へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

愛は数字だ・人工遺伝子をつくってみるか・ALSの病因変異C9orf72のぢペプチドリピート配列(GGGGCC)は核から細胞質への輸送を障害する

愛なんて数式だ、そんなSFもあった気もしますが、こんな話を聴いてました。
八方美人はもてない、37%理論と離婚の方程式はなかなか面白かった。
どうでもいいけど、出会い系のサイトはOnline dating siteなんだね。

さて、いくつかコンストラクトを思いついてしまい、人工遺伝子使ったら簡単にできるんじゃね?って気分になったので何処が安いか調べたりしました、あんまり長いの作る気ないし。
In fusionで入れたいので、二重鎖配列のみ欲しい、ベクターに入れなくても良いとします
まぁシーケンスに不安はありますが。
そういうサービスがあるのは
Fisher scientific(Life technologies Inc) 12000円(150~500bp)
MBL )Gblocks 125~500bp 14000円
だそうな、ただシーケンスは完全には保証できないようで、クローニングには不安ありでしょうか。
まぁ小さい遺伝子ならシーケンスしてくれた配列からPCRという手もあります、最近はベクターに入れてくれるというのもスタンダードなサービスなんですね。
ということで、ベクターに入れるサービスも探してみると(しーけんしんぐ付き)
Fisher 500bpまで 34000円
Greiner 400bpまで22000円
ユーロフィン(旧オペロン) 400bpまで22000円
Genscript 430bpまで19400円
くらいですかね。間違ってたらごめんなさいですな。ステマでもないしすごく違うってわけでもないので、信頼している所を使うのが一番かとおもいます、がまぁ安い所はある。
さて外資バンザイってところですが、やすさと納期は反比例であるようです。
といっても4,5日のちがいとなりますが。

さてNucleocytosolicという言葉が一流紙に踊った日でありました。
Nature二本
Nature Neuroscinence 1本
ALSや前頭葉認知症(FTD)の病因遺伝子であるC9orf72という遺伝子があるんですが、その変異により、GGGGCCという配列が繰り返され、異常なmRNA配列の出現、もしくは2つのペプチドが繰り返し配列として発現するという2つの現象が起こります。
RNAもしくはジペプチドリピート、どちらが毒性因子なのか、そこに注目があつまってました。
ALS関連因子はmRNAスプライシング因子が関わっているなど、核内の機能異常がありそうなふんいきだったんですが、どうも核から細胞質へ続く輸送経路に異常が起こってしまうようです。
核膜孔の機能制御に関わるRangap1はGGGGCCリピートの毒性を緩和できるようで、核から細胞質への輸送(Nucleocytosolic)がALSの細胞毒性に大きく関わっている可能性が考えられるそうです、まぁショウジョウバエモデルではそうだ(哺乳類細胞でもでーたあり)。
そしてNature Neurosciでは出芽酵母の系で大体同じ結論に達してるみたいですね。
ALSのすべてがこのモデルで説明できるのかはわかりませんが、複数のグループのが同じことを報告しているのは重く見るべきかと思います。
ではなぜ成人して幾ばくか時間があって発症に至るわけなんですが、そのタイムラグはなぜなんでしょう。
異常物が蓄積するのに時間がかかるのでしょうか。
なんらかの起爆剤が必要なのかもしれませんが、その辺も創薬のターゲット足りうるのかもしれません。