へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

雨に歌えるのは幸せな人だけ・甘々なお話・ハンチントン病モデルサルとIPSの合わせ技・HD治療にキノホルム誘導剤?PBT-2?

幸せな気分にはなかなか成れないけど、不幸な気分になるのは結構簡単。
どうも体がだるくて、帰る頃にはぐったりしている
杜甫杜甫、詩人だな、徒歩徒歩、真理だけど、擬音でトホトホと夜の道歩いていたらザカザカ雨が振って来ました。
まぁ傘持ってないほうが悪いんですが、疲れて水に濡れると実に惨めな気分になるなぁ。


実は春日付近にはパン屋が多い。
日曜日に買ってたBoulangerie Marillenというパン屋のかぼちゃパンをガジガジかじってました。
どうも最近お腹が空いていかん。
かぼちゃが練り込んであるらしく、ほんのり甘いのが良いです。
色々パン屋巡りでもしてみるかなぁ、いつまでこの場所にいるかわからない気がするし。

なんかふっと目に入った、「甘々と稲妻」という漫画を買って読んでました。
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何か不思議な雰囲気の漫画でした。
魅力はあるんだけど、すごく展開遅そう。
おおきく振りかぶって」と絵柄が似てるし、こういう話を書きそうな気もします、別人みたいですけど。
最近はご飯を作る系のお話が一杯ですね。
高杉さんちのお弁当、とかもあったけど最近展開が辛くて読んでない

サイエンスネタ、さて。
まぁ正直バブルは続いてるんだなぁと思ったのが、カニクイザルの遺伝子改変動物を作って、さらにiPSを作ることにより、ハンチントン病のモデルが出来るんだ!って論文がSciencedailyの記事に
いや、まぁもちろん有用な点は多いのでしょうけど、ヒト患者からiPS取れば良いんじゃないかなぁと突っ込みたい気分にはなった。
遺伝子を強発現することにより表現型は出やすくなったかもしれない、いいのかそれで。いいじゃん。
なんか素晴らしい成果のような気がしてきました。
核内封入物ができるとか、酸化ストレスに弱いとかを利用してスクリーニングできるし。
まぁでもさすがに、CellとかNeuronとか載るためには、もう一歩メカニズムに踏み込んだ仕事をしないと難しそうな気がする。
そんなこと言ってると成果が埋もれてしまうし、まぁ難しいところだ。

ハンチントンネタでは、アルツハイマーで治験が行われていたPBT-2についてハンチントン病についても資金援助を受けて治験が行われることになったそうです
PBT2は悪評高いキノホルムの誘導体ですが、金属キレータ作用を持ち、アミロイドβの凝集に重金属が作用しているとの事から、モデルマウス、前臨床試験でAD改善効果があることが報告されています。
前出したリンクではプライマリーエンドポイントの達成がかなわず、さらにADで治験を進めるかは不透明な状態だったと思います。
さて細胞外に分泌されるアミロイドβにPBT-2が効くってのはなんとなくわかるのですが、ハンチントンは細胞内封入体ができる病気、改善効果は何処にあるのか。
どうも変異ハンチントンは重金属を取りやすいみたいですね、最近だと銅と結合して毒性
前こんなテーマでなんか書いた気がしてきた。
そこで酸化ストレスって仮説か
2月くらいに、PBT2を開発しているPranaがHDで有効そうなデータを出していたのを受けたニュースみたい。
PBT2っていったら僕が大学生だった時から開発しているし、なんか永遠の開発中のレッテルを貼りたい気分もします。永遠のPhase2
でも考え方は面白いし、改善する人は改善するのであればやる価値はあるのだと思います。
日本ではなかなか難しそうだけどなぁ、薬害が認定されているものは、別の疾患に有用でもなかなか認められにくい(また受け入れられにくい)土壌が、日本にはある気がします。
それが悪いわけでも無いのですが。