へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

想像的な創造的なDNA作成・勉強させるために勉強をする・APPの新たな毒性物質産生酵素??ζセクレターゼ・ADの発症を制御するeotaxin-1

趣味はDNA作成といってもいい。
昔はややこしいコンストラクトなんて作る気がしなかったのですが、最近のクローニング技術の進歩はなかなかすさまじく、ぺたぺたいろいろなドメインをくっつけることも思いのままだったりします。
ちらっと夢をみて、いろいろな細胞内小器官に指定のペプチドを輸送できるコンストラクトを思いつき、なんと人工遺伝子で作るまでもなく、手持ちのDNAで作れてしまうことが発覚。
一方でこれが結構パズルめいた作業を必要とするのも事実で、つい何時間かプラスミド設計に費やしてしまいました。
まぁ正直これはいかん、早くブレーンを養成してアイデアだけなげて収穫だけするようにしなければならぬ。
シーケンスをやっていたのですが、かそけき光かな、ということでシグナルが弱く、自動的なGATCの読み取りができない状態だったので、目を皿のようにして、一個一個肉眼で確認というかなりめんどくさいことをやって、これも時間がかかった。
最終的には変異が入ってるのは確認できたのですが、タンパク質が変異なく入ってるかはちょっと自信がない。
むかしからなぜかシーケンスは鬼門です。

さて今日も何もなく過ごしたわけで、書くこともなし。
面白いことってあんまり転がってませんなぁ。
そういえば授業を行う範囲が決まったので、勉強を始めました。
まぁさすがにどこかで聞いていたことのあるような話ばかりなんですが、こっかなしれんを受ける人々に教えるので、そういった情報も加味しなければいけませぬ。
ということで過去問も解いてます、間違い探しは苦手なんやけど。
結構自分ができない奴だったから、できない人ができるようになる教え方、そんなのができるといいなぁ、とはおもいます、ちらっと金八先生(彼の授業はわかりやすいんだろうか)的なテーマソングを頭の中でならしますが、そうはうまくいくまいが
うまくいかないことを想像するとその通りになるんですが、良いことを想像してもなかなかその通りにはならかったりします、じゃぁまぁうまくいかないことを考えないという良いことが良いことを想像することによっておこるということになる、もうわからんな。

論文、正直APPの切断ネタでもう大きな論文なんて出ないだろうとおもってましたが、さすがHAASS博士、Natureにηセクレターゼなる話が載っていたりしました。
さてAPPというのはアルツハイマー病脳内に蓄積するAβというペプチドの前駆体タンパク質で、APPはそれぞれアルツハイマー病に関連するβセクレターゼ、γセクレターゼの二者で切断を受けることによりAβを産生します。
APP自体が早期にADを発症する家族性ADの原因遺伝子なので、このAβ悪者仮設というのはかなり支持されている仮説となります。
一方でAβの産生以外にも毒性機序はあるのではないかと考えられており、ほかのAPP代謝物が注目されています。
β、もしくはαというセクレターゼで切れられると、それぞれβ、αCTFという切り株が膜内にのころわけですが、今回じつはβやαによらず、より大きな切り株を作るζCTFというのがあることが分かったそうです。
いや、まぁこンなバンドあるのは知ってたけど、あんまり頑張って解析する気が起こらなかったわ。
まぁ面白いとは思うけど、よくNatureのったなぁ、いや僕頭固いのかな。
PNASやNature Neurosciくらいだったら全く驚かなかった気はする、なんていうか、この因子の重要性の証明が、合成ペプチド、高発現細胞株を使うなどアーティフィシャルなきがするのですよね。
ζプロダクトで神経活性抑制、ζはADで増える、だからζプロダクトはADに重要?みたいな流れなんだけど、べつにζでなくても説明できそうなデータが並んでる気がする。
いままで毒性あるとして見られていたβCTF、Aβがかすむような毒性なのか(そうは見えんが)
BACE1 inhibitionでLTPが下がるというのもNRG1とかの効果をオミットできるのだろうか。
まぁ新しい毒性因子を見つけたってのは確かに重く見るべきかもしれない。
こうして周知にすることで、本当にこの因子が重要なのかかなりのスピードでわかっていくことになるのかもしれない。

アルツハイマー病の防御的因子のGWASなんて論文もチラ見
家族性アルツハイマー病変異をもつ家系でアルツハイマーのなりやすさを検討
染色体17番、ケモカインのクラスター上にSNPがあり、あるハプロタイプを持っていると実に10年の発祥の遅延があるそうです。
分子的にはeotaxin-1というものに落ちるらしく、A23Tという変異があるとのこと。
どうも加齢的にeotaxin-1が血漿中に増えていくらしいですが、A23Tキャリアーはその傾向が低い、うーむかなり個体差が大きいけど。
ということでケモカインがバイオマーカーかつ、治療薬ターゲットになるのかもしれない。