へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

年かなぁ・歓喜の歌・Cellアルツハイマー病脳患者の遺伝子発現解析からTYROBPの発現とADの関連を八犬伝(わからん)・APOEはいらない子?APOEとAmyloid betaは代謝経路が競合

ジーパンの腰回りがヤバイ。
そんな感じでまた走り始めてます。
今日で4日目ですが、膝が痛い・・・
少し無理しすぎましたか。やはり一日6キロは辛いかも。

連休明けに投稿していた論文がPLOS ONEに掲載されるようです。
こんな心境
Sing for me!って感じで、オペラ座の怪人みたいな。
ちなみにベートーベンは悲愴の第二楽章が大好きです
なんとなくベートーベンの曲には苦悩と諦めない心がある気がします。

さてサイエンスネタ、Cellの新着文献に、アルツハイマー病患者とコントロール脳の遺伝子発現を統計学的に解析した論文が載っておりました・・・
わからん
なんだこれ
Figure1から全く進めないのも久しぶり。
まぁ概ね解釈すれば、遺伝子の発現を機能によりネットワーク構成を関連付け、アルツハイマー病患者脳でどのようなネットワークが活発化されているかを解析していった感じ。
もうアルゴリズム組んでる段階で投げたくなったけど、ベイジアンネットワークって・・・
ネットワークの中で免疫応答系に変化があり(ある意味当たり前だけど)、なかでもマイクログリアのファゴサイトーシス系に関与しているTYROBPという遺伝子が関与しているネットワークが過剰に働いているようです。
マウスのマイクログリアでTYROBPを発現するとほぼ今回の解析で観察されたネットワークの活性化が再現されたとのこと。
いやぁわからなかったけど、Validationそれだけかいってちょっと思った。
アルツハイマー病特異なのか、病気の初期から変化しているのか。そういうValidationのデータがあんまりない。
でも面白いなって思ったのは、最近ADのリスクファクターとして報告されているTREM2の変異でおこる那須ハコラ病って病気TYROBPの変異でも起こるらしいです。
と言うことは2つは同じパスウエイにのっている可能性があり、そのパスウエイはADで変化しているのかも。
TYRBOP発現でアミロイドベータに変化があるよとか軽く書いてあるんですが、Data not shown。
まじか。あほか。だせよ。いえ出してください・・・
Cellに載ってるんだから、出し惜しみするなよー

PNASにちょっとひっくり返るような論文が載っていた
APOEというタンパク質の遺伝子バリアントは最大のアルツハイマーリスクとされていますが(APOE4を持っているとADリスクが跳ね上がります)、その機構については不明な点が多い。
みんなAPOEの機能欠損でアルツハイマーが起こるとか、APOE4はアミロイドと結合して凝集体を作りやすいとか色々行っているのですが、APOEの大御所Washington大Holtzman博士(プーチンにミルクをいれてマイルドにしたみたいなお顔の方です)、定常ではAPOEはほとんどAPOEと結合せず、むしろAPOEはアミロイドベータと代謝経路を同じにするため、APOEがあることでAmyloidβ代謝が遅くなるようなデータを発表されてました、マジか
けっこうHoltzman博士のラボの昔のデータを否定している気がするんですが。
LXR agonistなどAPOEを誘導してAmyloidβ代謝を改善していたとする薬の説明とかどうするんですかねぇ・・・
なんか正直サンプルによるんじゃないかって疑いもあるんですが、さてさて大御所だからやりにくいよなぁ。