へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

隠れ名作(だと思う)映画窓際のトットちゃんを見る

色々調べ、満を持して私は帯状疱疹なんです!って感じで、自信満々で年末に皮膚科にいきぬ。

あえなく、検査で帯状疱疹ないことが明らかになり、どういうこっちゃと腑に落ちぬ顔で皮膚科を去りぬ。

科学の前に人は無力である。

とりあえず抗生物質出しときますー、っていわれてこんにゃろと思ってしまった。

生ビールみたいなこと言いやがって。

 

待つ人のいない年末はぼーっとして過ごす感じではあった。

弟子の博論でも直して過ごそうと思ったが、年末には無反応。

締め切り4日だし、大丈夫かなぁと思ったけど、まぁここは信用するところだろうと様子見。

やることねーなぁと思って、とりあえずタラバガニ6000円と寿司を買ってたべたりしたけど、結局一人でモノ食べてもあんまり味しないなぁとしか思わないのであった。

 

2日に映画でも見るかーとおもって、あまり有名でないネタ映画見るかなぁと、窓際のトットちゃんを見る。

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あれ?ネタで見たけど、これ実は名作かもな?と思った。

トットちゃんのキンキン声が序盤つらく、音量下げてほしいなぁくらいはあったけど、長い尺をうまくまとめてた印象。

万人に勧めるかというと、子供には厳しい(映画館にいた子供はちょっと気がそれてる感じだった)

でもちょっといい大人になった人々には刺さるかなりいい映画。

時勢にも今、こんな映画が必要なのかなぁとも思った。

とはいえ、反戦の空気はないではないけど、時代の雰囲気の中で明るく生きるトットちゃんのリアルな話のなかで、鼻につかないくらいでまとめられているのが説教臭さがなくてよい。

色々な生徒がいるから教育って面白いのかもなぁ、とか教育について考えたりもした。

生きているうちにこんな映画を作ってもらって、黒柳徹子は幸せ者だなぁと思う。

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原作は読んだことないけど、続編もあるみたいなので読んでみようか。

体調不良・今度は博論だ!・CHATGPTで論文をかけるのか?

久しぶりに、俺追い込まれてるぅ!って感じで、ウキウキ一日中仕事してたんだけど、体は嘘がつけなくて、帯状疱疹がプチプチ出てきて、疲れてるんだなぁと思う。

まぁ年だよね。

 

学生の博論改定に付き合う。

まぁなんというか、淡々と書くなぁと思う

僕はハッタリが効いた文章をよく書くけど、そこまで外連味を要求するのも間違っているのかもしれない。

でも、最後ぐらい、研究の良いところを思う存分かけやとけしかけといた。

CHATGPTに論文を打ち込んで、もっと感情豊かに!とかやったら面白そう。

言えないことは言ってはいけないけど、結構可能性は無限大、みたいなところがあって、想像力ってのも大事。

 

そういえばCHATGPTを奴隷のように使って論文書く記事を見つけて面白かった。

nothing-without-poison.com

俺の言う事を聞け!イエッサーって感じで、主従関係をはっきりさせながら使うのが面白かった。

現代の風潮をみてると、そのうちAIに人権ができて、酷いことが言えないようになりそうだけど。

そんなアニメ見たなぁ、なんだっけ。

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おおこれこれ。面白かったけど、オチはフツーであったきが。

 

まぁ大抵のレポートはAI出かける時代は近づいている。

ある程度論文書けないとこのプロンプトはかけないし、正邪の判断ができないから、利用も難しいかもしれない。

ということは、結局利用する人の力が無いとAIは使いこなせないね、ということになるだろうから、退化退化いうのも、間違っている気はする。

でも、あんまり簡単にできてしまうと、論文書く楽しさは失われていくんだろうね。

死にそうだけどまだ生きてる

はーいそーがしかったー

実験論文授業実験論文会議会議

みたいな感じで師走とはよく言ったものだ。

 

とにかく22日には絶対出すぞ!というかんじで、最後の一週間は6時おき7時から仕事って日が続いていた。

まぁなんだかんだ、査読者の質問には9割方答えてるし、我々はよくやったわ。

学生が誇らしい、ワシが育てた。

Elsevierのシステムにいまだに慣れない。

Reviseの原稿に修正履歴つけてたら、きれいなの出せって差し戻されたりした。

一緒に向こうで校正するのかなぁ。

時よ止まれ、お前は(Reviseするには)早すぎる・師走には師走らしいことがある・ダウナーなときはダウナーなことを考える

学生の予備審査会が終わる。

今年は4人博士が順調なら卒業するということで、なかなかのゴールデンエイジだったなと思う。

どうなることかなぁと一ヶ月前は思ったものだったけど、みんな形になっている。

宿敵(?)の先生にカウンターで返す学生に、心の中で拍手をしたり。

皆成長した…

まぁ全員まだ論文掲載が決まってないところは、そこはかとない怖さである。

特に担当の子は結構査読者の要求がタイトで(簡単ではあるけど、時間がかかる…)胃が痛い。

そういうわけで、久しぶりに死にそうに実験をしている。

まだまだ現役だと思ってたけど、結構学生に依存してたのねと反省。

夜になると泥のように疲れが出る

あと一週間でどれだけ出るかなぁ。

担当の子以外のリバイスは、手を離れたみたいで、ほとんど回ってこないのが救いか。

 

二年連続で年末はRB誌の査読をやっていたから、絶対今年も来るぜ、とか言ってたら、本当に送ってきた。

それもいまいち専門じゃないしなぁ。

この季節はよっぽど査読を引き受ける人が少ないんだろうなぁとか思って学生と笑ってたんだけど、ちゃんと履歴調べてみたら3ヶ月に一度はお誘いがあるみたい。

あんまり話を面白くしようとしてはいかんな。

ただ流石に興味ない論文を査読する元気が出なくて、丁重にお断りした。

酸化ストレス会の小物?くらいにはなりつつあるのかなぁ、結構論文出したし。

 

最近すごく悪夢を見る様になった。

なんか逃げ出したくなったら、一番楽しかった時代に戻りたくなるのかなぁ。

もう忘れていたような所に戻っているんだけど、まったくおよびでない、場違いな感じで過ごすまの悪ーい夢を見たりした。

まぁほんのりと思い出したくなる記憶があるだけマシなのかもしれない、やれやれだ。

 

お母さんもいなくなって、結構未来、というと大げさだけど、先の行事がどうでも良くなってきたなぁと思う。

だいたいこの頃、今年はどんなおせち食べるかなぁとか思ってたんだけど、クリスマスも正月も無くなってる。

自分一人で面白いことなんてほとんど無いものだ。

アメリカだって、学生が居なかったら行く気しなかったろうし。

そういや学生以外に土産買わなかったな、学生のもお金を出しただけだし。

前ワシントン行ったときは渡せないプレゼントなんて買ってた気がするな。

北の宿みたいな話やね。

来てはもらえぬセータを、涙堪えて編んでます🤜♪

まぁ…ヒトには理解できないところだろう、今の僕にもわからないんだから。

 

と言ってもクリスマスは学校的には結構行事が詰まっていて、最近家に帰ってなかったなあ。

師走は本当に師走なんだよ、あんまり普通の人はわかってくれないけど

一回くらい、母と鳥とケーキ食べとけばよかったか、結局時間が作れないはいつだって言い訳なのだから。

ぼーっとYoutubeをみてたら、懐かしい曲を見つけた。

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結構刺さる、Angelaの中では一番好きかもしれない。

僕の好きだったものへ、嫌なところがおちて、愛だけが残ると良いなぁとは思うし。

宇宙のステルヴィアは夢のある若者たちの良いアニメだった、もう一回年末に見るかなぁ。

OPもかなり好き。

もう一個のEndingも夢があるし、何でも処女作は印象的

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新居昭乃耐久は意外にいける・ぼーっと授業評価・前髪を掴めない私・ApoE4によるグリア細胞への脂質蓄積とタウ病態

再投稿の実験やってたら、けっこう大変な仕事も降ってきて、まぁ死にそう。

もう死んだまである。

 

大体ほとんど曲を買ってるという歌手が何人かいるけど、新居昭乃耐久を一度やってみたりした。

他の歌手は結構パターンがあって、だんだん飽きが来るんだけど、この歌手は意外に色々なパターンの歌を持っていて、結構長持ちする。

久しぶりに下記を聞いたけど、出だしは驚く。

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全く自分では歌えないような曲も多く、まぁ新居昭乃という楽器がある感じはある。

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これも好き

 

ぼーっと前期の授業評価アンケートを眺める。

授業満足度平均4,12(5点満点)で、4.74、4.56とか取ってはいるから、自分を褒め称えたいんだが、客観的に来るのはアンケート回収率が低いというお叱りばかりである。

別にアンケートに答えることを教えてるわけじゃないから、来ないのを授業のせいにするのはなんか間違ってないか・・・

学生の評価が高いのが、活動評価等に反映されなくなって、なんだかなぁと思う。

まぁかなり回収率が違うから、客観的指標にはなりにくいんだろう。

毎年学生がファンレター?くれるのが救いかなぁ。

ハマる人にはハマる、教科書ダラダラ説明するよりは印象に残る授業が目標。

 

先輩から教授公募の情報もらって、応募しようかどうしようか煩悶。

出る出る口では言ってるけど、覚悟ってそんなにできてないもん。

ここまで薬理学の授業を組み上げて来たし、薬理の授業ができるところが良いなぁとかあるんだけど、結局何が大事かだよなぁ。

何を捨てて、何をとるのかイメージしておかないと。

あとは自分サイドの人事ができるかは大事か、チラチラ見てるとこれは大変そうだなぁとも思った所もある。

完全アウェイだと結構大変。

自分が全部やるのは現実的ではないから、動物ができる人をリクルートできるか、とかまぁ取らぬ狸の皮算用ってやつだけど、この機会に考えても悪くはあるまい。

 

ApoE4は何でも悪くなっちゃうのかな、というところで、タウオパチーをAPoE4が悪化させるという論文をつらつら読む。

今書いてる論文とちょっと合いそうなんだよね。

www.alzforum.org

まぁ僕の論文はアストロサイトだけど、こっちはミクログリア

タウはアストロサイトじゃね、って最近思ってるんだけど、なかなか理解されない。

こんな論文もあるんだけどなぁ

www.nature.com

LXRアゴニストで改善効果あるみたいだけど、トリグリセリド増えるのはいつものことか。

これはRXRやLXRアゴニストで共通して考えるべき副作用ではあるだろう。

ただ今まで副作用としてしかみてなかった中性脂肪の増加だが、脳ではエネルギーとしてアルツハイマー病を防ぐという考え方もあるみたい。

n.neurology.org

うまく脳だけで調節できる、等あると良いのかもしれない。

昔は太っていることはそれだけでADリスクのように言われていたが、だいぶ考え方は変わってきていて、むしろ急激な体重減少は認知症リスクになりうる。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

昔はスタチン系が良いんじゃないかと言って、権威が予防だとか言って飲んでたけど、今どうなったかなぁ。

γセクレターゼのなかのAβ42、これは爆弾ナノカ?燃えるForum

私のグループに人が来ない!ってのがここ2,3年の悩みであったが、今年は研究室自体に3年生が来ないことになり、まぁ震える。

ちょっと真面目に来年はリクルートするかなぁ、怖くないのよ・・・

はー来年学生が卒業したらどうしようか。

来年どかっと人数減るなぁ。

 

ああ、この論文プレプリントに回ってたのねというのがAlzforumでトピックに上がっていた。

まだプレプリント、うん、だろうねという感もあり。

やっぱりForumでは燃えておるし。

www.alzforum.org

Aβ分子種の中で、病態に関わると言われる比較的長い分子種がγセクレターゼ内に結合したまま残り、その酵素活性を阻害する、といった内容だったか。

実際、アルツハイマー病では病態に関わるAβの産生に関わるγセクレターゼの活性低下が起こるという、やや矛盾した話があるが、少数分子であるAβ42が阻害効果を示すのであれば、論理的にはうまくハマる可能性がある。

まぁちょっと前にこのデータの存在は知っていたけど、初見ではうーーーん?と思ったものであった。

仮説はそれなりに面白いんだけど。

実験系がやや強引で、主観的なデータ解釈が多い印象。

彼らの仮説以外でも説明できそうなことを、よくわからん単一系で証明したとか言い出すしなぁ。

Aβが活性γセクレターゼの中にあるよ、というデータくらいあればもうちょっと肯定的になるけど。

論文で結果を説明する努力をしない傾向で、結局自分の考えが一般化できるようなイメージを構築できていないのではないかとかぷりぷり思ったかなぁ。

なんかこの論文は読んでて、かなり違和感を感じるんだよなぁ、まぁ最近酵素学の読解力が落ちてる気はするけど。

他にも色々書きたいことはあるんだけど、まぁやめよ。

途中からAPPーCTFのMWの位置がコロコロ変わるのはなんなんかね。

そういうところだぞーとか少し思ったり、まぁ系が違うのかもしれんか。

 

10年越しの論文が日の目を見るか?_Major revision!・誰も来ないねー・γセクレターゼのミクログリアにおける新規基質は病態依存的ミクログリアの発生を説明できるか?

アメリカから帰る空港で論文の査読が、Major revisionで帰ってきた。

これが現実というものである、さらば楽しき学会よ。

とは言っても、最近見たことがないくらい好意的なコメントが揃っていて、下手すると10年ものの仕事で、認知症学会でポスター出してもまるで人が来ないような時代があったから、涙が出そうになった。

まぁMajor revisionだからやることはめっぽう多い

多いけど無理なものはあまりないのは救い、動物やれとか書いてないし。

3ヶ月あれば確実にできるんだけどなぁ。

学生の卒業と計って、やや迷ったけど、3ヶ月でできることは1ヶ月でもできるということになり(そうか?)押し切ってみることに。

喉が痛いとかフラグは立ちつつあるが(死にそう)、なんとか年末まで持てばいいや。

 

ポスターは最終日だと、結構主だった人は帰ったりで、閑散とした中で過ごした。

とは言っても話した人たちは面白いと言ってくれたので、そこには救いを求めるか。

弟子は日本の学会よりよっぽど人が来てくれたと、ホクホクしていた。

良きかな。

最終日はみんなで飲む予定だったのだけど、朝4時起きが必要だったりで、結局断ってしまったりした。

せっかく誘ってくれたのになぁと思って、こういう堪え性のないところが駄目なんだウジウジ、みたいな気持ちになって、まぁ実際ウジウジしていた。

年を取って、結構迷わなくなったけど、ウジウジ後悔するのはもう天性でどうにもならないなぁ。

 

雑感的に、RNASeqとかやるのはいいんだけど、なんだろう、俺たちの戦いはこれからだ的な話が多かった。

ちょっとこの波には乗り切れんなぁと時代の波からの遅れは感じたけど、小気味よさは感じない所もある。

網羅的な解析って情報が多過ぎて、ぱっと見の理解ができづらく、発表を曖昧なものにしてしまう弊害もあるかもしれない。

ポスターとかミニシンポジウムってそんなものかもしれんけど。

まぁいうて、iPSだら、次世代シーケンスだら、動物モデルだらで圧倒されて、俺は三流研究者だ、とショボショボしてたのも事実。

でもまぁ、論文は引っかかってちょっと元気出てきた。

 

Mol cellにこんな論文が出ていて、ちょっとガックリしてしまった。

The γ-secretase substrate proteome and its role in cell signaling regulation

これはなー構想はあったんだよーほんとよ。

少しずつ系は組み上げていたんだけど。

まぁこんなビッグラボのやろうとしていることが、先にできてたりはしなかったんだろうけど、気落ちはしてしまった。

こういうところがアマチュアなんだよなぁ。

 

異種の細胞は、様々な情報交換をするが、その一つに、膜タンパク質を介した情報伝達、Regulated intramembrane proteolysis(RIP)が関与することが知られている。

多くは膜タンパク質の細胞間での会合を契機に、RIPが促進していきシグナル伝達に至る。

RIPは当該部位の環境変化について、細胞の機能変化を誘導すると考えられる。

例えば神経機能異常?→グリア細胞機能が変化する等か。

RIPの最終段階の実行酵素にはγセクレターゼがある場合が多く、アルツハイマー病ではγセクレターゼの活性低下があると考えられている。

こういった変化が病態依存的なミクログリアDAM)の運命を決定している可能性というのはあるんだろうなとは思っていたが、実際に新しく見つかった基質にはDAM形成に関わるものもありそうだった。

まぁDAMにつなげる系を持っていなかったし、なかなか実現性の高い案をかけなかったんだから、しょうがないんだけど、まぁ、はぁがっかり。

面白そうだから読んではみるけど。