へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

食えない・それなりに進む書類・踏んだもの・特許と論文・VSP35パーキンソン病関連遺伝子変異はWASH結合低下を介して逆行性輸送を低下させる

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おれも疲れてるわ。
お腹すいた、どうしてくれるんだ。
からあげクン買ってこようかな・・・
といっても最近何かに目覚めてしまって、夜食に野菜スティックを作ってボリボリかじってます。
マヨネーズをつけているあたり、あまり健康感はないですが、生人参の甘さを堪能しています。

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できれば朝自分をクローニングしたいです、でも実は出来ることは割りと増えないんだろうな。
出勤簿をつけていると、人一倍働いているようにみえるんですが、ちなみに。
実験を止めると、書類仕事がわりとサクサク進みます(ちゃんと出来ているかは知らん)。
たくさん仕事があっても集中できるリソースってのは限られて来るんだなぁと感じました。
というか書類仕事って結構書くこと決まってるから、達成感はあります
ちゃんと仕事したなぁって思う数少ない一瞬かもしれない。
皆さんお分かりの通りダラダラ文章を書くのは苦にならない体質(うまいとは言ってないぞ)

超どうでもいいんですが、今日携帯を覗きながら帰っていたら、むにょって感覚が足にあって、なんか書きたくないものを踏んづけたかなぁと思って、よく見えない塊を足でつついたら、ぴょんと飛び跳ねて何処かに行きました。
まさかこの東京砂漠のど真ん中でカエルを踏んづけるとは思わんかったなぁ。
昨日蛙の話しをしたのでよってきたのかしら。
我知らず、あ、ゴメン!って叫んでました、蛙にまで気を使い、最近髪の毛のコシが無くなった(やめれ)おっさんなのでした。
でも今すごい罪悪感を感じる、元気に回復するといいけど。
まぁなんだかんだ言って本郷は変な動物をいっぱい見るところです。
T大でミンクっぽい動物の群れを見たんですが、だれも信用してくれません。
ネズミかもしれないけど、なんかシルエットが長かったんだよね。

知財の方とミーティングをして来ました。
すごい知財関連はトラウマが多く(もう多くは語るまい)、何だこんなの特許にならないよ・・・とか言われるんだろうな、って持っていったんですが、すごくトントン拍子にいい方に転がりそうです。
特許関連書類見ているだけで頭痛くなるし、結構お金かかるのにどこからお金出るのさ・・・とかいろいろ考えていたんですが、書類の方は弁理士の方に投げることが出来たのと、最近はむしろ特許とりを支援する世間の風もあるみたいで、お金の方も大丈夫らしい。
いいところだって思いましたよ、本当。私立の中では研究熱心だしなぁ。もう少し給料が(ゲフンゲフン)
ええと、それにもともとアカデミックは半免位になってますしね。
国内特許は割と安いし、ほんとうに重要なものに関しては、JST科学技術振興機構)が主導して、国際特許を取る支援をしてくれるようです。
もう一つざっかけ無いことを記述すると、出願をしたという事実(特許をとれていなくても)も、業績としてカウントされて、むしろ知財関連も精力的な印象をもたせることが出来るようです。
使われるような特許でなければ意味が無いし、アカデミックの本懐は論文を出すこと(今私めっちゃいい事言ってる!そして師の冷たい視線を感じる(気のせい))だと思っていたのですが、特許をとることで発明に関する研究に対して優先権をもって研究でき、また企業が興味をもっていい関係で共同研究できるという方向に流れる可能性もあるということで、特許として公開する意味はあるようです。
概念的に新しい可能性があったり、元の発明にたいして、優越するような特性を持っている場合は、論文を出す前に、知財関連のスタッフと相談してみるのも良いかもしれません。
ただデメリットもあって、出願してしまうと、自分のカードをさらけ出すことにはなってしまうので、(あと出願まで発表ができないのです、ああトラウマが第三コーナーを走っていく)論文的にはかなり追い詰められることになるのです。尻に火が付きました。
まぁ出願情報をみて全部模倣して論文出すってことはなかなか出来ないでしょうが、似たような現象を追求しているヒトがいれば、あいつより先に論文出せ!って話にはなるわけです。
まぁでも今まで秘密主義で(色々愚痴った事も有りましたが)進めていた甲斐はあった。
取れる業績は欲しい季節だったりしたので。

時代は小胞輸送、まぁノーベル賞にもなったからのう。
Parkinson病しかりで、じつはパーキンソン病と関連する変異が輸送制御タンパク質VSP35というタンパク質に存在します。
Nature communicationにこの変異(D620N)の解析の論文が出ていました。
VSP35自体はRetromerと呼ばれる複合体を構成していて、Endosomeという小胞輸送を司る小器官からタンパク質をゴルジ方面に戻すという逆行性(Retrograde)な輸送を司ります。
今回の報告ではVSP35の変異によりWashというタンパク質複合体がEndosomeに局在しにくくなる事が示されているようです。。
不勉強でWASHについてはよく知らなかったんですが、Endosome周りにアクチンの重合体を作ることで、EndosomeのFission(乖離)を起こりやすくし、逆行性輸送を促進するようです。
結論で何故かオートファジーが出てきて、Retrogradeな輸送の阻害というのは、あんまりオートファジーとは関係ないって思っていたのですが、オートファジーに重要なタンパク質の輸送が滞ることで、オートファジーにも影響が出るそうです、まぁありなん。
さて、たしかに面白かったんですが、じゃぁなんて逆行性輸送が阻害されてAutophagyが阻害されたらパーキンソン病になるのかな?って下流までキレイに説明されているわけでは無いかな。
そのへんがCommunicationなのか;・・
でも面白いです、この前見つけたVSP35を安定するR55?みたいな試薬がどう作用するのか、また同様にWASHの局在に影響するパーキンソン病関連遺伝子がないか、興味深いと思います。
VSP35はアルツハイマーにも関わりそうだしのう。
もう少ししっかり読んでみようと思います。