へのへの先生仮免中

やっぱ教授になるまで仮免中で行きます(なれるのか)、神経系の研究がメインです

アイロン台は謝る・探すべきものを探せ・田舎で文化的に・AD患者の脳内ではエピジェネティクスな変化が起こっている

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どうしよう、もうアイロン台をまともに見ることが出来ないかも。
まぁそういうことで、あんまりブツブツ言ってはいけませんね、反省です。
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探すべきものを探すのも研究なんですけど、本当に価値のあるものってのも少ないですからね。
先週はお宝鑑定団に半信半疑で出した逸品が、贋作だった、って気分でしたけど、どちらかと言うと、研究が進んでいないから、価値が判断できないってのが正解ですから、何とかしないと。
厳しいことを言ってくれるヒトこそ大切にしなければいけません、何か微妙に取り付くわれるとかえって厳しいですから。

実家は見たことのない豪雨に襲われ、釣りの計画は夢と消えました。
しょうがないので、ライフライン(半年前から電話が通じない)、とか何故か洗うと臭くなる洗濯機とか色々治してました。
宿題もって帰った、姪っ子の数学の問題は何とかなったのですが、甥っ子の幾何の問題で撃沈して、三角形の定理関連を勉強し直しています。
中学生の数学でヤバイのがヤバイ。

実家でみをつくし料理帖、の最終巻を読んでました。
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実に練りこまれたお話で、オチの付け方にも作者の品性というかセンスを感じました。
かなり面白かったけど、最後もう少し盛り上がるかなぁ、って言う期待値からは落ちるかも。
多分、オチに持って行くまでの巻数が長すぎたのかなと思いました。
一巻でめまぐるしく運命が流転して、大団円、ってテンポも大事なのかもしれない。
とは言え、一つ一つの話が面白いので、シリーズ物としては成功ではないでしょうか。
姉的にはドラマの方は今ひとつらしいです
甥っ子にごちうさ?だっけかを借りたお返しに、Workingという漫画をあげました。
40で(そういえば実家で40代になりました(TдT))、パズドラと漫画の話が甥っ子とあうという恐ろしい現実。
嫁が来ないわけだなぁ。

高梁で鮎のうるかの補充をしたんですが、実家で食べてみると、前買ったものより味がキツイ。
帰って少し残った以前のものを食べると、やはりこちらのほうが美味しい。
作ったヒトが微妙に違うか、熟成とかあるのかもしれない。
まぁ少し食べてみた甥っ子姪っ子はキョトンとした顔をしていました。
ヒトを選ぶ味です。

さて今日はAD患者脳内でEpigenetics的な変化が起こっているというNature neuroscienceのお話を少し読みました。
エピジェネティクスというのは、遺伝子の情報自体は変わらないので、シーケンスをしても同じなんですけど、遺伝子の構造にメチル化などの修飾が起こることにより、染色体の構造がかわり、タンパク質を発現させる情報としての取り出しやすさが変わってしまう要な場合を指します。
これはストレスによっても変化します。
例えば、一卵性双生児の一方がうつ病に罹患した場合、兄弟も罹患する率は高かったりしますが、あくまでも確率が高いだけであるわけです。
その差は遺伝子配列には無く、育った環境の違いなどのエピジェネティクスによる影響もあると考えられています。
ちょっと歯切れが悪い表現なのは、神経回路のでき方ってのも結構ミズモノで最初の一歩で小さな違いがあると後々には大きな違いとなる事もあり、個人差って運任せな部分もあるんじゃないかなって思ってるからです。
さてさて論文
いや、まぁそりゃ変わってるんじゃね?
解析に使った、AD患者と診断される患者の死後脳組織にはアミロイドβ病変とかストレスガンガンあるんじゃけ。
ちらりとそんな世知辛いこと考えましたけど、僕らついつい根治療法視点で考えてしまいますけど、もっと症状の進んだ患者さんの治療も考えないといけませんからね。
神経細胞死を止めたり、神経再生を進めたりする上では大きな情報になるはずです。
優雅に家で読もうと思ったら、論文持って帰るの忘れた・・・
ニュースを解読しますが、正確には一読をオススメします。
These 71 markers were found in the ANK1 and RHBDF2 genes, as well as ABCA7 and BIN1 which harbor known Alzheimer's disease susceptibility variants.
Further, investigation of these CpG associations revealed nearby genes whose RNA expression was altered in brain samples with Alzheimer's disease: ANK1, CDH23, DIP2A, RHBDF2, RPL13, RNF34, SERPINF1 and SERPINF2
なかなか絵に描いたように面白い遺伝子にあたってますね。
ABCA7、Bin1はアルツハイマー病危険因子として報告されていますし。
ANK1が一押しで、免疫系の機能があるみたいですね。2型糖尿病とも関連するようで、このへんは研究のしがいはあるかもしれない。
個人的にはRHBDF2が面白そうな気分です。
ロンボイドは思い入れがあるからなぁ。膜タンパク質切断系なんですよね。
CDH23もカドヘリンファミリーで神経シグナル的には面白い?
食指は動かないけど、昨今の神経変性疾患は転写異常に原因有り?という風潮を考えるとRPL13とか言うリボソームタンパクも研究はできそう。