へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

がたがきてます・おなかすいたな・まだまだDNA解析ソフトはきまりません・ハンチントン病をアンチセンスオリゴで治せるか?・プロテアソームとSpine形成の関連

健康診断の結果が返ってきました。
まぁ一応健康ですが、そろそろ油とか尿酸とか不穏な気配を醸し出しています。
米国生活がワルカッタンや・・・・
今日は魚です

と言っても夜12時からご飯を炊き始めると飢えも一塩です。ひもじい。
最近は昼ご飯をクッキーですごしていますが、夜の飢えがハンパじゃない。
しかし学内グラントを書くというタスクがあるのでがんばらんと。

前も書いたかもしれないけど、DNA解析ソフトを探しています。
簡単なことはAPEでできるんだけど、アラインメントやVector Mapを作るとか言うともう少し機能が欲しくなります。
まともに買うと30万円くらいするけど、そんなにがっしり機能はいらない
今日はDNADYNAMOで主に遊んでました
まぁ軽いし、最低限のことはできるので良い感じ
でも古いバージョンで良いのでGenetyxが欲しいわ
さて、そんな遊びをしてたら(遊んでないよ-)、かなり際物ソフト発見
これのBasicバージョンはFreeなんですが、面白いのは、pubmedなんかのデータベースの中に有るDNAデータをダイレクトに使えて、思い通りに加工して画面で出てくる(モチーフの表示など)のが斬新で面白かった。
Web連動型とでも言うのかなぁ。
面白いんだけど、ノートの容量が死にかけたので、泣く泣くアンインストール。
デスクトップが欲しいなぁ

そう言えば昨日言及したNeuron幾つか読みました(すっ飛ばした部分も多いですが)
Huntington diseaseにたいし、アンチセンスオリゴを投与して、毒性の強いHtt発現を抑制する、という話はまぁ面白かったです
キーとなるのは、こういう遺伝子に影響を与える治療の場合、慢性的に投与する(たとえば浸透圧ポンプなどにより)、ウイルスを使ってゲノムを改変する、といった手段が執られる場合が多いです
脳という組織において、全体的に広がって効くような手段が限られており、また遺伝子変化を起こしにくい(分裂する細胞少ないですからね)のが、理由として有るのだと思います。
しかし今回アンチセンスオリゴ(一応安定性を高めるため色々化学修飾は受けております)をモデルマウスに単回投与しただけで、脳全体に広がり、複数月にわたって効果を発揮する事が示されました。
また運動行動などに改善が見られ、薬理作用を持つと考えられます(これまでの治療では悪化を防ぐのがやっとで
これまでにsiRNAの静脈注射で同じような効果は見られた物の、今回の治療は単回投与で良いという点で侵襲性が低い点に利点があります。
なんでしょうね?アンチセンスオリゴの方が、siRNAより効きやすい下地(キーとなる酵素のRNaseHが多いとか?)有るのかもしれません。面白いと思います。
ただ劇症型(?)のモデルに投与したばあい、生存曲線が改善した!って感じでおやおや?直るんやないんかい。
不思議なんですがHTTも、ALSも神経細胞から害となる蛋白を取り除いても、ちゃらららっちゃらー直った!
イメージ 1
(こすもくりーなーで放射線取るとこの後驚きの青さに)
となるわけでは無いみたいです。一度坂を転がってしまって細胞死に向かい始めた神経細胞を止めるにはまだまだ幾つか苦労があるのかもしれません。

あともう一つ面白いな-と思いながら読んでいるのは、神経細胞はその神経活性に依存して、他の神経とのコネクト、スパインを作ろうとします。
そのスパイン形成にはプロテアソームの活性が大きく関わっているらしいです。
基質はなんだろう、興味有るなぁ。
BACE1だったりしないかなぁ。
アミロイド毒性なんかもこういう機構とつながってるかもしれないなぁ
まぁでも、同じような論文何回か読んで、いつも感動しているような気もしてきたな!