へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

年甲斐もなく・チョコレートとは縁のない・アルツハイマー病血液検査の報に思う事・キツツキの業と神経変性疾患・副作用データベース

あけましておめでとう、という暇もなく2月であった。
まぁブログを書こうかと思わんでもなかったが、いやー思ったよりハイラルは広かった。
積むんだろうなと思ってゼルダの伝説を買ってしまったが、何年かぶりにゲームをまじめにやる羽目になった。
一応1時間でやっているんだが、まだまだ地図が埋まらん。

なかなか書きづらい仕事が増えてきたこともある、ブログを書くより穴を掘って叫ばねばならん。
アイスクリームとはなかなかに深い含蓄のある事よ。
学校の仕事は会議が多い、そろそろ実験を引退せねばならぬのだが。。
といっても今年の目標は夢のある研究、少し気合いを入れて勉強せねば。
遠くを見すぎると転ぶが、どうもコンファインされた現象を追っかけすぎると発展がなくていかん。
とりあえず出せるうちは武田振興財団とか奨励金ネタを練るのである。

街を歩いているとバレンタインフェアにふと遭遇した。
ヒトに何かしてあげることのあるのは幸いである
昔はあれしてやろう、これしてやろうってワクワクしたなぁ、大体は空振りだったけど。
そういえば昔人にあげられなかったお土産とかがごっそり転がっていたりする。
喜ぶ顔が見たいという気持ちだったとは思うけど、見返りが欲しい気持ちもあっただろうか?
嫌なもので、何かをし続けていると、どうも見返りがあるべきだと思いがちだからなぁ。
まぁでも喜ぶ顔がみたかったんだと思うけどなぁ、ちょっとしたアイやったな。
そういえば、甥っ子がうちの大学に興味がある(去年の夏は)ということで、お、そうしたら、引っ越して1Fと2Fが分かれているような家を一緒に借りたら面白いかなぁ、とかボーっと考えていて、あ、これはいかん奴やと思ってサクサクと頭から取っ払ったりしたこともある。
なかなかに、人は勝手なことを考えるものだなぁ、と思うのだった。
まぁ人と暮らしたいは暮らしたいのだろうな。
ああ、遠き家族との日々ではないか、笑いあった日々は戻らず。
あんまり一人でずっといるものじゃないな。センチになってしまうし。

あまり振り返ることがないとサイエンス脳も衰えてくるのかもしれない。
Natureで血液検査で脳内のAβ凝集状態が探れるっておはなしも、最初今一つピンとこない所があった。
というのは、新しいことが分かったかというと、まぁ結局PETとればもっと正確なことがわかるよね、とピンとこなかったというのと、90%の予想率というのが妥当かわからなったところがある。
もう一つは現状の流れでは、アミロイドβの凝集と症状のリンクがあるのか、あるにしても、その時点からの治療というのは何か有効なものを示すことができるのか、という点が腑に落ちなかったものではあった。
といっても、血液検査でスクリーニングできれば、コストダウン、大規模解析はできるはずでやはりすごい事なのではある、結局1研究者で引きこもってるからそういう素晴らしさがわからなくなっているのかもしれん。
まぁでも本当に使えるかはもう少し大規模検査がいるやろな、Natureの論文も多いけど、まだ足りない気がする。
あとどれくらい初期に患者予備軍を検知できるか。
見た感じ例外が結構あるはず。

さてキツツキもツツカねばツツガナクツヅク命かな
と雉も鳴かずば撃たれまい、のようなことを唱えてみようか。
超どうでもいいけど、キジも鳴かずば撃たれまいは民話なんやね。椋鳩十やとおもったんだが
なんのはなしだっけ、そうそうキツツキ。
じつはキツツキは激しく頭を打ち付けているので、脳内にアルツハイマー病患者で蓄積するようなタンパク質が貯まっているらしい。
業やな、木をつつかねば生きていけないというのに、それが寿命を短くしているのかもしれん。
実はアメリカンフットボーラーは高い確率で神経変性疾患を発症することが報告されており、まぁ皆さん脳を大切にしてほしい。

データベースで遊んでいたら、薬の副作用データベースというのを拾った。
化合物は特異性あってくれよと研究者は送り出すわけだが、悲しいかな、というか面白い事に、思ってもみない作用点を持つことも多く、それは新しい薬の種になったり、副作用の原因になるわけである。
逆に言うと薬が持つ副作用は、薬の主作用が思わぬところで働いている、ということを予想することにつながるのかもしれない。
なにかそういうことに使えるのか試してみようと脳梗塞治療薬、ラジカット(Edaravone)について副作用を調べてみることにする。
最近ALS治療薬として承認されたとも聞くが、さて。
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とおもったらNo result 
まぁローカルな薬じゃあるからな。
じゃぁBexaroteneでどうだ。
これは末梢T細胞リンパ腫の治療薬だが、AD治療薬としての可能性があるんだか、ないんだかって状況である、よくわからない?おれもようわからんわ。
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まぁこんな感じ。
上の二つは抗癌薬でよくみられる、栄養失調や疼痛
RXRアゴニスト的な働きを考慮するとHyperocholesteroremia(高コレステロール血症)はうなずける。
アポリポプロテインが増えすぎるのだろう。
まぁ副作用多すぎて、AD治療効果が見えてこないんじゃないかって気にはなった。