弟子たちにはメリハリは大事やで、ということであまり休みに実験しないように言ってるのだが、師匠がこれではいけませぬ。
ふと思いついて、レイトショーで天気の子を見に行くことにした。
ああ、まぁこれは賛否両論になるやろな、とは思った、君の名は。のような、爽快感はないな。
個々の登場人物の背景が掘り下げられることもなく、なぜ彼らがあれほどかたくななのかの共感は進まなかった。
終盤一歩手前までは登場人物が自分勝手なことばかり言ってるなぁという、ムカムカ感に駆られ、もうちょい若いと共感できるのかなぁ、とか思っていたが、結末を見て、ああ、これはまぁそういう話なんだな、と腑に落ちた。
誰だって愛のために手段を選ばない時はあるのだ(ため息)
人間には「愛」がありさえすれば、幸福なんてなくたって生きていけるものだ。
ドフトエフスキ-の言葉とか。
最後はムカムカ感よりも、なんかうらやましいなーと思いながら空を眺めてたら、ちょうどポツポツと頬に雨が当たるのであった。
俺たちの研究にふさわしい、かっこいい造語を考えてみようぜ、と男子学生に振ったら中々素晴らしいのが出てきて、二人でかなり盛り上がって、この造語にふさわしい研究を考えようぜ!とか言う話をした。
なんだかんだ、すれてない、研究の夢を語れる学生がいるのは全然悪くない
将来のへのへの軍団を作るのだ!
そんな妄想を抱きながら、へいこら学生を追い立てている、まぁそんなにうまくヒトは動いてくれないものだけど。