へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

有頂天な私・偏頭痛死ぬ・綺麗なFigureー遺伝子KO細胞コレクション・パーキンソン病病因遺伝子αSynucleinのリン酸化はプロテクティブ?

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よくみたらブライトさんかなり嬉しそうなのに気づいた今日このごろです

そういえば姉貴は狸だった(自称)。
と言うことは私もたぬきだろうか、かすぎ?超どうでもいいですな
そんな雰囲気の「有頂天家族」ちゃんと見てます。
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ああ、なんかアニメばっか見てはいかんのう、まぁ理系男子にはファンタジーが必要やねん。
森見登美彦の小説は、あわないときは徹底的に合わないのですが、合うときはハマります。
なんとなく話のぶっ飛び加減が波長が合う時があるようです。
理系男子必読の「恋文の技術」なんて一度読んでおくべきですよ。

昨日は低気圧が通ったせいか、ひどい偏頭痛で参りました。
午後から授業があったり、その後ミーティングだったり、仕掛けた実験も有り、死にかけながら何とかこなすというか時間が進行していくのを待つ私。
偏頭痛でるともう全てに対してやる気が無くなりますな。かろうじて授業はまだ余力があったけど、後は死に体。
気分も悪いし大変でした、気分良くなるかと思って炭酸をがぶ飲みしたら悪化したり。
T大は仮眠室が合ってよかった(伝説では不純同性交友が行われたとかありましたが、そういえば大昔あそこで寝たら金縛りにあったり、夜中足を撫でられたりしたものでした。)
今いるところは即病院なので、いけばいいのかもしれませんが・・・
まぁ今日はジキルな感じで快調に論文を書いてたつもりが、4時ぐらいに突っ伏している自分に気づきました。
昨日あんまり寝られなかったんですよね。うーむコーヒーでもガンガン飲まなきゃ。

そういえばどうでもいいんですが、雑誌評価の指標であるImpact factor、最近改定されたんですね。
PLOS ONEはズルズル下がって(3.73)ますが、論文の性格上しかたないか。
どこかでNature系のScientific Reports(2.927)に逆転されそうな予感
僕らのJBCはもう下がりっぱなしが止まらない。IFで論文に出すわけじゃないから、JBC出したいけど、JBCのレビューちょっとどうでも良いこだわりでネチコイ事が多いです、と文句を言うのが軟弱なのか・・・

論文のFigureにブツブツいうことの多い私、
たまにひとめで虜になったりする綺麗なFigureもあります
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いやー私カッコイイと思ったんですけど。Nature methods
哺乳類細胞を使って、一つの遺伝子だけを丹念にノックアウトしてライブラリ化したというなかなか面白いリソースのお話です。mRNAレベル、タンパク質レベルで発現がノックアウトされていることがわかります。
これは半数体をメインにとる白血病由来の細胞株をつかって(普通は両親由来のDNAがあるのですが、片方しかない状態になる)、効率的に遺伝子をノックアウトしているそうです。
つまり完全なノックアウトを普通作る場合には両親由来の2つのサイトを潰さなければいけないですが、この細胞では片方のターゲットサイトのみを潰せば良い。
またリコンビナントがうまく行ったら光ってFACSで集めることが出来るそうです、またリバーシブル仕様で発現を戻すことも出来るという念の入れよう。
今現在3000種類くらいできてるそうで、次のサイトから探せます
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αSynuclein、これはパーキンソン病病因遺伝子の一つなんですが、パーキンソン病患者脳で凝集している事がシラれています。凝集したSynucleinはリン酸化を受けており、アルツハイマー病では高度にリン酸化されたtauが凝集し、毒性を発揮することとの類似から、Synucleinのリン酸化も毒性に関与するのだろうとなんとなく(ってこともないけど)考えられてきました。
しかし、じつはリン酸化は防御的な機構なんじゃないかという論文がPNASに出ているようです(PNASってところはやや微妙だけど)
ラット脳内にSynucleinを発現させるとドパミン神経サクサク死にますが、Synucleinをリン酸化するPLK2を発現させると、むしろSynucleinの分解が進み、毒性が発揮されないそうな。
まぁちょっとこんがらがる話で、PLK2はパーキンソン病で活性が上がっているのですな。
防御的機能が高まっているのだけど、それを処理できない、そんなストーリーみたいです。
個人的にはそれも有りかなぁとは思いますが、さてどうでっしゃろな
PLK2だけでαSynのリン酸化は起こるわけではないので、ここまで言い切っちゃうとやや疑問。
むしろPLK2ノックアウトでどうなるか等見たほうがいいのかな?