へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

かわいければ医医・打ち捨てられたデータは復活するのか・科学者を狙った詐欺サイト、見合うのかこれ・Hela細胞の全ゲノム解析が思わぬ倫理的問題を引き起こしている・注目のAD治療薬大塚製薬が販売権獲得

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まいったな、普通に好きなんだがこれ

なんか国家試験合格率とやらが大々的に貼られていました。
今年はうちの学校が大手を触れるような出来だったようです。
ワシが育てた(まだ授業していないけど)

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ああ、Science、Nature読者よ。
君たちは富士山の頂だけ読んでいるようなものだ。
東海の小島の磯に打ち捨てられたDataたちよ、そのデーターが、
今、か・つ・よ・う・さ・れ・る!(悪乗り)
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なんて夢の様なジャーナル・・・と思ったんですが、どうも臨床試験とかでうまく行かなかったデータを拾ってみんなで議論しましょうねっていう真面目なJournalでした。
なんだ、昔東海のコジマの磯に打ち捨てたあんなデータやこんなデータを炸裂させようかと思っていたのに。

まぁこんなの探そうと思ったのも、ちょっと変わった詐欺の話題を見たんですよね
なんとも実際あるJournalの擬似サイトをつくって、投稿者から投稿料をだまし取ったとか。
えらいニッチやなぁ。でも研究者って間が抜けてるからなぁ。
被害者はアルメニアの銀行に振り込んでしまったらしい。
アルメニアってどこや

ちなみにこのブログは善意のボランティアで作成されていましたが寄付してもいいんやで。
Xeperia欲しいなぁ。
支払いはスイス銀行の口座で
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今日はとばしてますな。たまに灰になる、じゃないハイになることがあります。まぁ灰にも良くなってますが

同じNatureの記事で考えさせられるものがありました。
僕らHela細胞っていう培養細胞を昔からよく使っているのですが、研究のため良かれと思って全ゲノム解析が行われたそうです
ところがどっこい、この細胞かなり由来がよくわかっていて、Henriettaさんという方から取られています。
随分昔のことで、Informed consentも取られていない
ということで親族にとっては、自分のゲノム情報をさらわれているようなもので(問題かといわれると科学者としては?ですが、一般の人は嫌でしょう)、結構な問題になっているそうな
まぁ皆気軽に培養細胞使っているわけですが、簡単に幹細胞をつくるのに使ったり、再生したりすることはよくよく考えねばならないです。

そういえばLandbeckの注目のアルツハイマー病治療薬として開発されている5-HT6アンタゴニストが大塚製薬が日本での販売権を得たってはしたかいな。
この薬剤はPhase-2ではいい結果がでそうです。
いわゆる根本的治療薬ではありませんが、アミロイド仮説で創薬がなかなか出来ない今、この製剤や、α7ニコチン性アセチルコリン作動薬などが有望なのかも。
大塚製薬は中枢系に力をいれている印象ですね。
非定型抗精神病薬エビリファイはかなり売れているらしいですし、AD治療薬を手に入れれば、かなり中枢のパイプラインが充実していくのかもしれません。

そういえばNature medicineにSNX27とダウン症って話があったけど・・・
まぁあまり読んでないから明日かな。