へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ゴリ押しには勝てない・漫画を読むのです・サイエンスでアート・TDP43が目に染みる話

薬のせいだと思っているが、逆風の中歩いているような感じで、かなりダルい。
なんとか飲まないで済む状況に持っていくしかないか。
母にだりーよ~とか言ってたら、高血圧の薬を飲んでいる母は全くそういうことが無いので全然信じてもらえなかった。
あんた、そりゃ夏バテじゃて。
いやくすり・・・
夏ばてじゃて
く・・・
夏バテじゃて!
まぁそうかも知れぬ(負けてる)。

あまり食欲もなく、ドンドン体重が減っていくので面白い。
以前目標としてた65キロ台に届いてしまった。
どうも食べる気がしないが、サプルメントあたりで必須栄養素は補う必要がありそう。
りぽDもバカには出来ない。

少し頭を空っぽにしたい時は、漫画の一気読みでもするに限る。
アフタヌーンで連載されている宝石の国っていう漫画を読んでました。
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実は留学時代、ミツワマーケットでアフタヌーンを買って読んでました。
週刊誌は追いつけないけど月刊誌ならなんとかひろえますからね。
なんとなく独特の雰囲気のする漫画が多い印象。シドニアの騎士とか、蟲師とか。
この作者もたまに載せてたから知ってました。
なかなか独創的というか、うーむ何かをこじらせてしまったんだなぁというお話をお書きになります。
このお話読んでまず思い出したのは、かぐや姫の物語ですな、月人の表現がえらくかぶっておりました。
真似したわけでもないだろうけど。
ファイブスター物語に似てるってレビューがあって、ああなるほど似てるわ、構図とか。
こっちはなんだかんだすぐに終わりそうな気がしますが。
そう言うと批判しているようですが、かなり面白いです。
この手のお話の展開(若干腐女子系なのか?)に慣れていれば、暇つぶしに持って来いでしょう。

さてサイエンスネタ。
そういえばSigma aldrichのサイトで遊んでたら、第五回微生物写真コンテストという表示がありました。
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まぁこういうのも面白いですよね、なかなか微生物写真にとること無いけど、というか僕の実験で写真に写ったらまずい(コンタミだから)
多分微生物ちゃんの見せる、一瞬の姿(湯上り姿とか)に萌えろ的な写真をとるのが正当
こんな感じ
一方で微生物をつかって絵を書いちゃおう的なのもあります、その名もバクテリオグラフィーですと。
色が少ない!アマルガムの蛍光セットとかを使って色分けしてほしい

科学には遊びも必要ですし、綺麗さというのは技術の向上にもつながります。
こういったサイエンスアートを主題にしたコンペティションは多数あるので、われこそはと思う人はトライしてみては。
ナノマテリアルアート(米粒に七福神書くみたいな感じです)
神経が一番ツールが多くて見栄えがしますね。
Brainbowまで行っちゃうと圧巻です

さてさてそういえば、Journal experimental medicineを覗いたら、ある種の前頭葉認知症(FTD)について、認知機能の低下より、網膜の神経変性が先行しており、どうもTDP43の核からの移行が起点となっているとの記事がありました。
目と神経変性疾患というのはなかなか面白いテーマで、アルツハイマー病でも、認知機能の低下に先駆けて、目に凝集体が出来たり、変性したりといったことがあるという説もあります(無いという説もあります)
今回はFTDの中でもその直接の作用はあまりわかっていない原因遺伝子Progranulinという遺伝子について解析が行われています。
Progaranulinの病因変異ではProgaranulin量が減少するためLoss of functionであると考えられています。
一方、FTDでTDP43という遺伝子が蓄積してくるのですが、ProganulinをノックアウトしてもTDP43の代謝・局在は変わらないという報告もあり、Progranulinの発症機構への関わりというのは謎が多いです。
今回Progranulinの変異を持つ患者では網膜が有意に薄くなることが示され、通常は核に局在するTDP43が細胞質側に移行、普段はTDP43を核内に留めておく機能を持つRanというタンパク質が減ってしまうという感じ。
Ranを発現させるとRescue
TDP43の局在制御と神経細胞死への影響を知る上で、視神経というのは良いモデルになるのかもしれません。
ALSではTDP43自体に変異が入って発症する場合があるんですが、さて、関係あるのでしょうか・・・