へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ネタは好きだ・頭痛・脳を透明に~組織染色の革命か・おおくの神経変性疾患に関わるVCPはミトコンドリア制御に関わっている・オリゴマー毒性がいっぱいいっぱい・KMO構造解析で変性疾患治療進むか

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シモネタ気味だけど、なんかこれ好きだなぁ

ああ、夜になると最近襲ってくる頭痛。
やさしさでできているらしい薬を浴びるように飲むが、治らず
頭がふらつくのは間違い無く飲み過ぎなんだけど、頭痛が治るかもとか思ってしまうのです

論文が通ったからいいよねと思って、ヨドバシコムでポチってしまったものがあります・・・
ああ、10インチの野望。また赤字だ。

最近サイエンスの記事をみてあんまりワクワクしたこと無いのですが、この動画には参りました
脳全体を固定して蛋白の位置情報をたもち、その後脂質をClear awayするですよ。
これは面白い!
美しい上に、今までわかってなかった三次元的な脳組織の解析が可能(多分他の臓器でも応用化)
このメソッドは使ってみたい。Clarityかー

最新Neuronは面白げです。
まず多くの神経変性疾患(ページェット病、ALS、前頭葉認知症など)に関わっているVCPというタンパク質、このタンパク質は膜輸送、プロテアソーム活性等関わっていると考えられていましたが、どうもミトコンドリアの活性制御にも重要なようです。
さらにパーキンソン病に関与するParkinやPink1はVCPがミトコンドリアに移行するのを制御しており、ミトコンドリア活性のコントロールや、障害をうけたミトコンドリアの除去など行なっているとのこと。
パーキンソン病も関係するのか、ミトコンドリアはどんな病気にも関わっている罪な小器官です。
いまだにミトコンドリアをターゲットにした創薬って実現してないなぁ。

AβオリゴマーがCAMK2→AMPKの活性化を介してtauをリン酸化し、シナプス毒性をってはなしもおもしろお腹いっぱい




ん?いやいやおもしろいですね・・・あはは。うーん新しいのですかね、これ
なんとなく知ってるヒトがやってそうなネタだけど、もうこの辺色々阿鼻叫喚にシグナルが出すぎてオジサン厳しいですよ、しらべるとCAMK2活性化で毒性緩和という全く逆のネタもあったりするのです。
オリゴマーの定義もグループによって違うしなぁ。
まぁ文句ばっかり並べないで読んでみるか・・・

もうこれで神経変性疾患は全て治る!そんな感じの記事がScience dailyに踊る。
いったい何が起こったのだ?
おう kynurenine 3-monooxygense じゃないですか、KMOと略すらしいので、略称はキモですな(悲しい)
キヌレニンとはアミノ酸代謝物なのですがなぜ神経変性疾患で大事か。
説明しよう!





超忘れた。
なんだっけなんかCellかNeuronに乗ってたし、昔ブログに書いた気も
ああ、偉そうなこと書いてるわ、死にたい
これやね、Kinurenineの阻害薬でADとHDモデルとか改善?
Glutamateという神経障害性のあるアミノ酸が増えるのを防ぐ的な話だったか、もう忘れたけど、論文にはなんか強い不満を覚えていたような気がする、果たして満足する論文などあるのか、文句をつけることに意義があるのか、そしてへのへのはどこへ行くのか、とにかく話を戻せ。
と、とにかくNatureにのった論文では、キモの構造が解明され、創薬が容易になったのだ。
いつもみんな構造が解かれるとそう言うんですが。
いや、リードからの合成展開はしやすくはなるんでしょうけどね。
キヌレニンはあんまり肯定的じゃないけど、そんな三流研究者の予想を超えて、創薬まで行き着いたらすごいなぁ。

最後に最近見て、すげーアメリカって思ったんですが、深刻なうつ病に対し、脳に電極を打ち込み微弱な電気シグナルを送ることで、おおきな改善が見られたってニュースが有りました。
アメリカはもうボンボン電極打ち込みますな。アルツハイマー治療も治験が始まったとか聞きますし。
パーキンソン病では顕著な改善が見られることもある療法ですが、ウツという心の問題をどこまで外からコントロールしていいのかって一瞬考えてしまいます。
でも薬のんでるくらいですからね、生きるのが困難な鬱ってのもありますし、サイエンティストとしてはやはり肯定的かな。