へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

ディズニー・名作劇場・神田明神へ・家族性パーキンソン病患者から取ったiPS由来神経幹細胞は核膜の形成不全をおこし細胞死へ

イメージ 1
まぁそうだよね。せつない

物語を作ってみた。本当は怖いアルプスの少女ハイジ
イメージ 2
イメージ 3
イメージ 4
イメージ 5
こわいこわい

今日は朝からブロッティング。実習がきつくて実験が進んでいないのです。
ずっと仕掛けたかった実験を幾つかやったので、解析をしなくてはいかぬ
しかしこのブロッティング6時間かかるので、土曜日はほぼ潰れます。
空き時間で、秋葉原神田明神に行ってきました、何度秋葉にいってもメイドには慣れぬ・・・
神田明神は雰囲気があって好きです。
イメージ 6
イメージ 7
イメージ 8
夜は結構ライトアップされるのですが、怖いんですけど・・・
おみくじも引いてみました
まぁ無難な感じ
神田明神近くのお店にトトロがいました
イメージ 9
こわいこわい。実は狸なんですが

さてさてiPSというと昨今はM口さんという悲しい風潮ですが、やはり研究対象としてはおもしろく、Natureにパーキンソン病関連遺伝子LRRK2の変異をもつ患者さんから取ったiPSを神経系幹細胞に分化させるという話が出ていました。
ふむ、多くのLRRK2変異はLRRK2のもつキナーゼ活性を上昇させることが報告されています。今回LRRK2患者から神経幹細胞を作製したところ、核を形成する核膜の形態に異常がおこり、分裂の度に細胞ストレス因子が上昇し、細胞が傷害されていくようです。詳細に解析していくと多くのパーキンソン病患者でこのような核膜の異常が起こっていることも明らかになっています
このLRRK2変異をゲノム改変で野生型に戻すと表現型は消えるなど、研究は裏表がんばってやっている印象で、この現象はLRRK2の持つパーキンソン病発症機構を反映しているのかもしれません。
疑問点としては神経幹細胞は別にドパミン神経だけ作るわけではないはずなので、なぜこの表現型がパーキンソン病に関わるのか、というところは詰めなければいけません。作用機構も明らかではありませんし。
一方、最近神経幹細胞を脳内に投与すると、当初考えられていたよりも幹細胞が脳内に定着することが発見されており(まぁ細胞系で違いはありそうですが)、もしかしたら患者のiPS細胞(もしくは他人ので良いかもしれません)を改変して、LRRK2の活性を弱くして患者の脳内に投与、ということでパーキンソン病治療に結びつく可能性もありそうです