へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

靴が違えば・専門書とKindleは最高の組み合わせなんじゃないか・鬼が笑う予約・データあればいいわけでもない・SynucleinとMAM・iPS細胞は作成過程で点突然変異が入りやすい

正月太りを解消しようと思って走りまくったら、体中痛い。
実家の激坂を駆け下りたんだが(その前に箱根駅伝を見たのは言うまでもない、のか?)、靴の違いというのは大きいなぁと実感。
去年春先に、店員の言われるがままに買ったアシックスのカヤノモデルがどれだけ衝撃を吸収しているかわかったわ。
またとにかく体が重い、これまで殆ど2食で過ごしてたのが、きっちり三食だったからなぁ。

サイエンスネタ的に、なんかあったっけ。
そういえばImageJの使い方集なんてなかったかなぁと思ってamazon探してたら、英語版ならKindleで買えそうなので買ってしまいそうです、だって1500円で専門書買えるんだもんなぁ。
たまにT大まわりの医学書籍専門店で本買って、ほっそい本が平気で5000円位して萎えてたけど、電子書籍が発展したら、もうあのへん潰れるんじゃないかなぁ
病理像に最近興味があって、Neuropathologyの本って無いかなぁって調べてみたら、Kindle版でも二冊くらいあるみたいです。とくに高いけどこれは買ってもいいかなと思いました
iPADで読めるとかやっぱ素敵です、軽いし。
授業にも使えるだろうし、ううん、投資するかなぁ、30000円か・・・
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趣味に投資することを思えば安いもんなんですがねぇ。
そういえばそんな調べ物をしているうちに、壮大な予約をみました
販売予定2015年1月23日です。今年2015年かと思っちゃった、予約している猛者はいるのだろうか。
もうドキドキしてまつんですよ、ドラクエ2くらいのドキドキ。
Neurodegenerationという題なんですが、パーキンソン病研究の雄Dawson博士とか編集に関わってます。
と言うことは今年は忙しいから、パーキンソン病研究するべき年なのかも、やんないけど。

J Neurosciをみてみたら、1月一日に新刊を出していてびっくりしたわ。
クリスマスはちゃんと休んでたから、欧米の新年にかける信念の無さ(ウマくないというに)を感じました。
あんまりインパクトの有る記事がないんだけど、パーキンソン病遺伝子αSynucleinがERとミトコンドリアをつなげる領域であるMitochondria associated ER membrane (MAM)に局在するって論文をチラチラ眺めてます、ああシヌクレインよお前もミトコンドリア鍋に入っちゃうの?
まぁ実際の所、他の遺伝子もおおくミトコンドリア活性関与が報告されてますし、パーキンソン→ミトコンドリアってのが王道なのかもしれません。どうもミトコンドリアの分裂・融合に関わってて、変異を持つと、ミトコンドリア形態に異常がでるみたいですな

サボってるうちにMy-Pubmedに読むべき新着論文が溜まっていました。
Alzheimer-Amyloidという検索項目で、63件くらい新着があってうんざり、一週間見なかっただけなのに。
そういう時はもう不真面目の事に、Impact factorでGlanceするか決めたりします。
そんなことを言いながら、PLOS ONEで面白い文献を見つけてホウホウと読んでました。
うーん解釈は絶対違うとおもうけど、結果が面白い、使える・・・
なんというか、あんまり知ってる知識をもとにあんまり議論し過ぎたら駄目なんだなぁ、とか思いました
むしろ知らないことにより、筋立てがスッキリしてるんですよね、今読んでる論文。絶対解釈間違ってるけど。
考えうるすべての可能性を検討するべきなのかもしれないけど、それをやると読むヒトにとっては散漫で何を主張したいのかわからなくなってしまう。
言えることをすべて網羅するのではなく、どこかで、データを捨てて、わかりやすい論文を目指すべきなのかもしれない。
バランスが大事。そういうセンスを磨かないと。
あと、けして無駄な実験なんてなくて、まとめて発表できるデータはドンドン投稿しなきゃイカンなぁと思いました。
だれか、拾ってくれて、すごい成果に結びつくかもしれないじゃないですか。


iPS細胞、日本の秘密兵器なんですが(まぁ文科省はそう考えてるわいな)、かなりの確率で突然変異が入りやすいことが報告されています
実際の所、ES細胞、iPS細胞で、ゲノム編集がやりやすいと聞いたばかりなので、そんなもんなんだろうなぁと思いました。もちろん突然変異が癌を引き起こす可能性だってあるので、どうして変異が起こりやすいのか、慎重に解析する必要が、臨床応用するためにあるでしょう。
また、だいたい一人の患者から、IPSを一株とってヤホウって論文が多いのですが、この研究を踏まえると数株とって研究する必要があるんじゃないかなぁ。
ただ、ずっとiPSについて、効率性など懐疑的な目を向けていたのですが、ゲノム編集しやすい(比較的)というところには大分意義を見出してきました。研究素材としてはやはり画期的です。
販促でiPS細胞配ってる企業もあったなぁ、法規等もあってなかなか手が出せないけど、検討する価値はあるはず。