へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

昔の柔道漫画の名作・泥縄な運動療法・ストレス顆粒骨格タンパク質TIA1の変異はALSの原因となる

久しぶりに帯をギュッとね、という漫画を読む。
うむ、少しずつ強くなっていく感が楽しい。サンデー全盛期やね。

もうそろそろそんな年なので、人間ドックに入ることに。
泥縄というしかないが、エアロバイクを再開するのであった。
15分くらい漕いだら足がパンパンになってしまう、さぼっておったからのう。

今日は久しぶりに、一つのテーマの論文を5,6本読んだ。
だんだんそのテーマについて考察が進むようになるので、まとめて読むのはお勧めである。
Pubmedも最近見てなかったのをのぞいてみたらAmyloidβのキーワードの文献が250もたまっておる。
どんだけアルツハイマー学者がおり、Amyloidについてのテーマを考えているのか、空恐ろしいところである。
それでもアルツハイマー病の治療薬が出てこない所を見ると、このテーマは死筋とみるべきだろうか・・・

ALSの変異もだいぶ同定されてきている、Tia1ってなんだっけなぁ。
T cell-restricted intracellular antigen-1 、うむ、しらぬ。
Neuronに新しい変異なのかな?紹介されていました。
関係あるか謎ですが、タウと結合するって論文がありますね、ああ、これ読んだ気がする。
どっちもキーポイントはStress granuleなる言葉になります、さてSGとはなんぞや?
細胞にストレスを加えると、細胞内にタンパク質やmRNAを含む顆粒ができることが知られています。
ALSの原因遺伝子にはRNA結合たんぱく質が多く、TDP43、FUSなどの変異体がストレス顆粒に含まれる事が報告されています。
これらのタンパク質は通常は核内で働いており、核内での機能の変化、もしくはStress granuleを作ること、どちらがALSの原因となる運動神経の細胞死につながるのかはわかっていません。
TIA1はストレス顆粒の骨格をなすような重要な蛋白質であるそうで、変異体はSG含有量を増やし、TDP43もSGにたまって凝集。
TIA1に変異が見つかったことは、SGの病態における重要性が強く示唆されているとも言えます。
ALSと遺伝子が重複しているFTDの病因遺伝子TauもStress granule形成を促進するという論文もあるようですな。
ストレス顆粒自体は、神経保護的に働いているとの報告もあり、原因なのか、結果なのか、その辺は興味が尽きない処です。