へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

深刻なネタ不足・αセクレターゼも神経の活動に依存して動くですアルツハイマー病と関係あるかもうむむ・Nrg1は種を飛ばす?パラクラインシグナルの発見

明日は学校の記念日で休みらしい。
まぁ行くけどね。

さて恐ろしいことにまるでネタが思いつかぬ。
なんてつまらない人生って一青窈が歌ってくれそうな(むしろ歌わなさそうか)そんな感じ。

サイエンスネタ、ああ、αセクレターゼお前もか。
神経活動依存性にアルファセクレターゼの局在が変わるとか。
αセクレターゼはアルツハイマー病原因遺伝子の一つであるAPPの切断を行い、アミロイドベータとは別の代謝物を作ることによって、アルツハイマーになりにくくしている可能性のある酵素です。
どうも神経が活性化(LTPって活性化かなぁ)されると、αセクレターゼの一つであるADAM10がエンドサイトーシスをうけ形質膜(というかシナプスかな)から局在が少なくなるんだヤホウ。
そうするとAPPがαで切れにくくなって、βで切られてAβ増える(んじゃないかなぁ)。という論文
実際アルツハイマー病患者海馬でADAM10がエンドサイトーシスされているようなデータも出ています
だけど、なんでJournal of clinical investigationなのか分からないや。
テーマ的にここせめて病気が治るって話じゃあるまい。まぁ発症原因かもしれないからいいのかな。

とにかくγセクレターゼもAPPもBETAセクレターゼもみんな神経活動で動きすぎ。
まぁ結構AP1で結合とか、分子機構に迫っている感があるけど、ちょっとデータ怪しい所がちらほら・・・
:なんでGST融合タンパク質みんな同じ分子量なんだ・・・
:Aβは結局測ってないのね
:CTFの比率があんなにC99に傾くのが不自然では
他にも色々あるけど・・・あーあサイエンティストじゃなくてレビュアー(それも駄目なタイプの)にでもなるつもりか。
まぁADAM10の動きは面白い所もあるし、色々現象を説明できるんだけど、どうもデータが好きになれない部分あり。
これは系によって大分変わる可能性があるなとか思って、少し飛ばし気味に読んでしまいました。
この人達どこに研究を持って行きたいのかよく分からない。
でもまぁ、証明の仕方はともかく、現象としてはいかにも有りそうな話。
(実際は結構データ多いし、文句つけ過ぎかも)

αとβセクレターゼのせめぎあい。そんなマニアックなネタをさらに追求すると、APPの他にNeuregulinと呼ばれ、神経グリア間のシグナル伝達を制御するタンパク質があります。
NeuregulinがErbB受容体等に結合、グリア細胞神経細胞を巻く髄鞘に分化していくのを制御します。
このシグナル伝達が悪いと、統合失調症になってしまうと考えられています。
この相互作用、神経細胞グリア細胞の一対一の関係とされていましたが、どうも遊離体ペプチド部分が細胞膜から切り離されて、パラクラインな作用を持つかもしれない(離れたところでも効果ありってことね)ことが報告されていました
まぁ生理的にこの現象意味あるの?って気にはなりましたが、BACE1ノックアウトの表現型がこのペプチドでレスキューできるようなので、創薬としては面白いかもしれません。
でも発生期に統合失調症リスクを予想して打ち込むってやや無理ゲーだな。
BETAセクレターゼ(BACE1)も副作用のすくないターゲットと考えられてきたけど、色々生理現象との関わりが報告され始めていて、なかなか都合の良い話は無いのかも。