へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

時と場所を選ばないといけませぬ・最終回をみて・漫画だけど真面目・タウはADの危険因子?・特異的言語障害新たなリスク因子

昼まで寝て、実験、まぁ悪い休日でもない。
何故か「人類は衰退しました」ってアニメを見たくなって、見ながら実験してたら警備員に見つかって、ちょっとバツが悪かった。
誰も入ってこないと油断しておったわい。でも休日だから許して。
まぁこんな僕が言うのも何だけど、授業中・実習中でゲーム・動画視聴にふけるのはいかがなもんかと思う。
真面目にやる時間・空間ってのを大事にしてメリハリをつけたほうが、きっと自分のためにもいいのになぁ。
一生懸命に真面目ってのは、成果が上がるとすごく楽しいもんだけど。

さて、なんかあったか。
ああ、そういえば、またアニメ話で申し訳無いけど、4月は君の嘘の最終回、学会で見られなかったのを視聴しました。
まぁそうきたかー、これは現実ではままあるのかなぁ(T_T)
うちの父は手術受けて一年生き延びて、もっと父さんは生きたかったと思うけど、ある程度の覚悟をもって一年過ごせたのは、キツイところもあったけど、今は良かったと思う。
どちらがいいというわけでもなく、現実を受け入れるばかりなのかな。
そういえば、ヒロインの病気は明かされなかった。
手足が動きにくくなっている描写があったから最初ALSかなぁとおもったけど、手術で治る病気ではあるまい。
先天性の心臓病っぽい気はした。
最後の演奏に使われたショパンのバラード一番のために作られたストーリーじゃないか、そんな気がしました。
そういえば、昔音楽に合わせたお話をたまに作っていた気がします。
この曲、追憶的な何か、中盤でちょっと楽しげになるんですが、哀愁ただよう導入部と終末部に挟まれてるかんじですかね。
楽しい思い出があるから悲しいんですよね。
賛否あるみたいですけど、これはこれで大したドラマだったなぁと思います。
ちなみに僕はベートーベンの悲愴第二楽章が一等大好きです
これに合わせた物語でも作れないかな。ドビュッシーの月の光と亜麻色の髪の乙女も捨てがたいけど。


学会でチラッと見て、あ、授業に役立つかもなっておもってこんな本を買いました。
自分、高峰譲吉とか鈴木梅太郎北里柴三郎なんかの伝記をよんで科学者になりたいなぁと思った口でして、自分の知識として知っているものを、誰がどれだけ苦労して見つけて行ったのかってエピソードが大好きです。
ジェンナーとか華岡青洲は現代なら捕まりますな。
でも彼らがいなかったら僕らはいないのかもしれない。
何にでも現代のモラルを当てはめてしまうってのはナンセンスな気がします。
その当時その当時で、モラリティを守ってきっちり人は生きていたんじゃないかと思いますし。
そういえば学研が電子書籍出し始めました。
信長の野望、とかでてました、ええんか。


さて、サイエンスネタ、まぁないことはないんだけど眠いなぁ。
まぁサクッと紹介、この雑誌私アブストしか読めないので、間違ってたら勘弁
アルツハイマーの一番の危険因子はAPOE4なんですが、まぶしすぎる星が隣の星を隠してしまうように、APOE4以外のリスクファクターを見えにくくしてしまいます。
APOE4の影響をオミットした中で、リスクファクターを捜索した結果、染色体第17番、タウの領域に落ちたそうです。
あとAPOEのサブタイプによらず、タウと同様に前頭葉認知症病因遺伝子候補である、TMEM106B、Tauの近傍にあるKANSL1(ヒストンアセチレーション酵素の一部?で、精神遅滞などの遺伝病の病因遺伝子)に落ちそうです。
かなり隣接した領域に危険因子がある当たりは、なんか機能連関がありそうで興味深いです。
アルツハイマー病ではアミロイドβ沈着の後に、タウの高度リン酸化から凝集に至る毒性ステージに移行するわけですが、前頭葉認知症(FTD)のタウ変異ではアミロイドβ沈着のステージをスキップしてる可能性があります。
FTDとADの重なりも、タウ毒性が神経毒性の最終的に行き着くステージと考えると納得できたりします。

さて、特異的言語障害、これは明らかな精神遅滞はなく、大脳の構造にも問題がないのですが、なぜか脈略のあることを喋れない、主語述語が曖昧といった言語系の発達障害が見られる病気だそうです。
失語症と似てるけど、失語症の場合は、梗塞などの脳の障害が起点となる場合が多いみたい。
これのリスク遺伝子がわかったという論文がPLOS geneticsに出ておりました。
NFXL1、というらしい、さて言語成熟にはFOXPと呼ばれるタンパク質が関わってるという話もあったけど関係有るのかな。
先輩が大好きなテーマでした、今も好きかもしれんけど。