へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

川柳の気分・宇宙の歌姫と年寄り的な欲求と・L3000かXtremegeneか・試薬の値段・Aβ結合性Darpinの開発・多発性硬化症と小腸免疫・PDと認知リスク遺伝子

またこの季節がやってきた
去年は落選でしたが、今年こそはギフトカードをゲットして、飲み会を開いてやるです。

広島も弱いやつ(DNA)にはとことん強い。
なぜ巨人に勝てないか。
今日はサッカーより、山本昌の勝利をドキドキしながら、ネットで追ってました。
もう自分より年寄りなスポーツ選手って数少ないですからね。
谷繁が甲子園でホームラン打ったのを、覚えているのが貴重なくらいになってきた。


その欲求は常人には窺い知れないのだが、宇宙に行ってみたい!というのはある程度社会的に成功した人たちの最後の野望らしい。
オペラ座の怪人で有名なサラ・ブライトマンが宇宙に行って歌を地球に届けるらしい。
歌なんて何処で歌っても歌だと思うのだけど、心境が変わると違うのだろうか。
すごく印象的な歌声(そして巻き舌)をもつトップアーティストであるのは確か
Time to say goodbyeが好きです
なんとなく元気が出ます。
サラ・ブライトマンオペラ座の怪人の作曲者アンドリュー・ロイド・ウェバーに見出され、主役に抜擢され、その伴侶となるのですが、離婚にいたってしまいます。
むかしオペラ座の怪人何周年か記念の番組を見て、最後にサラ・ブライトマンアンドリュー・ロイド・ウェバーが一緒に出て来るんですが、サラ・ブライトマンに未練たっぷりな様子が見て取れて、ちょっと笑ってしまったのを覚えています。
まぁこの歳になると彼の気持ちも多分分かるようになってきた気がします。
きっかけ、きっかけが欲しいんだけど、きっかけの尻尾もつかめない。
もしかしたらこれが最後かもしれない、っておもったら笑われるのがわかっていても、つい頑張っちゃうかな。
うまくいかないな、って思っていても好きなものを諦める事というのはなかなかにふんきりがつかないものだろうか、特に年を取ってくると、もう一度同じように思うものに出会うことは無いだろうな、と思ってしまうのかも。
でももう一回同じシーン見たら、悪いけどやっぱり笑っちゃいそうだな。
いつだって自分の深刻な悩みってのは、他人にとっては少しおかしかったり、不思議だったりなんだろうな。
いかん、またゾーン(?)に入ってしまった、話を戻すと、あんまり宇宙旅行は若いうちはおすすめでは無いんじゃないかと思います。
地球に居る限りバンアレン帯により、宇宙からの放射線は遮断されますが、宇宙ではそれをダイレクトに浴びていることになります。
放射線をある程度浴びたマウスは認知機能が落ちるという報告もあり、もちろん身体機能にも影響すると考えられます。
もちろん地上でシミュレートした結果は絶対ではなく、宇宙に行ったヒトも絶対数が少なく、被曝時間、個人差等あると思いますが、我々は地球に居ることで守られている部分はやはりあるんだと思います。
ラピュタでシータもいってました、土を離れては生きていけない。
まぁ夢はないですけどね。

モニターでもらったLipofectAMINE3000が細胞密度少なくても遺伝子導入できるし、いいなぁと思っていたら、RocheのX treamgeneの方がよく売れているらしい。今度試してみるか。
若干導入方法が面倒くさいので、一液タイプで安価なX treamgeneの方が好感なのかも。
自分で検討できる事は限りがあるし、適当に試薬会社の人と仲良くなってると、面白い話を持ってきてくれるので、基本どんな話でも一応聞いてみる事にしている。
キャンペーン大好きっ子だけど、4月から8月まで20%オフ→ご好評に付き12月まで延長→大好評に付き3月まで延長、なんてケースもあって、正直試薬の値段も胡散臭いなぁと思うことがある。
まぁそこまで需要があるわけでは無いのがわかるから強くは言えない。
もうどっちとはあえて言わないけど、某試薬輸入会社大手について、USAの同じ会社の製品AとBがあって、アメリカではAはBより安いのに、日本に輸入されているとAはBより高くなるってケースが有って、代理店経由で間違ってんじゃね?って聞こうとしたら、凄くしぶられて、まぁそれでも聞いてみるだけ聞いてみてよ、って押して、帰ってきた答えは、値段間違ってたけど、Aの値段をもっと高くします!とか言われたケースが有った。
まぁ今考えたら懲罰的価格設定だったんだろうなぁと思うのです。
文句を言わずにこの値段で買えと。
まぁしかし、慣れちゃってる感もあるけど、日本の購入システムは楽といえば楽です。
コストはどこかにかかっているんだろうなとは思いますが。

ここに来てわりと核心データが出たりするから世の中はわからない。
今持ってるFigureとにらめっこして入れられる所を探すが、なんというかシメのデータというよりは、それが出来るんならこれも出来るやろ、っていう導入データーにすぎないのでどうしたものか。
JBC二本位のつもりで分けて出すかなぁ。
とにかく壮大過ぎていけない。小さくまとめなおそうとしているのだけど、一度データを出すとなかなか引っ込める気にならなくていかん。
むかしJBCっていったら、投稿したら一番に開いて新着文献を探すくらいの勢いがあった時代があったのですが、現在は正直、そこまで熱心に情報を拾いたいな、って思う文献がなくなっている気がします。
もちろんJBCに出せるくらいになると、すごくまとまってよく実験しているなってのが多い(むしろNC誌より)、でもはっとするようなテーマはほとんどNature communicationとかScientific reportsなんかに流れているんだろうなっておもいます。
昔からあるテーマを変わった視点で掘り下げましたって印象。

でも久しぶりに興味があるJBCのEarly publicationを読んだりしました。
Aβに結合するDARPinの開発って論文をへ~って読んでました。
まずDARPinってなんじゃい、ハンプティ?それはダンプティ(だれも突っ込んでくれない辛さ)
designed ankyrin repeat proteins、の略で、アンキリンリピートと呼ばれる33アミノ酸で構成されるβターン構造と2つの逆並行αヘリックス、ループが繰り返し重なった構造を持ち、特異的配列と安定した結合をする、抗体のような機能を持たせる事ができます。
色々なDARPinがライブラリ化されており、特定のタンパク質に結合するDarpinをスクリーニングすることができます。
現在DARPinについては黄斑変性症腫瘍について治験が進んでいるものもあるようです
大体14kDaくらいで、ナノボディのように抗体に比べ分子量が小さい利点があるようです。
今回はAβ配列に特異的に結合するDarpinがあったよ!って話みたいです、やったぜ!
配列が知りたかったんだけど、さすがに書いてなかった。
大体AβNterminusと特異的に結合する6E10と認識部位が同じようです。
この領域は最近同志社大学で発見されたペプチド(こっちのほうが小さい!)の結合領域なので、かなり特殊な配列構造なのかもしれない。この論文でたからJBCなのか?
あーでも結構勉強になったなった、面白かった。
ちょっとVivoはAlzetの浸透圧ポンプ使って入れてるので、脳内移行はあまり良くないのかもしれない
認知機能等微弱な改善はあるが、治療に使うには少し工夫が必要なのかもしれない。

多発性硬化症患者は中枢性脱髄疾患に分類される自己免疫疾患で、ミエリン鎖をガンガン攻撃しちゃう病気なんですが、どうも初期には小腸の免疫機能もおかしくなってるらしいです。
へーと思いながら、ニュースを読んでました。論文は読まぬよ、PLOS ONEだし。
MSについては血液脳関門もダメージを受けて、結構リーキーになると言われているんですが、小腸も然りで構造的にはガッチリ侵入者を防ぐカベだったものが、ゆるくなって、毒とか最近が入りやすくなる(イメージ)らしいです。
さぁそれを知って、ヘノヘノ君なにをしたいんだい?って言われると困ってしまうのですが、僕なんかすごく視野の狭い研究者で、もう脳のことは他の臓器からかけ離れた別の世界なの!って考えがちなのですが、最近は脳の疾患を引き起こす物質が他の臓器の機能をコントロールしていたり、他の臓器の病的変化が、脳の機能の以上につながる事がわかってきています。
やっぱり体は一つでつながっている、全体的に見ていくと何か新しい事がわかって行くんじゃないか、そんなふうに思ったりします。
今はあまりアイデア無くても、頭の奥にピースとして残しておけば、他のピースが出てきた時にサクッとつながるんじゃないかと期待しています、まぁそういう時も2年に1回くらいあった気がします。
論文にはなってないけどね(涙)

パーキンソン病ドーパミン神経の変性から運動失調にいたる病気ですが、とくに若くしてPDになる場合は認知症になるリスクも高いようです。
じゃぁPDにおいて認知症になる遺伝的なリスクってあるの?ってのを調べた論文ってのがJAMA Neurologyに出ているようです。
Abstしか読めなかったので、間違ったらゴメンですが、APOE MAPT、Synucleinと調べた感じ、APOE4が最大のリスクであったとのことです。
APOE4はADリスクだから、AD併発してるだけかなぁとも思ったのですが、どうも相乗効果はありそうなのかな?
モデル的にはADモデル(特にAPOE4)とパーキンソン病モデルを掛けあわしてみるというムチャぶりもありそうな気がしてきました。
5XFAD with Parkinsonism、マジかどれか一つにしなさい!って叱り飛ばしたいわ。
多分そんな方針の論文はたくさんあるだろうけど。