どうもうまくしゃべれない日ってのはあるなぁ。
煌々と光るかにみえたその星は ついに堕ちたのでした。
そんなニュースが駆け巡る。
まぁ長い戦いであったともいえるが、AD創薬は難しい。
まだまだやることは有るんだな、ということなんだけど、成功して欲しい気持ちもあったから自分でもびっくりするくらいがっかりした。
沢山の人が夢をのせて行ってきたプロジェクト、業界ではよくあることなんだけど、終わってしまうのは一つの時代の終焉を感じる。
まだ予防をめざして頑張るんだろうけど・・・
さてそれならば、時代はtauなのだ(そうだろうか・・・)
アルツハイマー病では微小管に結合するタウタンパク質が高度にリン酸化をおこし、細胞内で凝集体を作るなど、神経毒性を発揮する事が知られているのだけれど、じつはtauのリン酸化の中に良いものが有るんじゃないか?
という論文がScienceに。
MAPキナーゼの一種p38γというキナーゼによるリン酸化はAβによる神経毒性を抑制する・・・
もともとtauの存在がAβ毒性に必要という論文を書いたグループなのね。
まぁ嫌味ぬきに、俺はscience translational medicineかScience signalingを読んでるんじゃないかとおもって見返してしまった。
コンセプトは、まぁ面白いといえば面白いのだけど、どうもモデルマウスとVitroのデーターでは、飲み込みにくいものは有る。
リン酸化が防御的に働く場合もあるかもしれないけど、いつどこで、どのくらい働いているのか、本当にtauだけの機能をp38γは制御しているのか、ちょいなぞだなぁと思うのであった。