へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

反省はするけど・何処かへ・インシュリン受容体を運ぶAlcadein?・局在データベースCompartments・TDP43はADの症状発現に相関する?・Bexarotenの効き目はADの進行度による?

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まぁ、なんだかんだ世間では子供っぽいヒトも増えてる気がしますが、ヘノヘノ先生とか言ってる自分はどうなんだろう、とか思ってしまいました。
ののちゃん県議、とか言ってるのと同レベなんじゃね・・・
恐怖の気づき、うーんブログ名カエルか、あ、昨日の影響で、変えるが全部カエルになる・・・
ブログやめたら多分全部解決なんですがねぇ。

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連休、実験しようかなぁと思わんでもなかったんですが、ちょっと写真撮りに遠出してみる欲求に勝てず、かなり効率の悪い旅行に乗り出すことにしました。
独身の強みですな、人生研究だけじゃないんすよ。
何処に行くかはお楽しみ。
秋は何処か島に行ってみたい。岡山の猫島とか。

そういえば、ダメ元でZipcarに解約できる?ってメールを送ってみたんだけど、ああ、帰国したの、気づかなくてごめんね!とかいう神対応であっさり解約出来ました。
ビバインターネット社会。
USAの都会に留学するヒトには心からZipcar薦めておきます。
いろんな車運転できますよ。

サイエンスネタネタっと
免疫染色をセコセコやってるけど、ずっとTritonX100を使っていたのをSaponinに切り替えた。
特に脂質関連酵素はどうもTritonを使うと全然得られるイメージが違う場合がある。
まぁたまたまって可能性もあるけど

そういえば東大から、新しいインシュリン受容体Valiantが認知機能に関わる(しかし線虫の)という論文がでたらしく、Scienceを久しぶりに読みました
インシュリンシグナル関連は結構AD治療でも熱い分野で、その治療効果は非常に興味のあるところです。
リンクを張った日本語説明を読めばへのへのな説明を聞くよりマシなので割愛しますが、認知機能に関わるCalsynteninと呼ばれる遺伝子がインシュリン受容体のスプライシングバリアント(ヒトでも似たような(かなぁ?)バリアントがあるそうな)のシナプス末端までの輸送に関わり、線虫の認知機能(場所のまつ塩濃度で、餌の有無を覚える)に影響するそうな。PI3K下流、うむ定番
Abstは面白いんだけど、うーん線虫だけで完結してしまうとちょっと萎える。萎えてうつらうつら読んでました
テーマ的に新しいのはわかるんだけど、哺乳類で同じ事起こるのかってところが気になる。
まぁ悪しき実証主義なのかな。
Calsyntenin自体はアルツハイマ病病因遺伝子APPのTrafficに関わっており、病因因子Aβの産生に影響したり、Aβオリゴマーで発現誘導されたりと、なかなかADにリンクしそうな面白い因子であります。
というかAlcadeinの方がAD業界的に親しみあるよね。
Secretaseたちに切られます
この酵素たちの、脳内インシュリンシグナリングの調節機構なんてのも研究したら面白そうです、まぁ国内に強力なラボいるから手は出しづらいな。

論文でかなり興味のあるAD関連遺伝子の論文があって、色々データベースを漁ってました。
ちょっと研究するか迷ってるので、どの論文かはふせてふせて。
まぁタイミング的には分かりそうだけど。
TDP43ではない。
多分最近できたCompartmentsっていうデータベースで遊んでました
じゃぁ永遠の恋人LRRK2は何処に居るんですか。
あのラボでわたしはLRRK2を待っている永久に・・・
マイナーネタはヤメレ、さてドン
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うーんLRRK2は何処にでもいて、何処にもいない、そんな感じで、色々な局在についてのデータがあるみたいですね。
絵になって出て来るとイメージが湧いてくるものもあります、けどまぁあまりデータベースとしての意味は無いかな
ミトコンドリアあたりと繋ぎたいっている科学者はたくさんいそうですし、多分Vesicular trafficあたりは怪しそうな分子ではあります。
個人的には、核に局在しそうなデータになってるのが面白いと思いました。
4E-BP1とか転写に関係のあるタンパク質のリン酸化に関わっているようですし。
もっともこの類のリン酸化は核で起こっている必要も無いみたいですが。

そういえばAAICでADの病状の進行にTDP43が関わっているんじゃないかって話が出たらしいです。
AD死後脳の検討で、普通は核に局在するTDP43がCytoplasmicに存在して、その存在量と海馬の萎縮の度合いが相関するってところかな?
ALS関連遺伝子でもあるので興味深い所。
AbnormalTDP43が存在する場合、ADは98%起こるが、ない場合は80%ですむ(ん?)
うーむ(冷める音)。
多分カルパインの活性あたりに落ちて、原因というより結果って気がしてきた。
初神経変性疾患統一論立てられるんじゃね、って気がしてたんだけど。
どちらにしても面白い局面ははらんでそう、論文書けそう。

BexaroteneとAD研究、もう一山って研究があるらしい
Bexaroteneは核内受容体RXRのアゴニストでADモデルマウスに投与すると、見てください驚きの白さに、ってくらいスラスラアミロイド斑が消えていくって論文がScienceに載ったんだけど、その後複数のラボから再現できないというデータが出されて喧々囂々としている。
風潮的にはかなり怪しまれているのかな。
報告ではマウスにアルツハイマー危険因子APOE4を導入(?)したものを解析、どうも病状の後期にBexaroteneを投与するとよく聞くPhaseがあるのだが、初期ではかえってアミロイドβが増えてしまうような効果があるということらしい。
Bexaroteneが眉唾なんで、割り引いて見ているけど、加齢によりAPOEの機能が変わっていると考えると面白い問題ははらんでいる気がする。
しかしAPOEトランスジェニックってのがなぁ。
Bexaroteneのメイン機能がAPOE誘導にあると言われているのだけど、違うプロモータに多分入ってるとなんかよく分からないよなぁ。
まぁ論文見てみないとわからないや。