へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

スキャンダラスな三猿・春の広島・JOVEがみたいよう・APOE4は若年においてもアルツハイマー関連マーカーを変動させるか

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さて、聞こえない人も聞こえていたし、言わなかった方も明日は少しはなんか喋るんですかね。
見んなの方はどうなるでしょうか。
政治家はなんか悲しい職種に見えます。

巨人に三タテ食らうのかなぁと思ってたら、ビックリ、初戦で広島が勝ってしまいました。
大体7割くらいの広島ファンは、もう後は二タテ食らっても満足することまちがいなしです。
どうしたんだ広島、これで長距離砲がいたらなぁ。
栗原ってどうなったんやろ。

Transfection IP Transfection western IP transfection western IC etcetc
実験をタンデムに並べて、一日中サンプル処理というライフスタイルでしたが、集中力は続くんだけど、終わってからの疲れが大分ひどくなってきた気がします。
年をとったということかなぁ。
そろそろ本当にヒトを育てるような立場に立っては見たいなぁ、今の職場はなかなかヒトが下につかない所はあるんだけれど。

目の疲れが半端無いんですが、最近目を温める系のグッズが気持よくて使っています。
暖めているあいだは何も見えないので、音楽を聴いています。
今日は月が綺麗だったので、ドビュッシーの月の光とか聴いてました。
ドビュッシーの曲はキラキラしててすごく好きなんですよね。

今までの職場に比べて、若干不満に感じる点は、結構読めないJournalがあるということです。
好きな雑誌で、実験の手法をビデオ化したJournal of visual expermentsという雑誌があるんですが、読めなくなって寂しい限りです。
Invitrogenの使い捨てゲル板を再利用して再度ゲルを作る方法(つましい)、とかインクジェットプリンターで遺伝子導入を効率良く行う方法とか、(ネタ的に)結構楽しいものから、最新の技法まで載っております。
ジャンルもスポーツ科学からニューロサイエンスまで幅広いです。
こっくろーちに電極打ち込んで、行動と神経活動をライブで観察するとか、素敵すぎて見られなくて良かった・・・
今日は脳スライスをつかった膜タンパク質ビオチン化によるエンドサイトーシスの検討という技法が見たかったのですが、案の定読めない。
こればっかりはどうにもならないんですが、T大に遠征して一度に見せてもらおうかなぁ

まぁネガティブデータも大事、ということで、APOEのアルツハイマー病リスクファクターを持つ人たちについて、若い頃からADに関連する変化があるのか?という研究がJournal of Alzheimer diseaseから出ているようです。
APOEはコレステロールや脂質の運搬機能を司るVLDL、HDL、LDLなどを構成するタンパク質で、肝臓から組織への運搬において、APOE受容体と結合することで受け渡しを行う、マーカーとしての機能を持っています。
余談ですがApoEノックアウトマウスでは組織にコレステロールが取り込まれなくなり、血中濃度が上がり、動脈硬化が起こりやすくなるので、モデルとしてよく使われています。
アルツハイマーにおいては、APOEのアレルとしてE2,E3,E4がありまして、E2はAD抑制的、E4は促進的に働くと考えられています。
今回の論文では、若い時のAPOE4アレルを持つひとのADマーカの検討を行なっており、Abetaの量や、脳の構造には変化が無いことを示しています。
アミロイド仮説に基づいた創薬がバタバタと倒れていったため、最近は、より早期に予防的にアミロイドβを減らしていくという治験が進行していますが、変化していないのなら、少なくともAPOE患者に早期に予防治療しても効果は少ないんじゃないか?といったニュアンスの事が主張されているようです。
まぁどうですかね?きっかけが小さくても、雪だるま式に影響が膨らんで行く可能性もありますし、やってみないとわからん所はありそうな気もします。
一方でアミロイドβの抗体療法についてはAPOE患者に脳内浮腫が出来るケースが多かった中止になったケースも有り、実際APOEの表現型は孤発性ADとは異なる部分もあるのかもしれません。
上のようにAPOE4についてADのリスク表現型は変わらないとのことですが、実は神経の状態などは差が出ているのではないかという報告もあります。
初期的なADとして、もしかしたらアミロイド仮説の上流に当たる原因変化というものがあるのかもしれないな、そんなことを考えたりするのでした。