へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

雨がふるふる・統合失調症や自閉症と妊娠時感染の関係?・ALSはHIPK2活性を介したER stressが細胞死の引き金となるかもしれない。

ざっと雨が降り続く。
岡山は雨が振りにくい反面、降り始めると湿原になるのでした。

懐かしいなぁと思いながら、銀河英雄伝説なんぞ読んでました。
田中芳樹の最高傑作ですな、他は終わってないし。
アニメも再作成されるらしいですが、旧作(全100話以上!)をコツコツみています。
これがアニメとしてはかなり古いんだけど、原作に忠実で面白いのですな。
キルヒアイスが死んで泣きそうになりました、結末知ってるんだけど。

なんでそんな気になったのか忘れましたが、キュリー夫人の人生についてしらべてました。
二宮金次郎みたいに、勉強しているイメージしか無いですが、ジェンダーの壁に悩まされ、妻子ある人とのゴシップに悩み、と人間キュリー夫人

さて何かサイエンスネタあったか。
統合失調症自閉症、この辺は神経発達障害と呼ばれる病気になるわけですが、その原因についてはわかっていません。
どうも妊娠時の感染による免疫反応の混乱がリスクファクターであるようです、Science。
実験はマウスのものですが、そこまで動物・ヒトは弱いものだろうか、とも思ったりします。
だって野生動物なんて感染だらけでしょうし。
ただ高度な神経サーキットがある場合、その構成の初手にストレスがあると、その結果が大きく変わってくる、ということなのかもしれませぬ。
脳内マイクログリア、そして最近話題の腸内免疫機構(microbiome)が関連するとのことです。

最近筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病因の一つに、タンパク質合成の場である小胞体(ER)における障害(ER stress)が関与している、ということが遺伝的、生化学的に明らかになってきています。
そんなパズルのピースの一つが、Neuronで明らかになっているようです。
 IRE1α-ASK1-JNKなどという大パスウエイが動き、そこにHIPK2というキナーゼの働きがキーになっているそうな。
HIPK2阻害剤がALSの治療薬になるかも、ということです。
うーんALSモデルマウスの寿命をのばす薬というのはたくさん報告されていますが、なかなか治療薬には結びつきませんね。今回はどうか。
モデルマウスとヒトとの違いというのはどの病気でも問題になりそうです。