経のサーキットを介して他の神経にその蓄積を伝播していくという研究が盛んです。
当然プリオンみたいに、他の動物や、ヒトに映る場合はないだろうか?って気持ちにもなります。
さすがにクール-のように、脳を食べるという習慣があるわけでもないので、例えば輸血とかでしょうか
ということで、伝播モデルを組み立てたグループが検証したもようです。
結論から言えば伝播はしないということです。

かってヒト成長ホルモンは、死亡した患者さんの脳下垂体腺から取られており、(遺伝子工学の進歩によってリコンビナントで作成出来るようになって停止されたようです)、成長ホルモン分泌不全低身長症などの治療に投与されていたようです。
そこからCohortでアルツハイマー、パーキンソンに罹患した患者由来のホルモン治療をうけた患者さんのアルツハイマー病などの罹患率を検証した結果、危険度は無いということになったようです。
私見で言えば、血漿中の原因タンパク質の分泌も患者さんで上がるものの、濃度は高くないので、輸血等もおそらく大丈夫でしょう。
昔はアルツハイマーヘルペスウイルス感染症なんだ!って根強く唱えているグループが有りましたが、最近とんと音沙汰ありませんな。つながってるようでつながってない話ですね、連想ゲーム的。

そういえばジスキネジアという症状をご存知か
これは主にパーキンソン病の治療の副作用として有名で、パーキンソン病治療薬L-Dopaの慢性投与により、次第にL-DOPA投与により体を揺する、手が震えるなどの不随意運動が起こってしまう様になる症状です。遺伝子変異の病気としてジスキネジアが出てしまうものもありますが今回は遅発性ジスキネジアのお話。

ある事情から、ジスキネジアに興味はあるのですが、基本的には慢性的なドーパミンシグナルの活性化(パーキンソン病の治療による)により、ドーパミンシグナルが異常に感作してしまうのが原因です。
一方でどのようにジスキネジアが起こってしまうかについては不明な点が多かった
JCIに新しく報告された論文では、L-DOPA治療により、PSD95という、シナプスで受容体の土台となるタンパク質が異常増産され、ドパミン受容体1型と結合がすすむ
そうすると、ドパミントラフィックがとまってしまい、ドパミン受容体がシナプスの外側に出たままになってしまい、感受性が増加してしまうそうです。
PSD95を減らしたり、ドパミン受容体との結合を阻害すると、遅発性ジスキネジアは改善するそうな
やはり治療まで行くとJCIに載るんだなぁ。
このへんの受容体のトラフィックはゴミゴミしてて治療の種がたくさん隠れていそうです。