へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

四十九日.アメリカ学会参加

母の49日法要を終えてアメリカ学会に参加中

 

草むしりが苦手で昔は随分サボってたけど、まぁ母のためと思うと、チョビチョビ時間を作ってむしったりはした。

久しぶりに墓の構造ってどうなってるのかなぁと開けててみたが、当たり前だが父の遺骨もあり、時が止まって動かない何かを垣間見るのだった。

母をチョンと脇に置いて終わり。

死ぬというのはそういうことだが、自分がそこに入るのもパッとしないなぁと思う

いっそ散骨して世界を旅して、色々できなかった冒険をしてみたく思った。

最近自分の人生は小さくまとまってしまった感が強くて良くない。

もっと自由な思考で、科学の先端にいる!と思える日がもう一度来るようにしないと

 

まぁ色々準備していると姉達とかち合うこともあるんだけど、他の葬式を垣間見ていると、うちは楽でいいなぁとは思う。

遺産処理も司法書士に投げて、ビジネスライクにやるということにしたりで、色々事務作業に追われるひと月であった。

 

結構前乗りできたけど、あんまり見るものがまだなくて、

博物館を合間に回っている。

スミソニアンは1日では回れんなーと思った。

時差ボケと足が痛い。

近くのダイナーでご飯を食べていると物価の高さを感じる。

まぁバカバカcrab cakeやshrimpフライを胃がもたれるほど詰め込んでいるが、ファミレスっぽいとこでも、1人7000円強

ま、最後の弟子との国際学会参加かもしれんし、食えるだけ食うか。

クレカのレシートの書き方間違ってしまい、無銭飲食をした恐怖に駆られたりした。

空港で捕まったらどうしよう

チップの書き方って昔からこうだったかなぁ。

 

元研究室の人たちとも久しぶりに会う。

しゃべっているとちょっと眩しい感じで、自分が停滞している気分にもなる。

まぁ嫉妬のような物があるのだろうけど、それを見つめるのも学会なのかな。

少し諦めて、教育に生きるのか、才能ないなぁと思いながら研究するのか。

もうそろそろきざはしが迫っている。

 

謎の動画・英語アレルギー・時代に取り残されているのは忙しいからではない・夢

なんだろうこれ。超激適当なのに、笑ってしまう自分が悔しい

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ずっと夜中に学生の英語論文を直したり書いたりして2ヶ月位過ごしていたが、とりあえず一段落だろうか。

バイスはお呼びでない場合が多いし。

今からだすんかい、ってケースが多くて、締切が無いのがかえって怖くて、頼まれたら大体3日でやることにしている。

 

自分の学生も結構やばい日程で進行しているが、とりあえず査読には回っ(てしまっ)たらしい。

はじめて校正にEditageを使ってみたが、結構至れり尽くせりで、なかなか感動した。

勢いでMind graphとEditageのAI校正サービスPaperpalがくっついたサービスをお遊びで導入してしまった。

宣伝はしたくないが、なかなか使えるサービスが多いのも確か。

 

新潟まで行って研究会に参加してきたが、ちょっと自分のストラテジーは古いのだろうなと絶望的な気分で帰ってきたりした。

iPS、オルガノイド、ゲノミクス云々。

研究だけに時間とお金をさけたら、もっと核心に迫れるのかなぁ、とちょっと情けないことを考えたりもした。

授業や教育も結構好きな自分がいるのだけど。

 

母親がてくてく楽しそうに歩いていて、お母さん調子いいうちに遊びに連れて行こうと姉に話しているところで、夢から覚めた。

まぁかえって安心した。

普通に日常をおくれてしまっているのが、どうなのかなぁと思ったりする。

お母さんがいなくなったことよりは、あまり歩けなくなったり、食べれなくなったほうがずっと堪えたところはあった。

なんかよくわからないけど、服が裏っ側だとか、寝癖があるとか見知らぬおばあさんに注意されるケースが多くなって、誰かにみはられてる感がある。

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英語はもう勘弁・なぜ上からなんだメール・予定立てなくちゃ・ぶどうソムリエを目指す

学生の論文を2本抱えて週末ずっと英語を直していたら、気が狂うナ。

かなり頭が疲れてしまい、終わったら見も夜もなく寝てしまった。

休んだ気がしないなぁ、最近、いっつもなにかに追いかけられている気がする。

MDPIから査読も飛んできたが、もう英語読みたくないから断ってしまった。

前回めちゃくちゃめんどくさい査読やったばっかりだし、当分MDPIは遠慮したい。

まぁあの雑誌社の価値はそれなりに認めるけど、基本掲載するという姿勢だし、あんまり読もうという気が湧いたことが無い。

そういや新着文献最近あまりチェックしてなかったから、見ておかないと。

 

何度もメール出したのに、全く反応ないなんて酷いわ!でも最後の礼儀としてもう一回メール送るわ、あなたが礼儀正しい人ならあと24時間以内にうちの雑誌に論文出せるか返事してね!

というよくわからない雑誌からメールが来る。

しるか、天国にでも行ってしまえや、位は思ったかな、メンヘラかいな。

 

一ヶ月したらそういや海外学会だったわ。論文まだ投稿してないのに大丈夫かなぁ。

うまく行かなかったら、速報誌を考えねば。次次の手段を考えんと間に合わん。

MDPIはレビューくらいは良いけど、本気出した論文はまだ避けたいしなぁ。

まぁ12月まで決まらなかったらこっちしか無いのかも。

ポスターも作らねばならんのか、つら、どこまで入れようかなぁ、圧倒的なひと不足で新データがいまいち出てないんだけど。

Can you tell what dimensions of poster fits the 1.8m x 1.2m board?

とあるから、このサイズに合わせればいいのね。B0ノビ1118×1580mmを横にしたくらい?

相変わらずデケェなぁ。

学生のポスター探してサイズ合わせるか。

高くても布で行こう。

 

実家の近くの道の駅は結構ぶどうが安い。

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色々ぶどうの種類があったので、これまで食べてなかったやつを試している

一昨日は高尾?高墨だったかも、を食べた。

どちらでも懐かしき巨峰の近縁種らしい。

オーロラブラックよりはインパクトがないけど、これはこれであっさりめで美味しかった。

見がぷりぷりしている感じかなぁ、安いし悪くはなかった。

今日は翠峰を試している。緑系

シャインマスカットのほうが、皮ごと食べれるところが良いのかな、と思った、ちょっと甘めだから、一人で食べる量では無いかも。

君たちはどう生きるかを観る・楽しい授賞式

会話により悲しいという気持ちは生まれるけど、孤独が作るのはただただ鬱なんだなぁとおもう。

一人になって、ちょっと感情を失った灰色の何かがうごめいてる感じで、まぁあまりよろしくない。

気分転換でもしてみるかなぁとおもって、とうとう「君たちはどう生きるか」を見に行くことにした。

これまで映画も見る暇や気力がなく、余裕もなかったんだなぁとは思ったが、そう思うのもホッとしているようで、なんか感情の落ち着くところって時間が立たないと難しいんだなと思う

まぁめんどくさいことを考えているのもわかっているんだ…

 

さて映画

まぁパッと思ったのは、一度見てもよくわからないけど、一度見たら十分で、一度くらいは見ておくべき映画というところ。

映像は圧倒的で、お金を払った価値はあるし、退屈もしなかったから映画としては上々なのかなぁ。

なんか他人の人生観、死生観かもしれないが、を覗いている面白さと気持ち悪さが両方ある。

多分宮崎駿がこれから行く地獄(天国?)がそこにある。

イメージは圧倒的なんだけど、なんていうか、当たり前だけど若さのかけら、清々しさやわかりやすさは殆どない

まぁ生きるということは美しくはないということなのかな。

物語としては破綻して、老人の妄想に近いことを語っているのに、最後まで見させるのはある意味すごいけど、たどり着くラストシーンが、うーんここですか。

考証は色々できるんだろうけど、そこまでこの話好きじゃないからなぁ。

まぁこうやって感想書きたくなるくらいには感情をざわつかせる、結構面白い映画とはいえる、もっかいは見ないけど

君たちはどう生きるかを読めば、もっと理解が深まるんやろか。

まぁこの小道具は題名になっている割に、全く響かなかったなぁ。

 

とある奨励金がもらえることになり、忌引中の今行って良いのかと悩みながら授賞式に臨む。

まぁどこまでわかっていたかわからんけど、母に奨励金もらえたんだみたいな話もしたし。

儒教って、線を引いてくれていて、ここまで喪を尽くしたらいいんだよ、みたいなことを教えてくれる学問なのかもなぁと思ったりした。

人の世界で多様な価値観の中、立派に生きるのはいつも難しい。

さて、~周年ということで、なかなかの大盤振る舞い、想定の二倍位の助成金がもらえることになって、小切手(そんなものまだあるんだと思いながら)を押しいただく。

この奨励金もらうの実は二回目だけど、どこの授賞式よりも(ネタが多くて)楽しい。

もう一回くらいあたらんかな、もう岡山にはいないか。

ちゃんと使い倒して、立派な論文にしなくては。

記念にカーネーションをもらったので母に供えることに

まぁ買ったやつより勝ち取った感はある。

平坦ではない

まぁずっと難しいんだろうなぁとは思ってたけど、それでもあまりにもあっけなく母が亡くなってしまい、葬儀諸々に追われた何日かであった。

朝起きがけに訃報を聞いたのが良かったのか悪かったのか。

なんとなく夢心地でざっと一日一日流している感じではある。

吉備津神社にはせめてあまり苦しまないようにお願いしていたのが、寝てるうちに亡くなったような形で、なかなかご霊験のある神社だなぁとおもった。

最近は聞き分けが良すぎて、これ本当に母さんかなぁと思うところもあったけど、1週間前に、隣(仲が悪い)が木を切れといってるから、切るよーと声をかけたら、喋れないながらもいーやーみたいな気持ちを全身で表現してたりして、まだお母さん分が残っているのね、と思ったりしていた矢先ではあった。

ちょっと回復しているのかなぁと思ったんだけど。

まぁ魂の形が残ってる時に亡くなったんだから、大往生と考えても良いのだろう。

いうて何も思わないわけにもいかないわけだが。

覚悟はどうせできまいと思ってたから、あまり考えないようにしていたけど、まぁなかなか人生平坦に生かしてくれず、難しいよなと思った。

最後のプライベートが母の世話、みたいなところがあったからこれからどうしようか。

ただ二度目だからか、年を取ってしまったのか、心がマイナスに振り切ってしまうところもないきがする。

いきねば、と言うやつだろうか。

悲しいことも多いけど、楽しいことも多いからなぁ、世の中は。

それなら母が喜ぶような自分で有りたいとは思う。

はー

Though here at journey's end I lie
in darkness buried deep,
beyond all towers strong and high,
beyond all mountains steep,
above all shadows rides the Sun
and Stars for ever dwell:
I will not say the Day is done,
nor bid the Stars farewell.

やるせないこともあるけど・お気楽・査読の嵐・MTBR-Tau243はアルツハイマー病タウ凝集のバイオマーカーとして有用なのか?

母が肺炎で入院して、見舞いのついでに色々主治医の先生と話した

まぁ、なかなかに厳しいことを言われて魂を抜かれて、帰りぼーっと車を走らせる。

できることがあまりない困難は、ヒトを無気力にさせるなぁ。

まぁそれはそれ、これはこれかなぁ、ということで気分転換をせねばならぬ。

楽しいことで釣り合わせようと思い、岡山ぶどうを4種買い込んだ。

一人では楽しくないから、学生と試食パーティでもしようかなと思う。

 

基盤Bの書類は分担研究者の先生にお褒めいただく。

まぁ身内はそうなるんだろうよというところだけど、僕はもうちょろい人間で、お気楽極楽で生きていくのだ、心血は注ぎ込んだし。

なんか開放感で、査読を3つ引き受けてしまった。どうすんだこれ。

とりあえずM社のを1本読んだが、数理モデルが多くて、全く分からなかった。

なんか統計とかしましたよ、って書いてあるんだけど、いやその統計で何がわかったのかが大事なんじゃね。

査読者として不適切な専門性なのかもなぁとは思ったけど、自分で言うのはなんだけど、情報拾って解釈する理解力は高い方だから、読んで全くよくわからない、というのは相手の書き方も相当悪いはず。

一応読んだけど、まぁ論文の体をなしてないな、という評価にしといた。

次にF社のを手を付けようとしたけど、なんか文字化けかよくわからないが、図の引用が全く意味不明で、こんなの査読できん!と投げ返しておいた。

流石にパズルを解くのは査読者の仕事じゃないからなぁ。文章読めば類推はできそうだったけど。

あとはE誌、これは査読のリバイスとなる。言い過ぎたかなぁと思ったやつはちょっと怒ったような返信であった。

とかくこのグループのはいっつも僕に回ってくるんだが、なんか話は面白いけど、データの捉え方が大雑把大雑把大雑把

査読したときに書いたワードは2000字くらい書いたんだっけ、ここまで行くとラブレターだけど。

 

学生の論文が上がってきて、ちょっとやる仕事量でウッと唸るが、論文があるありがたさは換えることができないのだ。

週末ボツボツ見るかなぁ、お母さんの様子も見に行かないといかんけど。

 

学生さんとやってる読み会でこんなのを読んでもらった。

www.nature.com

よく見ると知り合いが関わっているのね。

全く目を通してなくて、説明から類推したところだけど、Tauアルツハイマー病の神経細胞死や、認知機能低下とよく相関すると言われている。

現状ではタウの凝集はPETのプローブで可視化することができ、診断や分類の基準となっている。

一方で、分泌マーカーとかプローブとしてほしいなって考え方はあって、CSFが解析されることになる。

ADのマーカーとしてはリン酸化Tauというものがあるものの、これはADの別の病態であるアミロイドβ凝集と相関し、増加するのだが、タウが凝集を始めると、発症前の水準に戻ってしまうそうだ。

おそらく体内でTauが蓄積されるとトラップされるのかな?という理解だが、もっとタウの凝集と相関するマーカが探されているということになる。

ここではMTBR-tau243という断片ざっと見た感じ10アミノ酸くらいの断片らしい。がTau病態を反映しているという論文があり、過去のデータセットを用いて、実際に相関性があるかを解析しているようだ。

あとは統計の話なので割愛する。

面白いなとは思ったけど、学生には意地悪で

いやーTauのPETやれば良いんじゃない?だって、一番相関性高いじゃん!

と質問しといた。

コストがーゴニョゴニョって言ってたけど、いやぁCSF取るのは結構きついよねー

というところで、血中マーカーになりうるかがポイントなんだろうねと言う向きになった。

もう一個意地悪質問で、

でも現状Tau病態わかっても、あんまり治療方針変わらんのじゃない?なんの役に立つの?

と聞いたけど、これは学生が偉くて、今後Tauを標的にした治療薬が出てきたらマーカーになりますよ!という答えで、はーコンプリートアグリーですーということで本論文の読み会は終わりと相成った。

文章を書くか直すか読むか直すか書くか

なかなか人生はシビアだなぁということが続いた。

何にでも解決策がある!って思えた時代は終わりつつあり、どちらを選んでも正解ではないという問いが続く

自分ではなくヒトの運命を選ばねばならぬのは、苦痛。

以前はこういうときにはブログ書かねばやってられぬ、という気持ちがあったんだけど、最近はそういう動機が無くなってきた。

多分、わかってほしいなぁって言う人がブログの向こう側にいなくなりつつあるのである。

夢は そのさきには もうゆかない
なにもかも 忘れ果てようとおもひ
忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには

夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう
そして それは戸をあけて 寂寥のなかに
星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう

 

科研費書きも残すところ1日

基盤Bは10日くらいもんでたけど、直しすぎてもう何したら良いかよくわからなくなって投稿した。

もうちょっと文字数を減らそうと思ってたけど、どうもそういう工夫ができない。

あと、多分1つ2つ図を削るべきだったかもしれない。

まぁいうて、今回の基盤Bはこれで取れなかったら一生取れない位の気持ちで気合は入っている。

去年はもう一つ大きい財団の奨励金に話を分けてしまって、どっちも取れないという事態に陥ってしまったから、だいぶ反省して、今年はセーブして基盤Bに全部のせ。

生データも突っ込めるだけ突っ込んだから、去年よりは実現性がありそうに見えていてほしい。

 

共同研究者にメールで原案送ったら、メール文面からもげっそりした様子の返事が帰ってきて、科研費で追い込まれてて読めませぬとのこと。

だしょうな!お気になさらず!みたいな返信を返す。

瀬戸際までがっぷり4つなんだろう、僕はすぐ諦めるからなぁ。

ああ、私にも彼にも光あらんことを。

私たちの人生は、私たちが費やした努力だけの価値がある

そうあってほしいもんだ。

 

萌芽はまぁ悪くないんだけど、突き抜けて良くはない。

と書き手が思ってるのは多分良くない申請書ではある。

データは面白いけど、目指している方向性がボヤッとして、ダイレクトな解決手段を取っていない気がして、ウンウン唸っている。

まぁこれはもうちょいデータ出して、データの焦点が合うようにしてから、違う奨励金に出すくらいの気持ちの方が良いのかもしれん。

 

学生の奨励金の申請書とかも飛んできたが、まぁ人の文章直す方がよっぽど楽は楽で、気分転換にバシバシ叩いたりしていた。

学生の自己PRはなんか先輩の丸写しか知らんけど、無難無難無難

ベースはそれでいいけど、もっと自分の体験談と絡めて、お前しかかけないPRを書きやがれとのたまう。

流し読みされるようなPRより、ちょっと癖のあるものを書く方をおすすめしている。

そんなことをやってたら、分担研究をお願いされた先生から原案が飛んでくる。

いやいや、もう読めんてーとか思うけど、天性のツッコミ上戸であり、ちょびっとこう書いたほうが良いんじゃね、みたいな話をしたら、だいたいよる8時である。

文章を書くか、読むか、直すか。

ずっと活字を見ていた気がする。

ああ、これが終わったら学生と論文書かなきゃ。

地方の研究奨励金が一つ当たって、幸先が良い気分にはなった。

大きくはないけど、資金のあるありがたさよ。

基盤B取れなかったときに備えて大事に使わんと。

お礼にバスを使います!っておもったけど、学校までは違うバス会社なんだよね。

バス使って旅行に行こうかなぁ、

お母さんが動けなくなって、久しく外に出ることが少なくなってしまった。

帰る家があるのは幸せなことなのねとは思うのであった。